第9話
夢小説設定
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「撃てェェエ!!!」
蔵場が仲間に銃を撃つよう命じる。
ギリッと歯を食いしばり、銃弾をどうにかしようと考えていると、ドォォンと敵のど真ん中が爆発する。
爆風の中から走ってきたのは、近藤をはじめとした真選組隊士だった。
近「いけェェエェェエ!!」
「真選組だァァア!」
敵は真選組の隊士たちが立ち向かってきたことで若干狼狽えていた。攘夷志士といえど、あまり実戦経験は無いのだろう。
バタバタと倒されていく。
近「トシィィイイ」
近藤は土方のフォローをしようとそちらへ向かおうとするが、土方の周りは銃弾が撃ち込まれていく。さらに土方が逃げた先にはドラム缶があった。ドラム缶には可燃性の何かが入っていたのか爆発してしまった。
『きゃあっ』
近「名前ちゃん!」
近くにいた名前は爆風でよろけると、近藤が慌てて支えに行く。
『あいつは・・・』
名前はよろけた時に先ほどまでいた蔵場がいなくなっていることに気づいた。まさか真選組の増援が来たことで不利だと思い逃げたのではないか。
すると少し離れた場所から車の発進音がした。
蔵場は車で逃げるつもりだったようだ。
『待て!』
名前は車のもとへ走り出そうとした。今なら間に合うかもしれないと。
しかしそれは近藤によって止められた。
近「・・・大丈夫だ」
『・・・・土方さん・・・万事屋さん・・・』
車は土方、銀時によってタイヤをパンクさせられスピードが落ちていく。
そしてその車が進む先には、
刀を抜いた沖田が立っていた。
ミツ「私を置いていくんだもの、浮気なんてしちゃダメよ。きっと自分の道を貫いてくださいね、きっと、きっとよ」
沖田、土方、近藤、名前の脳裏に、江戸に向けて出立した日のミツバの言葉が過った。
自分の道を貫いてほしいというミツバの願い。
ミツバの幸せを願うことよりも、その願いを叶えたのだ。
江戸で一旗揚げる、真選組として働くという道を貫き、ミツバの旦那を粛清することを選んだ。
沖田は車を真っ二つに刀で割る。
車はドォォンと轟音を上げて爆発した。
きっと蔵場はもう爆発に巻き込まれただろう。
車が燃える様子を、沖田は少し悲しそうに見ていた。
ーーーーーー
真選組たちと銀時は急いでミツバのいる病院に向かった。
ミツバは、既に手は尽くされ最期の時を穏やかに過ごすだけとなってしまった。
ミツバのベッド脇には沖田のみ。
2人きりにさせてあげようという話になったのだ。
しばらくミツバは沖田と話をしている。
それは名前たちにも小さく聞こえてくる。
ミツバは、わき見もしないで前だけ向いて歩くみんなの背中を見るのが好きだった。
ぶっきらぼうでふてぶてしくて、不器用だけど優しいみんなが大好きだった。
だから、幸せだったと。
素敵な人たちと、弟と出会えて幸せだと。
そこでとうとう沖田の頬に添えられていたミツバの手は、力無くベッドに落ちた。
『・・・ミツバさんっ・・・』
顔を手で覆い、涙を流す名前を近藤は支えていた。
その頃、屋上では土方が激辛せんべいを食べていた。
土「辛ェ・・・辛ェよ、チクショー、辛すぎて涙出てきやがった」
土方はミツバに会うことは無かった。
しかし、これで良かったのだ、後悔はない。
わき目も振らず歩く背中が好きだと言っていたのだ。
最後までそれを突き通しただけだ。
その場に隠れるように一緒にいた銀時も激辛せんべいを一口齧る。
銀「辛ェ」