第10話 緋色①
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小「名前もいたのか」
『はい、高校の時の友だちが入院してるからお見舞いに来たら安室さんに会いました』
小「安室くん、お前名前のストーカーとかしてんじゃねぇか?大丈夫か?」
小五郎は、神出鬼没でさらに名前がいるところによく現れる安室をジトーっと見ていた。
蘭より年上ではあるが、ほぼ幼馴染みたいな名前は小五郎にとっても娘のような存在だ。
なんだかんだ言って大事にしている。
安「今回は偶然ですよー」
『(もうストーカーも同然ですよ)』
そんな話をしながらコナンを見ると、目を見開いていた。バーボンである安室がこの病院にいることに動揺しているようだ。もしかしたら楠田陸道のことがバレたのではないかと思っているのだろう。
名前は小五郎と安室が話をしているうちに、視線で“まだバレてはいなそうだ”と伝えると少し安堵したようだった。
安室は病院に来た理由を、先程名前に言ったことと同じように話す。
安「コナンくんは前にもここに来たことがあるって看護師さんが言ってたけど、知ってるかな?
楠田陸道って男」
コ「誰?それ・・・知らないよ?」
安「すごいね君は・・・」
安室の“すごいね”の意味がわからず、コナンも名前も首を傾げていた。
安室は近くを通りかかった2人の女性にも「楠田陸道を知っているか」と聞いている。
「さあ・・・どんな方?年は?その人の写真とかあるかしら?」
安「あ、もういいです・・・」
『(見事探られてたわけね)』
知らない人の名前を聞いたら、普通の人であればまずはどんな人だか一度は確認してみる。先程コナンは楠田陸道を知っているか聞かれた時に「知らない」と即答していた。
コナンもそこまでは想定していなかったようだ。
想定外に自分が問い詰められたときや探りを入れられた時に弱くなってしまうのがコナンの弱点だろう。
安「君はすごいよ。名前だけで知らない人だと確信できるんだから・・・」
小「ガキの言う事を真に受けるなよ。アダ名とかでしか知らねぇ奴もいるからよ」
その時、後ろから子どもがエレベーターを見ながら話す声が響いた。エレベーターが降りてきているようでカウントダウンをしている。
「3!2!1・・・ゼローーーーー!!」
安「!?」
コ「『(え?)』」
“ゼロ”と子どもが言った瞬間、基本的に落ち着いた表情しか見せない安室が驚きの表情を見せ、その子どもの方を振り返った。
『大丈夫ですか、安室さん?』
安「あ、いえ、僕のアダ名も“ゼロ”だったので呼ばれたのかと・・・」
小「何でゼロ?確か名前は透だったよな・・・」
安室は、透けているということは何も無いということだから“ゼロ”というアダ名を付けられたと話す。
立ち話をしていると周りに迷惑になるという話になり、歩き始める一行。
小五郎と安室が前を歩き、コナンと名前は後ろを歩いている。
『(“ゼロ”だって。引っかかる)』
コナンに向け、さり気なく指でゼロを作りアピールすると、コナンも気になったようで頷いたあと安室を睨みつけていた。
その時
きゃぁあああっ
と病室から悲鳴が轟く。
悲鳴が聞こえた病室にノックしてから入ると、そこには倒れている女性と、その女性の名前を呼ぶ女性3人の姿があった。
『看護師さん!ドクターを呼んでください!』
安「僕は警察に連絡します」
ドクターが駆けつけ、脈などを測るが既に女性は亡くなっていたようだ。
その間に警察も到着したようで、目暮と高木が聞き取りを始めていた。
被害者は須東怜菜、高校時代の友人である高坂樹里を見舞うために、同じく同級生の別府華月、八方時枝とともに来たとのこと。
お茶会をしていたところ、須東が急に苦しみ出し倒れたのだという。
死因は青酸系の毒物による窒息死。
目「じゃああの3人は、被害者に毒を盛る機会があるわけか」
しかし、何杯も飲んだ後に倒れたため、紅茶に毒は入っておらず、もしかしたら病室に入る前に毒を盛られた可能性もあると目暮は推測する。
コ「あれれ〜?おっかしいよー!」
そんな目暮にコナンはわざとらしくアピールをする。被害者の携帯に写っていた写真では、被害者は右手で箸を持っているのに、床に落ちているカップには取っ手の右側に口紅がついているから左手で持ったのではないかと。
コナンのその話を聞き、安室はさらに具体的に推理する。毒を入れた自分のカップと、被害者のカップをすり替えて服毒させたのだろうという。
しかし、女性たちからは自分の紅茶とすり替えられるわけがないと反論される。自分たちの飲んでいた紅茶の色を見てくれと。
『あーー・・・』
テーブルの上に置かれていたのは、茶色、青、黄色の紅茶。そして床に溢れているのは赤い紅茶。
これなら自分のものとすり替えられたらすぐに気づく。
毒を入れたのなら誰かが容器などを持っている可能性が高いため、身体検査や個別の事情聴取をすることになった。
『私外出てますね、あまり部外者がいるのもアレなんで』
高「え、出てっちゃうんですか?」
病室に大人が何人もウロウロしていると邪魔になるだろうと、名前が外に出ようとすると何故か高木が狼狽えた。名前の推理も当てにしていたのだろうか。
『優秀な探偵がたくさんいるから大丈夫ですよ』
ニコッと笑い、病室の外へ出た。
病室の外に出ると、夕日で外はオレンジ色に染まっている。
名前は先程のハーブティーのことを思い出していた。ハーブが苦手なのであまり飲まないが、なんとなく知識としてはあった。
レモンを入れると色が変わるバタフライピーというハーブティーがあると。
誰が犯人かは話を聞いていないからわからないが、きっとそういうハーブティーを使用したトリックなのだろうと思った。
『そういえば、英理さん入院してるって言ってたなぁ』
ただ外にいるのも、1人で帰るのも違う気がして、妃英理の病室に向うことにした。蘭がまだ病室にいるはずなので連絡を入れ、病室を教えてもらった。