第14話 本職②
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『ただいまです』
昴「おかえりなさい、何もされませんでしたか?」
家に入り挨拶をするとまずは心配をされた。
自分が“ロビン”であることがやはりバレていたということを話すと仕方がないと言ってくれた。
『(黒の組織のこと、どこまで誰に話そう・・・)』
ジンが自分を勧誘したがっていることを話すべきかどうか迷っていた。
灰原の件があるため、組織に狙われた人への守りの堅さは知っている。しかし、自分が動きにくくなったり自分の知らない所で誰かが必死に動くことが嫌だった。
コナンにはもちろん、赤井も今動きにくい状況だ。やはりもう少し組織の動きがわかるまで言わないほうが良いのではないかという結論に至り、黙っていることにした。
ーーーーー
1週間後
名前のもとに1通のメールが届いた。
暗号化されており、メールがCIAからのものだとわかる。
『なになに?・・・・・お』
内容は、名前が日本に来る理由となった組織を壊滅させる準備ができたということだった。
作戦会議をしたいから名前にも会議に出席してもらいたいという旨も書いてある。しかし、名前は人前に“ロビン”として顔や声を出したことはない。
基本的に名前は情報屋のため、情報を渡したら終わりのはず。
『“情報を渡したら終わりではなかったのですか?”』
そうメールで送ると、少しして返事が来る。
《そう思っていたのだが、相手にも凄腕のハッカーがいるようでな。まだ“ロビン”の力も借りたい。あなたのおかげで敵のアジトもボスの情報も集められた》
組織を壊滅させる作戦に加担させるかのような文面だった。
諜報員たちは何をしているのだ、こんな小娘の手を借りて・・・と思ったが、頭に事件現場で頼りにされる新一(コナン)が浮かんできた。
『どこの組織もそんなもんなのか』
音声も無し、パソコン上で打ち込みのみで参加するという条件でOKを出した。
作戦会議が終わり、決行は1週間後ということになった。それまでにパソコンの準備などを整えておくことにした。自分のパソコンで戦うなど危険極まりないため、電気屋で作戦のためだけのものを用意しようと思った。
『とりあえず腹ごしらえかな』
ポアロでお昼ご飯を食べることにした。
ーーーーーー
カランカラン・・・
梓「いらっしゃいませー。あ、名前ちゃん。ごめんね今日お客さん多くて、カウンターしか空いてないけど良い?」
店内を見渡すと、珍しくテーブル席が埋まっていた。いつも特等席に居座らせてもらっているのでわがままは言えない。
『大丈夫だよ。別にカウンターが嫌なわけじゃないし』
空いていたカウンター席に座り、カレーを注文すると小説を出す。
カレーを待つ間に小説を読んでいると、安室が買い出しから帰ってきたようでカウンター席にいる名前を見て驚いていた。
安「厨房からよく見えて僕は嬉しいですけどね」
『帰っても良いですか?』
安「ダメです」
カウンター席にいるため、いつも以上に距離が近いと喜ぶ安室だった。
引き際は弁えているのか、名前が本気で嫌そうな顔をしていることに気づくとあまり深追いすることなく自分の仕事に戻って行く。
カレーが届き食べていると、安室が声をかけてきた。
安「今日はミルクティーは大丈夫ですか?」
『え?』
なぜカフェオレではなくミルクティーはと聞いたのだろうか、と思っていると顔に出ていたようで「疲れた顔をしている」と返事があった。
安「何かありました?」
『え、あー、ただ頭を使いすぎて疲れてるだけですよ』
安「それなら良いですが」