第11話 緋色②
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男を撃った女とグルだったと考えられるため、女の車にこっそり乗り込んで逃げたのだろうと。
『こっそり?誰かに監視とかされてたんですか?』
安「ええ。監視役の男がいました。だからカモフラージュのために頭から血が出るニット帽か何かを使用したのでしょう」
『何でニット帽だと?防弾チョッキ的なやつじゃダメなんですか?』
安室は窓から隣の阿笠邸を見ながら話す。MI6顔負けの発明品を作っている博士がいると聞いていると。
撃たれた男は監視役の男が頭を打つよう命じることを予想していたため、その博士にニット帽を作ってもらったのだろうと話す。
昴「なかなかやるじゃないですか、その男。まるでスパイ小説の主人公のようだ」
安「だがこの計画を企てたのはこの男だけではない。作戦の主軸を考えた他の人物がいる。
その証拠に、その男は撃たれた刹那にこう呟いている。
“まさか、ここまでとはな・・・”ってね」
きっと自分の最期を察知して言った言葉なのではないかと沖矢は聞くが、安室は違うという。
安「これにある言葉を加えると、その意味は一変する・・・。
“まさか、ここまで読んでいたとはな・・・”。そう、この計画を企てたある少年と女性を称賛する言葉だったというわけですよ。
ね、名前さん?」
『すごい作戦考えますね、その人たち』
安「・・・・」
安室は名前の表情を読み取るべくじっと見つめる。それをわかっていたため、名前もコーヒーを飲んでからにこやかに見つめ返した。
安「まぁ、可愛らしいのでそういうことにしておきましょうか。
ですが、その人物たちが計画を企てたと仮定して、その人物たちの周りに突然現れた不審人物を探した結果、ここに辿り着いたわけです」
安室はコト、と携帯をテーブルの上に置く。
安「連絡待ちです」
安室は、今FBIの仲間を拘束すべく追跡中だという。
仲間の生死がかかっていれば素直になるだろうと。
安「でもできれば連絡が来る前にそのマスクを取ってくれませんかねぇ、どうしても無理だったら名前さんを尋問するしかなくなってしまいますよ、沖矢昴さん・・・。
いや、FBI捜査官、赤井秀一!!」
『(私、キャメルさんよりは口硬い自信あるけどなぁ)』
昴「名前さんに危害を加えられるのは困りますね。
君がそれを望むなら、仕方ない・・・」
そう言うと沖矢は顎に手をかけ、口元にあったマスクを取った。
昴「ゴホゴホ・・・少々風邪気味なので、マスクをしても良いですか?」
安「そのマスクじゃない・・・その変装を解けと言っているんだ!赤井秀一!!」
昴「変装?赤井秀一?さっきから一体何の話です?ゴホゴホ」
その時、テレビから最優秀脚本賞の発表をするという司会の声が流れてきた。
マカデミー賞もこの攻防もクライマックスだ。
《映えあるこの賞に輝いたのは・・・ベストセラー作家、Mr.クドウ!!》
『あ、お父さん』
安「良かったですね!お赤飯でも今度ポアロで出しましょうか」
『(この人情緒どうなってんの?)』
真剣な怖い顔をして脅していたと思ったら突然笑顔になり、困惑する。潜入捜査官はコロコロ人格を変えることに慣れているのだろうか。
安「で?一体何を企んでいる?」
次は笑顔のままだが、どこか勝ち誇った顔。自分の推理は間違っていないという自信からくるものだろう。
沖矢は、マスクを直しながら頭に“?”を浮かべる。
安「ざっと見た感じだが、玄関先に2台、廊下に3台・・・そしてこの部屋には5台の隠しカメラが設置されているようだ」
FBIに送るのか、別の部屋にいる誰かがこの様子を見ているのか・・・と、推測する。
安「この家の住人である名前さんならいつでも設置できますし、機器の接続も楽勝でしょうから」
昴「・・・ゴホゴホ、そもそも、赤井秀一という男・・・僕と似ているんですか?顔とか、声とか」
安室は顔は変装で、声は変声器でどうにでもなるのではないかという。阿笠が最近販売をやめたものに、チョーカー型変声器があるとリサーチ済みだと。
そしてそのチョーカー型変声器はハイネックに隠れるくらいだ、と沖矢のハイネックをグイッと引っ張る。
しかし、そこには変声器は無かった。