第1話 帰国
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コ「博士いる?」
インターホンを鳴らして声をかけると阿笠が玄関から出てきた。名前の顔を見ると目を見開いた。
阿「名前くんか!?」
『はい、お久しぶりです阿笠博士』
阿笠は笑顔でお茶でも飲んでいくよう話す。
コーヒーを飲んできてしまったことを伝えるとお菓子もあるからと誘われる。とりあえず話がしたいようだ。
『ふふっ、もう私21歳ですよ?子ども扱いしないでくださいよ』
阿「何を言っとるんじゃ。ずっとお隣さんだった名前くんはワシにとってはいつまでも可愛い娘も同然じゃ!」
『博士は相変わらずですね。じゃあ失礼します』
阿笠邸に入ると、キョロキョロ辺りを見回した。
コナンに“紹介したい人がいる”と言われて来たが、そんな人物は見当たらない。
コナンも同じことをしていたようで、阿笠に向かって問いかけた。
コ「博士、灰原は?」
阿「哀くんならあそこに・・・ん?さっきまでいたはずじゃが」
コ「姉さんに警戒してんのか?」
『?』
警戒って、猫か何かか?と思っていたがきっと違う。
コ「灰原ー!出てこいよ。この人は俺の姉さんだ」
コナンのその言葉に、奥の扉からヒョコッと女の子が顔を出す。ニコ、と笑いかけながら挨拶をした。
『こんにちは』
哀「工藤くんの・・・お姉さん?」
『工藤くん?』
コナンを“江戸川”ではなく“工藤”で呼ぶということは灰原はコナンの正体を知っているということ。こんな小さな女の子が?
『・・・例の薬?』
哀「!」
灰原の目が見開かれた。そしてコナンの方を睨みつける。なぜバラしたのかと。
コ「ち、違ぇよ、俺は自分のことしか言ってねぇって!」
『話の流れ考えたらわかることでしょ』
工藤新一は毒薬を飲まされ身体が縮んだ。
その毒薬を飲ませたのは黒の組織。
その黒の組織絡みで紹介したい人物と言われていた。
初めての人物に警戒して隠れるほどの慎重さ。
コナンの正体を知っている。
そして見た目が子ども。
『正解?』
哀「・・・・さすが工藤くんのお姉さんね」
『・・・』
名前も灰原も笑みは浮かべているがどこか探りを入れているような雰囲気になる。
コ「おいおい・・・」
『あとは・・・その組織の元メンバー、ってとこ?』
哀「!!」
コ「まじかよ」
名前の言葉にコナンも目を見開く。今までの話の内容や2人の会話を聞いていただけなのにそこまでわかるのかと。
『私の情報、ある程度知ってるんでしょ?』
哀「・・・・」
『・・・なんて。そんな警戒しないでよ。組織のメンバーだったっていうのは当てずっぽう。
哀ちゃんも新一も顔に出過ぎ』
クスクス笑いながら話す。
ハッタリだったのに灰原もコナンも大きく反応したから確信に変わっただけだ。
哀「・・・・お手上げね。
そう、私は例の組織のメンバーだったわ。貴方のことは工藤新一の生死確認をする時に知った。顔はわからなかったけどね」
『ふーん・・・』
阿「まぁまぁ、仲良く」
2人の雰囲気に阿笠は気まずくなり、間を取り持とうとする。
コ「なぁ姉さん、ホントに日本に来た理由は何だよ」
『内緒。まぁ、きっと君たちには関係の無いことだし気にしないで。帰省だと思ってよ』
呑気に伸びをしながら話す名前をコナンと灰原は納得いかないというような顔で見ている。
灰原は、敵ではないとわかったようだがまだ難しい顔で見ていた。
そんな灰原に『余計警戒しちゃった?』と肩を竦めた。
『ま、今日からお隣さんだからよろしくね。あ!そうだ、博士にお土産があったの忘れてた、持ってくるね』
途端に人懐っこい笑みになり、工藤邸に走っていく。
哀「・・・・」
コ「まぁ、悪いことをするような人じゃねぇから、信頼して良いと思うぜ」
阿「それはワシも同感じゃ!名前くんは昔から正義感が強くて頭が良かったからの」
『おまたせー!はい、チョコレートと、ポテトチップス。哀ちゃんはお菓子好き?』
大きな袋を持って笑顔で入ってくる名前。もう灰原との探り合いはしないようだ。
哀「嫌いじゃないわ。でもピーナッツバターの方が好きね」
『そうなの?じゃあ今度はそれにするね。ていうか、哀ちゃんって元々何歳?』
哀「18よ」
『ほぇー、落ち着いてるね。新一の1個上とは思えない』
コ「おい」
いつも事件事件、ホームズホームズとうるさかった弟とは大違いだと話すとコナンからツッコミが入った。
お菓子を皆で食べながら話をしているうち、少しずつ灰原も名前に心を開き始めたようだ。自分からいろいろ話を聞いている。
『さてと、そろそろ家に帰ろうかな』
阿「今日はゆっくり休むんじゃよ」
『うん』
名前とコナンは阿笠と灰原に挨拶をして工藤邸に戻った。
コ「じゃあ俺もそろそろ蘭の所に戻るとするか」
『・・・』
じーーっとコナンの顔を見る名前。コナンは「何だよ」と訝しげな目を向けた。
『蘭ちゃんとはどうなの?』
コ「はぁ!?」
『実はもう付き合ってるとか?』
以前母に揶揄われた時と同じようなニヤけ顔で言われ、コナンは青筋を浮かべた。
コ「まだだよ」
『あらー。でも今一緒に暮らせてハッピーだね。一緒にお風呂入ったりしてるの?』
コ「なっ、バーロー!蘭のおっちゃんが探偵だから黒の組織の情報とか入ると思ってあそこにいるだけだっつの!」
『あははっ、必死すぎ』
青筋を立てていた顔を、次は茹でダコのように赤くするコナンに大笑いしていた。
コ「ったく・・・じゃあ、ホントに気をつけろよ。何かあったらすぐ連絡、いいな?」
『わかってるよ』
そう言うと手を振りコナンを送り出した。
『・・・さてと、とりあえず休日を楽しもうかな』