第9話
夢小説設定
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しばらく静かだった真選組。
少しずつではあるがいつも通りの日常に戻り始めていた。
『いたたたたっ!』
沖「我慢してくだせェ、包帯取り替えてるだけなんですから」
名前の肩の傷も治ってきていたが、まだ傷口が塞がっていないため包帯を巻く生活をしていた。
いつもは近藤に巻き直してもらっているのだが、今日は近藤も土方も先日の“転海屋”の件で上に呼ばれていた。
『そんなに強く巻く必要なくない!?てか、傷口にグリグリ指当たってんの!』
沖「え?何指がどこに当たってるっていうんですかィ?」
ニヤニヤしながら名前の傷口を触る沖田。
名前は涙目になりながら沖田に拳を振る。全て避けられた。お返しにとまた傷口を触られた。
『いだァァ!!このドSがァ!』
沖「あり?名前さんはドMになりたいって言ってやせんでした?」
『言うかァァ!』
記憶を捏造させるつもりなのか楽しそうにそう話す。
ドタバタしながらなんとか包帯を巻き直してもらい、2人でお茶を飲んでいた。
沖「名前さん」
突然名前を呼ばれ、お茶を啜りながら沖田の方を見る。
沖「・・・謝りたいことがあるんでさァ」
突然の言葉に名前は言葉をなくした。
そして次に出てきた言葉は、
『え、え!?なに、お茶に自白剤入れられた!!?誰かァァア!!間者が入り込んでるゥウ!』
沖「また傷口押しますかィ?」
『ごめん。で、何を?』
何を謝られることがあるのか。思い返してみたが、傷口を押されたこと、傷口を押されたこと、傷口を押されたこと・・・しか出てこなかった。
ミツバの件はもう仕方がないと思っていたからだ。
沖「近藤さんにぶん殴られたんです」
沖田は、名前が1人で戦おうとしている土方の所に向かった時のことを話した。
勝手に名前が自分よりも土方を選んで行ってしまったと言ったこと、本心ではないが3人との間に溝があると言ってしまったことを。
名前は黙って聞いている。
沖「卑屈になって捻じ曲がっちまったから、殴られちまいました」
『うん。それは近藤さんが正しい』
沖「名前さんだって俺らのこと考えてくれてたのに、勝手なこと言って傷つけた」
『心よりさっきの傷のほうが痛いけどね』
沖「だから謝りたいんです。すまねェでさァ」
“すまねェでさァ”の言い方も気になったが、そんなことよりも傷を触ったことを謝ってほしかった。
まぁ、そんなことは言えず、気にしないでと言った。
『・・・私もどこかにきょうだいがいるのかなぁ』
ふと、そんなことを思った。記憶が無いから家族のことも分からない。この地球、もしくは宇宙のどこかに両親や兄弟がいるのだろうか。
沖「・・・いてほしいですかィ?」
『うーん、どうだろうね。でも今、手がかかるお兄さんと弟で手一杯だからなぁ』
沖「誰のことでしょうねィ」
『ふふっ、誰のことだろうね』
沖「おっと、手が滑って湯飲みがー」
ゴッ
『いだァァア!それを謝ってくれないかなァ!?』