第11話 緋色②
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そしてその時、安室の携帯が鳴る。画面が上を向いていたため、着信であることがわかる。
安「どうした、遅かったな・・・・え?
あ、赤井が!?」
『・・・・・』
安室が焦りながら通話をしている間、名前は小さく息を吐いた。
どうやらうまく行っているようだ。
安室は赤井がFBIたちと一緒にいたことで困惑している。目の前の人物、沖矢昴が赤井秀一だと確信していたからだ。
そのため、大きな声で部下たちに指示を出していた。
昴「オホン、すみません、少々静かにしてもらえますか?」
『お父さんがスピーチするところなんです』
安「え、ええ」
安室は少し声を抑え、部下と電話を続けている。
そして電話の相手が赤井になったのだろう、安室の表情が一変する。まさに憎しみという表情だ。
安「まさか、お前、俺の正体を!?」
『(今本名の話してるのかな)』
後は何の話をしているのか聞き取れない。ただ、安室が悔しそうにしていることだけはわかる。
安「え、名前さん・・・?」
『(私?)』
電話中に名前が出てきて驚く。そんなこと何か打ち合わせで話していただろうか。
安「・・・わかりました。彼女には手を出しませんよ」
『(あ、なるほど)』
安「我々の正体を知られた以上深追いは危険・・・撤収してください」
安室は電話を切ると、沖矢の方を向き勘違いだったと話す。次に名前の方を見ると頭を軽く下げた。
安「先程は怖がらせることを言ってすみませんでした」
沖矢がマスクを取らないなら名前を尋問すると言った件だろう。赤井に何か言われていたのはそれだったのかもしれない。
安「僕は帰りますね、お邪魔しました」
安室はそう言うと、工藤邸を後にした。
沖矢と名前は、安室と外で待っていた人たちが帰っていくのを見ると、ふぅ、と深呼吸をした。
昴「さて・・・」
沖矢は引き出しから盗聴器を発見できる機械を取り出すと、家の中に仕掛けられていないか確認しながら2階へ向かった。
ガチャ
『お疲れ、新一』
2階の、モニターなどを設置した部屋にはコナンがおり、「ちかれたー」と言って机に突っ伏していた。
沖矢が突然勝手に喋り出すため、バレるのではないかとヒヤヒヤしながら様子を見ていたという。
沖矢は、今回のトリックを振り返りながらマスクを取った。その素顔は、名前と新一の父である工藤優作だった。今マカデミー賞の授賞式に出ているのは、工藤優作に変装した工藤有希子。
工藤一家総出の作戦だったのだ。
優「私がわざわざ身代わりになったFBIの彼は、またここに戻って来るのか?」
コ「ああ。守んなきゃいけねぇヤツがいるからな」
コナンは阿笠邸の方を見つめながら言う。灰原のことを考えているのだろう。
優「それにしても、あの安室くんという男、随分と名前に惚れ込んでいるようじゃないか?」
『え!?あ、あー・・・まぁ、会った初日に告白されたけど。探りを入れるためとかだったのかもしれないし、どうだろう』
小五郎がシェリーと関わりがあるのでは、という場面で接触してきたのだ、十分にその可能性はある。
ただ懐に入り込んで情報を得ようとしていたのではないか、と。
優「ま、父としては歓迎だがな。」
『え、えーー・・・』
優「さて、私は一度アメリカに戻って有希子を労うとするよ」
『うん、改めてマカデミー賞おめでとう』
優作は、荷物を纏めると空港に向かって行った。
それを見送ると、名前とコナンはリビングでまったりと話をしていた。