第1話
夢小説設定
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ーーー『〇〇ちゃん危ないっ!』
ーーー「遅い」
ーーードンッ
ーーー『あっ・・・!』
ーーー「名前っ!!!」
ーーー『〇〇ちゃんっ・・・・』
ーーー落ちる
ーーー手を伸ばしても
ーーーその手は
ーーー届かない
ーーー「名前ーーーー!!!」
『ハッ!・・・・・はぁっ、はっ・・・』
汗をかきながら飛び起きたのは、苗字名前。
ここ、真選組の屯所の自室で周りをキョロキョロ見、いつもと同じ風景だと分かると安心して息を吐いた。
『・・・まだ日の出前か』
襖の隙間から見える光はまだ暗く、太陽が昇っていないことを伝えていた。
しかし、夢見が悪くもう寝る気にもなれない。
名前は散歩をすることにした。
スス・・・
真選組の隊士は名前を除いて全員男性だ。
そのため名前の自室は他の隊士とは少し離れた場所にある。
しかしこんな時間に大きな音を立てれば、起きてしまう者もいるだろう。
静かに襖を開閉し、外へ出た。
朝方の爽やかな空気が体に染みる。
「もう起きたのか?」
『近藤さん・・・』
声をかけられそちらを見ると、真選組局長の近藤勲がいた。見た目はゴリラみたいだが、人情は人一倍厚い。
『近藤さんは?』
「松平のとっつぁんの遊びに付き合ってたらこんな時間になっちまった」
局長のさらに上官にあたる松平片栗虎とキャバクラに行っていたようだ。毎度のことながらよくこんな時間まで活動できる。
近「また夢を見たのかい?」
『うん・・・どんな夢だったかは毎回忘れちゃうんだけど、怖い夢・・・』
近「まぁ、その夢が名前ちゃんの記憶に関係あるかはわからんが、俺たちがいるから安心してくれ。
怖いモンから守ってやるさ」
『うん』
名前には13歳より前の記憶が無かった。
気がついたら川のほとりに傷だらけで倒れていたのだ。宛もなく歩いていた所を近藤に見つけて助けてもらい一緒に過ごすようになった。
近「休める時に休むんだぞ。最近また攘夷志士のテロが増えてるからな」
『今日も桂小太郎の張り込みに行かなきゃ』
今の江戸には、“天人”と呼ばれる宇宙からの来訪者が溢れかえっている。
20年前に突如現れた“天人”が台頭してきたことでそれまで侍が築いてきたものが全て壊されたのだ。
侍が“天人”から地球を守ろうとしたのが攘夷戦争。
しかしその戦争も10年前には終結した。
遂には廃刀令も出され、“天人”と戦おうとする人間はテロリストとして処罰される世の中になったのだ。
そのテロリストから江戸を守る警察組織としてこの真選組がある。
『鍛錬でもしようかな』
近「無理はせんようにな」
『うん』
名前は近藤と別れ、1人道場へと向かった。
ーーーーーー
ドォォン・・・
『わっ、爆発?』
攘夷浪士、桂小太郎の目撃情報があった付近で張り込みをしている真選組。
張り込みを始めて数日が経った頃、天人の大使館で爆発が起こった。
「とうとう尻尾出しやがった」
煙草をふかしながら双眼鏡を見ていたのは、真選組副長である土方十四郎。
『山崎さん、桂の拠点押さえてきて』
山「はいよっ」
山崎は監察、密偵をする役割だ。張り込んでいる部屋から出ると、大使館を襲った桂小太郎の後を追った。
土「オイ、沖田起きろ」
土方が声をかけた先では、アイマスクをした沖田と呼ばれる隊士がスヤスヤと寝ていた。
『よくあの爆音で寝られるね』
ムクッと起き上がった沖田は、アイマスクを外しながらテロを防げなかった土方に真面目に働けとぼやいていた。
土方の方が上官なのだが。
土「真選組の晴れ舞台だぜ。派手な喧嘩になりそうだ」
土方は、瞳孔の開いた目で刀の刀身を撫でながら楽しそうに話していた。
程なくして、山崎が桂の居場所を突き止めたと言って戻ってくる。
桂は“池田屋ホテル”という所に入っていったようだ。
『さて、行きましょうか』
名前たちは仲間を引き連れ、桂を逮捕するべく動き出した。