第8話 ミステリートレイン
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『じゃあ、危ないからここにいてね』
子どもたちと女子高生を部屋に送ると、廊下に出て歩き始めた。
向かう所は殺人事件が起きた場所・・・ではなく、とある部屋だった。
コンコン
コン
ココン
あるリズムでドアをノックすると、鍵が開く音がし扉が開いた。
『お待たせ、お母さん、昴さん』
そこにいたのは母と沖矢だった。2人は、ミステリートレインに黒の組織のメンバーが乗るかもしれないということで、秘密裏に乗車していたのだ。
有「いらっしゃい名前ちゃん。やっぱりシャロンが乗ってるらしいわ」
シャロン・・・ベルモットが乗車しているという。最初のコナンと名前へのメールはそのことが書かれてあった。
『あとバーボンも』
昴「ええ、先程扉の隙間から見えました」
安室透は、黒の組織の幹部だったのだ。コードネームは“バーボン”。赤井が組織に潜入している時からの知り合いのようだった。
『とりあえず私はこの部屋に待機してれば良いんだよね?』
有「そうね。哀ちゃんがここに来るかもしれないから」
昴「では、僕はそろそろ準備してきますね」
そう言うと沖矢は部屋を出て前の車両に向かって行った。
『哀ちゃん・・・』
有「大丈夫よ、新ちゃんや名前ちゃん、赤井さんが考えてくれた完璧な作戦でしょ?」
『そうだけど・・・』
やはり灰原のことは心配だ。全員で綿密に練った計画ではあるが想定外のことが起きるかもしれない。
灰原が無事沖矢と一緒か、1人で来るか祈るばかりだった。
しばらく待つと、走ってくる音が聞こえる。
そしてガチャッと勢い良く扉が開くと、そこには息を切らし、驚いた顔の灰原がいた。
『しー・・・哀ちゃん、入って』
灰原は恐る恐る部屋に入る。
名前の後ろにいる女性は誰なんだという表情で見ていた。
『えっとね、この人は私のお母さん。今回黒の組織を出し抜く作戦に協力してくれてるの』
有「よろしくね!哀ちゃん」
ウインクしながら挨拶をする有希子に、灰原は戸惑っているようだった。それもそうだ、灰原には何も伝えていない。
黒の組織が来るかも、と事前に伝えたらきっとこのツアーにも参加したがらなかっただろうし、自分たちの前からいなくなってしまう可能性もあると踏んだからだ。
『ごめんね、ゆっくり説明したいんだけど、状況が状況でさ。私とお母さんはもう行かなきゃいけないんだ。
絶対ここから動かないで。必ず迎えに来るから。』
灰原が逃げてきたのは、空室になった7号車B室。
ここは組織にもマークされていないため、隠れるにはうってつけだ。
哀「・・・わかったわ」
『ありがとう、じゃあ、行ってくるね』
名前は微笑むと、有希子とともに部屋を出た。
向かうは先程いた部屋だ。
『昴さんに連絡は?』
有「してあるわよ。全部想定通りって返事が来たわ」
『ふぅ・・・・』
うまく行っているが、まだ正念場は続く。
新一はきっと事件解決を頑張っている。自分も気を引き締めなければ。