第13話 本職
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もう発信機の類は無いとわかったのか、中に入るよう促される。
小屋の中はモニターやパソコンなどがいくつもあった。
そして真ん中には人質だと思しき人たちが縄で拘束されている。
ボス「さて、“ロビン”。先程の眼鏡は誰と通信していた?人質のことは覚えていないのか?」
『・・・CIAに連絡を入れていたわけではありません。日本警察にも。普段からかけてる眼鏡なので忘れていただけです。
そこのモニター・・・だいぶ広い範囲の防犯カメラをハッキングしてるのに、全然パトカーもそれらしい車も無いでしょう?』
「この女、今の状況をわかっているのか!?」
先程の眼鏡の件でボスに指摘され、鬱憤を晴らそうとしているのか、名前に詰め寄り怒鳴る女性。
しかし、ボスはそれを手で制した。
ボス「まぁ、遠くの誰かに連絡していてもカメラに写ればすぐわかる。その時はそれなりの応酬をするまでだ。
さて、本題だが・・・“ロビン”、取引だ」
『人質なんて嘘なのに?』
ボス「・・・・なぜ嘘だと?」
ボスが腕を上げると、人質の男たちに向け銃口を向ける周りの組織員たち。人質らは恐怖に慄いている。
『CIAのメンバーを人質にとることが、CIAには有効かもしれませんが、私には関係のないことだからです』
本当にCIAを人質にとったのであればそちらを脅すはず。
そう話すとボスは笑い、よくわかったなと返答した。
やはり人質にしていたのは、CIAの情報を流した裏切り者と、組織員だったようだ。
ボス「で、そこまでわかっておきながら、なぜここに来た?」
『あなたたちを壊滅できるかな、と思って』
沈黙する組織のメンバーたち。
そして笑うボス。
ボス「お前1人に何ができる?」
『んー、逃げるしかできないですけど』
ボス「ククッ、逃がすわけが無いだろう」
大事な人材で、さらにここまで知られてしまったのならタダで帰すわけには行かない。
『ですよねー』と返事をしチラッと窓がある方を見た。
ボス「窓から逃げるつもりか?天下の“ロビン”も、ハッキング以外のことはからっきしか?全てが丸わかりだ」
『・・・・取引って何?』
ボス「やっと話を聞く気になったか。
単刀直入に聞く。うちに来ないか」
『行きません』
やはり買収か。
ボスは多額の報酬を渡す、と続けた。
『報酬とか関係ありません。私は悪い人たちのために働きませんから』
ボス「知っているさ。だからこそこの報酬だ。その女の50倍は出すぞ」
何かと引き合いに出される女性は名前に殺気を飛ばしてくる。それに対して飄々とした態度でいたのも苛立たせたのか、どんどん名前を見る目つきが鋭くなる。
『お金の問題じゃありません』
ボス「じゃあどうしたら協力するんだ?こうか?」
『!?』
シャキン、と懐からバタフライナイフを取り出すと名前の右手に向かって振り下ろす。
すぐに気づき、バッと腕を動かす。しかしナイフが少し掠め、腕から血が流れた。
ボス「大事な手・・・失くしたくないだろ?」
『痛っ・・・』
ボス「なに、取って食おうって話じゃねぇ。協力してくれれば良いんだよ」
ほぼ脅しのような言い方だ。
名前はため息をつき、両手を上げる。
『・・・わかった、協力する』
ボス「ククッ、頭が良い奴で良かったよ」
協力すると伝えると、ボスは女性に名前の腕に包帯を巻くよう指示した。
“これからも使う大事な腕だから”と。
そんなことを言われたら女性はまた頭に血が登るに決まっている。案の定、睨まれ結構強めに包帯を巻かれた。
ボスはわざとなのだろうか。
ボス「じゃあ、俺たちへの忠誠を誓うと証明するために、まずは昼間の連中のデータを抜き取って来い」
『・・・・わかった』
ボスはテーブルに名前を座らせた。
そして目の前にパソコンを持ってくると「始めろ」と言う。
『・・・そういうソフトとか無いの?』
ボス「いるのか?」
『要らないけど。聞いてみただけ』
名前はパソコンを立ち上げる。
プログラミングソフトは入っていた。1からやれ、ということなのだろう。
『ふぅ・・・』
カタカタ・・・・と素早く手を動かしていく。
「怪しい動きをしたらすぐ腕を落とすからな」
『うるさいです』
ボス「そのくらい俺でもわかる。静かに見てろ」
女性が不憫に思えてきた。
しかし、名前はパソコンと向き合い続ける。
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