第9話
夢小説設定
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『土方さんどこ!?』
名前は、病院を出て急いで土方のところへ向かった。取引場所は山崎から聞いていた。
とある埠頭の倉庫群。
そこで取引がされると聞いていたため土方を探して走る。
すると遠くで爆発音や雄叫びなど戦闘音が聞こえる。
そちらへ向かうと、土方が1人で何十、何百もの敵と対峙していた。
『土方さん!!』
土「な、名前っ、何でお前っ」
土方の後ろにいた敵を斬りながら土方に背中を預けるように立つ。
『全部山崎さんから聞きました。
早く終わらせて、ミツバさんの所に行きましょう』
土方は沈黙する。何と返事をしたら良いか分からなかったのだろう。
『一生後悔し続けたいんですか!?土方コノヤロー!!』
土「!?」
突然怒り叫ぶ名前に土方は目を丸くする。ここまで自分に大声を出すのは滅多に無かったのだ。フザケて罵倒されたことはあったが感情的に怒られるとは。
名前は返事をしない土方にさらに続けた。
『ミツバさんを置いて江戸に来た時とは違うんです!!
ミツバさんを・・・・見てあげてくださいよ・・・』
土「・・・」
土方がどう思ったのかは分からない。しかし、土方は刀を強く握った。名前はそれが分かるともう怒鳴ることはしなかった。
土方と名前は、それぞれ目の前の敵に向かっていく。
「何だこの女!クソ強ェ!」
名前は敵を斬り、斬った敵の背を足台に移動していく。敵は名前の速さに翻弄され呆気なくやられていった。
土方はバズーカや爆弾など様々な武器を使用しながら敵を倒していた。
その時
ブシィッ
ズシャァ
土方の脚が撃たれ、倒れ込んでしまった。
『土方さん!』
名前は土方を護ろうとすぐに前に出る。
土方に襲いかかる敵を薙ぎ倒し、刀で銃弾を弾いていく。
土方もできる限り自分の身は護ろうとしていた。
『はっ・・・はぁっ、はぁっ・・・』
土「ゼェ・・・ゼェ・・・」
ドンッ
『ぁぐっ・・・』
疲労から身体の動きが鈍ってきたこともあり、肩を銃弾が貫く。
土方と名前が立ち止まると、周りを敵たちが囲んだ。
蔵「残念です、ミツバも悲しむでしょう。古い友人を亡くすことになるとは」
蔵場は、最初から真選組の後釜を得るために、隊士の親族に近づいたようだ。自由に商いをするために。
土方ははじめからそのつもりでミツバを利用したのか問う。
蔵「愛していましたよ、商人は利を生むものを愛でるものだ。ただし・・・道具としてですが。
あのような欠陥品に人並みの幸せを与えてやったんです、感謝してほしいくらいですよ」
『最低・・・』
名前は人を見下したような言い方に拳を強く握る。それに対し、土方は冷静に煙草をふかす。
自分も同じような酷いことをしてきたと。そして今、死にかけている時に旦那を斬ろうとしている。
蔵「鬼の副長とはよくいったものです。貴方とは気が合いそうだ」
土「そんな大層なもんじゃねーよ。俺ァただ・・・惚れた女にゃ、幸せになってほしいだけだ」
土方は冷静だが、闘志はどんどん高まっている。敵に囲まれても、脚が痛んでも構わない。刀をザッと構えた。
そして、幸せにするのは自分ではない、ただどこかの誰かと幸せになってくれればそれで良かったと言う。
『土方さん・・・』