第13話 本職
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『何でわかったんですか?』
安「名前さんの様子を見ていればわかりますよ。疲れている顔もそうですし、なにより携帯のバイブレーションが鳴った後からの様子が変でした。
メールだったのでしょうか、それを見た瞬間顔色が変わり時計を見た。本日、何かがあるのでしょう、それも良くないことが」
車の中で推理を披露される。全て正解だ。やはり次からは特等席が空いていない時には時間をずらして来店しようと思った。
『えっと、ロビンがCIAと追ってる犯罪組織が日本に来ていまして』
安「!」
日本の秩序を守る公安に属している安室はピクッと反応する。
安「最近日本に来た犯罪組織、ですか・・・」
『聞いたことあります?“メリダ・コア”って』
安「・・・・僕とはまた違う班が追っていた気がします。その組織が何か・・・?」
『ええ。アジトもボスのこともわかって壊滅させられる状況になったんです。それで少し前に作戦会議が開かれたんですが、どうもその会議の内容が組織に漏れたみたいで』
CIAにスパイが潜り込んでいたのかもしれないし、諜報員が買収もしくは拷問などで情報を漏らしたのかもしれない。
安「それで、なぜ名前さん・・・ロビンに?」
『わかりません、ただ、取引がしたいと。21時に〇〇山麓の倉庫に来いと言われて』
安「今日の21時ですか・・・あまり考える時間をあげないためでしょうね。名前さんは車持ってないんですか?」
『・・・免許ないんです』
高校生の時は勉強と部活で免許をとりに行く暇もなく、アメリカに行ってからは右車線に慣れてから日本に戻るのが怖いと思ってとっていなかった。
安「ではどうやって?」
『・・・・・タクシーとか電車を使おうと思ってました』
安「・・・僕も行きましょう」
乗りかかった船だ、と言う安室。自分から巻き込まれに来ている。
聞いたら協力させると言ったが、こんなに協力してくれるとは思っていなかった。
少しずつ〇〇山に向かって行こうと車を走らせることにした。
『一回家に寄っても良いですか』
安「良いですよ」
しかし、安室は工藤邸しか知らなかったはずだ。
あまり教えたくなかったが仕方がない。
『えっと、工藤邸じゃなくて、仕事用に契約してるマンションがあって。そっちに行きたいです』
住所を伝え、そちらに向かってもらうことにした。トリプルフェイスの安室にもいくつか家があるのだろう、特に疑問を持たれることなく受け入れていた。
安「僕も念の為車に盗聴器や発信機、無線を積んでます。何かあれば使ってください」
『はい、ありがとうございます』
それからは“メリダ・コア”についての話を共有しながら、作戦を2人で考えていた。
マンションに着くと、安室は「ホォー」と上の方を見上げた。
安「立派な高層マンションですね」
『とりあえず一番セキュリティが頑丈そうな家を選びました』
家賃はそれなりにするが、払えない額ではない。
なによりもセキュリティを重視した結果だと伝えておいた。
さすがにこの家には誰も入れたくない。1人で必要な物品を取って戻ることにした。
壊れてもいいパソコン、携帯、いくつかUSBも持つ。
発信機などもカバンに詰め込み安室のもとへ戻った。
『お待たせしました』
安「では、行きましょうか」
再び車は取引場所の〇〇山に向かって走り出した。
安「“取引したい”、と相手は言っていたようでしたが・・・」
『何でしょうね。もしかしたら買収かなと。
でも、人質がいるらしいんですけどどうも怪しくて』
CIAの諜報員ではないのだ、人質の顔を見せられても誰だかわからない。敵が用意した自分たちの駒を使って偽装したのかもしれない。
安「・・・そうですね。人質も敵のメンバーだと考えて動く方が良いかもしれません。人質を助けることに対して“ロビン”にメリットが無さすぎる」
『ええ。となると、相手は精神的に、というより拘束や身体的な攻撃をして“ロビン”を従えようとするかもしれないですね』
安「失礼ですが名前さん、格闘術の方は?」
『からっきしです。身軽さには自信がありますが力はお子様程度ですね』
大男たちに押さえ込まれたら抜け出す術は無いだろう。
そんなことを考えていると、「心配ですね」と呟かれた。
安「僕も隠密で近くまで行きます。名前さんは1人で来たことをうまくアピールしてください」
『はい』
〇〇山まで車で30分という所まで来ると、安室が車を近くのコンビニの駐車場に停める。
『じゃあ、一回分かれましょう』
どこで敵が見張っているかわからないのだ、用心するに越したことはない。
『一応作っといてもらって良かった』
スチャ、と眼鏡をかける名前。コナンの犯人追跡眼鏡を名前用に改良してもらったものだ。
安「眼鏡をかけるとまた雰囲気が変わりますね」
ホォー、と顎に手を当てながらマジマジと見てくる安室にため息をつくと、パーカーの帽子を深くかぶり車を出た。
安「名前さん、お気をつけて」
『はい』