第12話 探り探られ
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翌日
『眠・・・』
昨夜寝たのが4時過ぎ。もう明け方だった。
一応お昼くらいまでは寝たのだが、生活リズムが乱れるとやはりどうしても眠い。
『ふぁあ・・・準備してポアロに行こう』
パソコン、小説、他情報屋として必要なものを鞄に入れ、ポアロに向かった。
カランカラン・・・
梓「いらっしゃいませー、あ、名前ちゃん!」
入店はいつも通り。視界の端に安室が見えるが目を合わせることなく、梓に声をかけ特等席の壁際の席に座る。
『えっと、ピラフとカフェオレで』
梓「あれ、珍しいね。こんな時間にご飯?」
今は15時。この時間にポアロに来る時は飲み物だけかデザートを頼むことが多い。
お昼寝しちゃったと言い訳をしておいた。
とりあえず様子見として、パソコンを開いてみる。
昨日手に入れた情報をまとめていると、すぐピラフが届いた。安室が持ってくるのかと思ったが、梓が持ってきた。
ピラフを食べるためにパソコンを半分閉じようとした時
『・・・・・・』
パソコンがメールを受信する。
《工藤名前についての情報が欲しいんですが?》
・・・・・パタン
静かにパソコンを閉じ、ピラフを食べる。
チラッと安室を見ると、携帯を片手にこちらを見ていた。
お腹は空いていたため、そっと視線を逸らしてピラフを食べ進めた。
食べながら鞄から本を出す。ブックカバーは付いているが、小説ではなくメモ帳のようなものだった。
ピラフを食べながら、数文字メモ帳に書き、破る。
ピラフがなくなる頃、思った通り安室がコーヒーを持ってきた。
安「カフェオレをお持ちしました」
カフェオレをテーブルに置いた時、コーヒーカップ脇に先程書いた紙を起き、安室に見せた。
“0?お酒?”
安室はその数文字を見てすぐ名前が言いたいことを理解したようだ。
“0”をさり気なく指差し、ニコッといつもの笑みを浮かべた。
安「名前さん、今日デートしませんか?僕、シフトが19時までなんですよ。一緒に夕飯でも?」
『いやです』
安「もちろんお代は僕が持ちますから」
『そういう問題じゃないです』
安「先客が?」
『いや、いませんけど・・・』
安「じゃあ良いじゃないですか。お返事お待ちしてます!」
そう言って厨房の方へ帰っていく。名前と安室のやり取りを見ていた梓は「どうでした!?デートできそうですか!?」とワクワクした様子で聞いていた。
梓は安室の味方のようだ。名前が『いやです』と即答した所だけ都合良く聞き逃したのだろうか。
しかし、今の会話はただのデートの誘いではないことはわかっている。
今日は19時までだから、それ以降に会えないか。
名前も話をしたかったが、デートにそのままOKを出すと今まで断り続けてきたことが不自然になってしまうため「いやです」にした。
安室もそれをわかってくれたのだろう、うまく話を持っていってくれた。
「返事待ってます」とのことだったため、先程のメモ帳に再度記入する。
“19時半に〇〇公園で”
書き終わった頃に安室が再度来て、ピラフの皿を持っていこうとする。その際に皿と手の間に書いた紙を差し込んだ。
安「・・・・ごゆっくりどうぞ」
安室はスッと紙をポケットに入れると、笑顔で名前に声をかけ、他の人の接客に向かって行った。
時計を見ると、16時。指定した時間までまだ3時間以上もある。のんびりカフェオレを飲んでいたとしてもそんなに長居したら迷惑だろう。
カフェオレを飲み終えると、一度家に帰ることにした。
梓「名前ちゃん、安室さんいつも断られて凹んでるからデートしてあげてね」
『気が向いたらね。
(絶対凹んでるフリだ。断られただけで凹むほど繊細じゃないでしょ)』
安室が梓を味方につけようとしているのか、梓が名前を安室とくっつけようとしているのか、どちらだろうか。と考えながら会計を済ませた。