第5話
夢小説設定
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『万事屋さん・・・・』
銀時が名前と別れて数時間後。
少し前に近藤が着物など入院に必要なものを持ってきてくれた。土方や沖田も一緒に見舞いに来てくれ、フルーツなどを置いていく。
普段怪我した時には煽ってくる沖田も、本当に死にそうな怪我だったためか心配そうにしていた。
話をして、もう仕事に戻ると言って出ていった後1人でボーっと空を見ていた。
ガラッ
『・・・・?』
その時、病室のドアが開いたがそこには誰もいなかった。
気になってジッと見るが誰も入ってくる気配はない。
身体が痛むためあまり首を伸ばすこともできずそのまま見るしかなかった。
すると、小声なのだが数人で話しているのかワイワイ声が聞こえた。
「私も名前に会いたいアル!」
「こっからは大人の時間なの!遠慮ってモン知らねェのか?」
「銀ちゃん傷だらけの名前を襲うつもりヨ!ドS鬼畜外道ネ!」
「そんなことするかァァ!おら、プリン持って帰れ」
「こうなったら頑固だから、帰って姉上とプリン食べよう神楽ちゃん」
「名前にセクハラして斬られるがヨロシ!」
ドタドタと誰か(予想はつくが)が走り去る音が聞こえる。また看護師が病院内は走らない!と怒鳴っている声が聞こえる。看護師も大変だ。
クスクス笑っていると、思った通りの人物が入ってきた。
銀「よォ、約束のプリン持ってきたぜ」
袋に入ったプリンを名前の目の前に差し出す銀時。やはり包帯が増えていた。
本当はお妙のもとで絶対安静にしてろと言われたようだが、お妙を説得し少しだけ時間をもらったのだ。
『生きてて良かった』
銀「楽勝よあんなモン。ほら、プリン食おうぜ」
銀時は食べやすいようにプリンの蓋を開け、スプーンをつけて渡してくれた。
お礼を言って食べ始める名前。
『美味しい・・・神楽ちゃんと新八くんも一緒でも良かったのに』
銀「あんなうるせーガキどもがいたらお前の傷が開いちまうかもしれねーだろ」
『そんなことないけどなぁ』
幸せそうにプリンを食べる名前を見て、銀時は少し前の戦いでのことを思い出していた。
岡田似蔵は高杉と繋がっていた。
高杉の船の上で似蔵と戦った銀時。鉄子の打った刀を使い、妖刀紅桜と似蔵を倒すことに成功した。
高杉の船に拘束されていた神楽、それを助けようとしていた新八、そして数日前に似蔵に襲われ行方不明になっていた桂が合流する。
このまま高杉一派や高杉に協力している“宇宙海賊春雨”と戦っても防戦一方だと思った銀時と桂は、高杉の船からの脱出を試みていた。
春雨の一員である天人たちを薙ぎ倒しながら桂と銀時は会話をする。
桂「銀時ィ!」
銀「あ?」
桂「世の中というものはなかなか思い通りにはいかぬものだな!国どころか、友1人変えることもままならんわ!」
銀「ヅラァ、お前に友だちなんていたのか!?そいつぁ勘違いだ!!」
桂「斬り殺されたいのか貴様は!
銀時ィイイ!!」
銀「あ”あ”あ”!?」
桂「お前は変わってくれるなよ、お前を斬るのは骨が折れそうだ」
銀「ヅラ、お前が変わった時は、俺が真っ先に叩き斬ってやらァ。
んで、俺らが護れなくて変わっちまったアイツの手柄にでもしてなァ」
桂「名前か・・・あやつは俺たちが変えてしまった、斬られるなら名前でも良いな」
銀「お前、とんだドMか?まぁ今の名前はほぼSだがな。俺はアイツと生きることを選びてェ」
桂「フッ・・・ではやはり変われぬな」
そんな話をしながら敵を倒していると周りの天人たちはほとんど倒れていた。
銀「高杉ィィイイ!そーいうことだ!!俺たちゃ次会った時は仲間もクソも関係ねえ!!全力で、てめーをぶった切る!!」
『・・・さん』
『万事屋さん?』
銀「んぁ?おー、どーした」
『どーしたじゃないですよ、ボーっとしてましたよ』
手を銀時の目の前でヒラヒラさせている名前。
それを見てフッと口角を上げると、
銀「お前はもう変わんなくていいからな」
そう呟いて病室を出ていった。
『?・・・・美味しい』
銀時の言葉に首を傾げると、最後までプリンを味わった。
ーーーーーー
『桂と高杉が?』
数日後、ある程度回復してきた名前は退院した。現場には復帰できていないため、山崎や土方とともに先日の紅桜周辺の事件を調べていた。
山崎は、土方と名前を食堂へ呼び、同じ攘夷志士である桂と高杉がぶつかったという情報を伝えていた。
土方は相変わらず、提供された食事にマヨネーズを大量にかけている。山崎はそれを見て若干吐き気があるのか口元に手を当てて話している。
山「名前さんを襲った人斬り似蔵も高杉一派になっていたようですが、行方不明になったとか」
土「しかし解せねェ、岡田、河上ら猛者を擁する高杉に比べ、桂はロクな手駒を持ってなかったはずだ。
一体どうやって高杉たちと互角に張り合ったってんだ」
名前は口を噤んでいた。
銀時は紅桜、岡田似蔵と戦った。ということは桂に協力していたのかもしれない。確証はないが。
それを言ってしまえば土方は銀時を隅々まで洗えと言うかもしれない。
あそこまで心配してもらって、銀時が桂と関係あるかもしれないなど自分からは言えない。
山「それなんですがね、気になる情報が。桂側に妙な連中が助っ人についていたらしくて、そいつが妙なガキを2人連れたバカ強い白髪頭の侍らしいんです」
土方は一瞬名前をチラッと見るが、名前は聞こえていませんでしたとでも言うように焼き魚の骨を取っていた。
土「奴か・・・」
土方は名前の思った通り、銀時を胡散臭いやつだと思っていたと言って山崎に洗うよう伝えた。攘夷活動に関わっていた場合は斬れと。
『じゃあ、頑張ってねザキ』
山「え、えぇえ・・・・」
山崎は「マジか」というような困惑した表情になる。
土方は名前とともに山崎を置いて食堂を出た。
土「おい、名前」
土方が運転するパトカーに乗り、屯所へ戻っている最中、土方に声をかけられる。
『なんですか?』
土「お前、アイツから何か聞いてねぇのかよ」
『・・・天パナンパ男さんからですか?何も聞いてないですけど』
土「・・・・お前のことだから何か考えがあるんだろうが、危ねェ橋は渡るもんじゃねーぜ」
『・・・・わかってます』
きっと土方はなんとなくわかっているのだろう。銀時とある程度話をして情報を得ていると。
しかし、土方は名前を信じている。言わないのであれば特に何もないのだろうと思っていた。
ということは山崎は行くだけ無駄、みたいなものなのだが。
案の定、その夜山崎から上がってきた報告は、銀時は攘夷活動とかしていないという作文のような内容だったため、安心する名前だった。