第9話
夢小説設定
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その翌朝、ミツバが倒れたという話を沖田から聞いた。
夜に倒れたためもう病院も受付しておらず、今日入院することになっていると。
『お見舞い、行かないの?』
沖「昨日倒れた時会えましたし、今日は稽古したい気分なんで」
そう言うと沖田は稽古場に向かって行った。この時間は土方もよく稽古している。
土方に喧嘩を売るつもりなのだろうか。
沖田はどこか孤独感を感じていたのだろう。近藤、土方、沖田姉弟のことを少し離れた所から見ていた名前にはそう感じられていた。
武州にいる時、近藤やミツバが土方と楽しく話しているのをつまらなそうに見ている沖田のことを、何度も名前は見ていた。
沖田は、土方が自分の大切なもの全てを横取りしていってしまうとでも思っていたのかもしれない。
『そんなことないのに・・・』
名前は近藤に許可をもらい、ミツバのお見舞いに行くことにした。
『こんにちはー』
ミツ「あ、名前ちゃん。お見舞いに来てくれたの?」
『うん。体調どう?』
名前はベッド脇にあった小さな椅子に腰掛け、話し始めた。激辛せんべいが食べたくなるほどには回復しているという。そしてその激辛せんべいを買ってきてもらうよう万事屋にお願いしているらしい。
『万事屋って、万事屋銀ちゃん?』
ミツ「ええ。昨日そーちゃんのお友だちとして紹介されて」
『オトモダチ?』
あの沖田と銀時が?と頭に思い浮かべる。
しかしドSコンビとして関わっていることはあったが、お友だちかと言われると、万事屋と真選組は犬猿の仲という感じだ。
ミツ「ふふっ、名前ちゃんの反応を見ても、お友だちって感じじゃないのね。やっぱりそーちゃん、真選組の方以外にお友だちいないのかしら」
『お友だちかどうかは分からないけど、一緒に敵と闘ったことはいっぱいありますよ。
万事屋さん、ああ見えて一本太い芯が通った人だから、総悟くんも一目置くんだと思います』
ミツ「そう、良かった」
その時、ひょこっと誰かが病室を覗き込む。それは今噂をしていた人物だった。
銀「女子会のお供に激辛せんべいなんていかが?」
『あ、万事屋さん』
ミツ「ありがとうございます!ホントに依頼すれば何でもやってくれるのね」
ミツバは嬉しそうにせんべいを受け取る。名前はいらないと遠慮していたが。
銀「オイ、おめーもどうだ?バナナとかもあるぞ」
山「いえ、結構です。隠密活動の時は常にソーセージを携帯してるので」
銀時がベッド下をちらりと見ながらバナナもあると言うと、ぬっとソーセージを持った手が出てきた。
ベッドの下にはアフロになった山崎がいた。
土方の命令で動いているのだろう。
ここで何してるんだと銀時にガンガン蹴られる山崎を見てため息をついた。
『山崎さん、ちょっと』
名前は山崎と銀時に声をかけ、一緒に屋上に向かった。
『土方さん、何を考えてるの?』
山「・・・・ミツバさんの夫である蔵場当馬について調べていました。アイツは・・・闇商人でした。不逞浪士に密輸した武器を売り捌く、俺たちの、敵です」
『!』
土方は一人で抱え込むつもりだったのだろう。山崎には誰にも言うなと言っていたようだ。
山「俺ァ副長の所に戻りますね」
そう言うと山崎は先に屋上から出ていった。
残された銀時と名前も無言でミツバの病室に戻る。