第9話 テニス
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
コナンから粗方事情を聞いた後、横溝は玄関から別荘の中に入り事件の話をしていた。
それぞれのアリバイや動機などを聞いていくと、大学生3人にはみんなアリバイがある可能性があった。
今年の冬に、同じサークル仲間だった瓜生が事故で亡くなってしまったことに関係しているのではないかと。
大学生らは話を聞いた後自室へ戻ってもらい、横溝、探偵らで話の整理をしながら、蘭たちにも気づいたことを聞いていた。
石栗の部屋の合鍵が依然見つからず、ゴミと一緒に捨ててしまったのではないか。ゴミは高梨の車のトランクにまとめて入れたと蘭がいう。
その他にも、桃園のドリンクを冷凍庫に入れておいてと頼まれたという。そのペットボトルの中に鍵を入れたのでは、と横溝が言うが先程出して飲んだ時にはほとんど凍っていたから鍵など入れる時間は無いという。
また、梅島にはグリップテープとガットを貼り直してもらったようだ。
コ「・・・・・」
『・・・・』
それだけの情報ではまだ犯人を突き止めることは難しく、鍵を探しに行った警官たちの情報を待つことにした。
しばらくして警官たちが戻ってくる。
どこにも鍵が見当たらないようだ。しかし、石栗の下にあったラケットのガットが歪んでいたことや、石栗の近くにあった凶器であろう花瓶に水が入っていたことを見つけたようだ。
『(水、ねぇ・・・)』
その後、蘭と園子が扉の下から冷気が漏れ出していたことを世間話の中で話していた。
コ「・・・・!!」
コナンは事件の真相に気づいたようだった。小五郎がイスに座った瞬間時計型麻酔銃を撃とうとする。
すると
安「ん?何してるんだい、コナンくん?」
安室がコナンの麻酔銃を覗き込み尋ねた。コナンは慌てながら「時計が壊れた」と言い訳をし、名前を見る。姉さんも犯人とトリックがわかっているんだろ、という顔で。
『(わかってるけどさぁ・・・)』
チラ、と安室に視線を向けると、コナンは姉があまり目立ちたくはないと思っていることを思い出した。しかし、小学生であるコナンが推理を披露してもさらに怪しい。
周りを巻き込みながら、事件を解決できるように促すことにした。
コ「今日のお昼、冷やし中華だったよね?冷やし中華って、氷使うよね?」
コナンの問いに、蘭が麺を冷やす時に使うと返事をする。
コ「氷って、溶けるじゃない!」
氷の花瓶だったら溶けて勝手に落ちるのに、と誘導するコナン。今回は横溝が、花瓶に氷を入れておいて、溶けてきたらバランスが崩れ棚から落ちる仕掛けを作っていたのではないかと推測した。
小「でも大量の氷を何かに入れて運べば誰かが気づくんじゃねーか?」
小五郎の問には、安室がテニスウェアの大きいポケットに入れれば大丈夫だと返答する。
『(後は何が分かればいいかな・・・)
密室も氷で作っちゃったとか?』
コ「そういえば氷ってさ!ツルツル滑るよね!」
園「・・・あ、私わかっちゃった!」
園子は遺体の下にラケットを起き、その下に氷を入れて滑らせて運んだのではないかという。
しかし、石栗のズボンは水で濡れていないと横溝が話す。
『そういえば石栗さん、アイスケーキ食べてたよね。ドライアイスとか入ってなかったのかな?』
梅「ええ、入っていたと思います」
そこで安室は、ラケットの下にドライアイスを入れておき、紐か何かで引っ張れば密室が完成すると言って、密室殺人のトリックについては解決した。
小「なるほど・・・やっと犯人がわかりましたよ。犯人は桃園琴音さん!貴方しか考えられないんですよ!」
隣で推理を聞いていた横溝は、小五郎が眠っていないことに困惑していたようだ。眠らずに自力で解決しているのに、体調が悪いのではないかと言われており、コナンと名前は苦笑いを浮かべた。
しかし小五郎はそのまま推理を進めていく。
合鍵はどこにあるのかという議論になると戸惑う小五郎。
コ「そうそう、氷ってさー」
一同「こ、氷って・・・?」
コナンの言葉を息を呑んで聞く大人たち。
コナンの発想でここまで解決に近づいたため、また参考になることを言ってくれるのではないかと思っていたのだ。
コ「水が凍るから・・・氷って言うのかなぁ?」
桃園のスポーツドリンクの話になり、既に凍っていたから鍵を入れて隠すのは無理があると先程と同じ意見が出る。
コ「だったらさー、鍵を入れた途端に凍っちゃうような、魔法の水があればできるかもね!」
小「バーカ!そんな漫画みてぇな水があるわけが・・・」
安「ありますよ・・・過冷却水」
0℃になっても凍らず、振動を与えた時に凍り始める水のことだ。ペットボトルにタオルを巻くなどの作業をするだけなので誰でもできる。
石栗を殺害したあと、園子にスポーツドリンクを飲ませる前に、事前に作っておいた過冷却水に鍵を入れて凍らせたのではないか。スポーツドリンクを溶かしたら桃園が石栗を殺害した痕跡が出るはずだと安室は話す。
梅「そんなの、出てきてから言いなさいよ!」
高「もしも出てこなかったらあんたら・・・」
サークル仲間の2人は桃園がやったはずがない、事故だったと思いたいのだろう、必死に庇っている。
しかし桃園自身がそれを否定した。
ペットボトルの中には自分の指紋が付いた合鍵が出てきてしまうと。
桃園は涙を流しながら横溝に連行されていった。
ーーーーー
事件が解決する頃には、もう日が暮れていた。
小「すまねぇな、安室くん。せっかくテニスのコーチとして来てくれたのによぉ」
安「いえ、変わりに毛利さんの推理を聞けて勉強になりました」
安室はもう帰ることになり、挨拶をしていた。
『(勉強になった・・・?過冷却水とか毛利さんより知識を披露しておいて?)』
名前が安室をボーっと見ていると、視線に気づいたようで安室もこちらを見た。
安「名前さん、また一緒にテニスしましょうね!ポアロにも顔を出してください、サービスしますから!」
『え、あ、はい』
突然声をかけられ変な返事しかできず若干申し訳なくなる。しかし、返事があっただけで満足したのか、安室は笑顔で手を振り帰っていった。
園「じゃあ今日はもう別荘に帰りましょ!」
別荘に帰る組は、園子を先頭に歩いていく。
ーーーーーー
夜、東京に戻ってきた安室は運転しながらベルモットと通話をしていた。
安「ええ、事件は解決しましたよ。毛利名探偵のおかげでね・・・」
ベ「あら、そう。ところで、いつまであの探偵とつるむ気なの?」
キールの一件で関わりがあるかもしれないから探りを入れていたが、無関係だと分かったのだから早く引き上げればいいのにと言うベルモット。
安「いや、依然興味が湧いてきましたよ・・・眠りの小五郎という探偵にね」
ベ「で、例のKittyは?デートに誘えたの?」
安「ふふ、彼女にもどんどん惹かれていきますね。今はまだ隠しているようですが、暴いてみせますよ」
安室の表情は、どこか妖しげにも見えた。