第5話 沖矢昴
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トントン・・・
トントン
『ん・・・』
扉をノックする音で目を覚ます。
昴「名前さん、名前さん」
ノックをしていたのは沖矢だった。
ベッドの脇にある時計を見ると17時だった。そろそろ起きなければ夜寝られなくなって生活リズムが狂ってしまう。
きっと蘭たちももう帰っているだろう。
『起きてます・・・何ですか?』
昴「これから夕飯を作ろうと思うのですが」
『あー・・・・手伝います』
沖矢は今までほとんど料理をしてこなかったようだ。工藤邸に来てから、ただ居候するのは嫌だと掃除や料理をしたいと言って手伝い始めたのだ。
まだ1人で料理を任せるには心配だ。名前も料理が大得意というわけではないが一通りはできるため一緒に作っていた。
部屋から出てキッチンへ向かう。
『今日は何にします?』
昴「カレーが良いかと」
『良いですねー。お米たくさん炊きましょ』
2人でのんびりカレーを作ることに。
食材を切り終わり煮込んでいる間、話題は先程の事件のこと。
誘拐、監禁された社長が紙飛行機でSOSを出していたらしい。蘭が無事に助けたと言っていた。
昴「金一くんにも協力してもらいましたがね」
『金一くん?』
昴「蘭さんが電話していた相手です。クラスメイトの推理大好き少年だとか」
『へぇー・・・』
電話相手が新一だとバレないように誤魔化したのだろうか。それにしても“金一”は面白い名前だ。
『よし、完成』
話をしているうちに煮込みも終わり、サラダも作っていた。
『ご飯、ご飯』
嬉しそうにご飯とカレーを皿に盛っていると沖矢に笑われた。
昴「クスッ、名前さんカレー好きでしたか」
『お米が好きなんですよ。昴さんは米派ですかパン派ですか、それとも麺ですか?』
昴「僕はパンですかね。楽ですし」
そんな話をしながらカレーを食べ終えると、片付けを済ませてリビングでのんびり過ごす。自分の部屋に行くこともできるが、さすがに家に一緒にいるのに離れて過ごす方が気まずい。
『もう夜も遅いことですし、お風呂行ったらどうですか?
赤井さん』
本を読んでいた沖矢に向かってそう提案する。
沖矢は首に手を当てると
昴「そうだな、そうさせてもらう」
赤井秀一の声になる。そして浴室に行って数十分後、帰って来たのはやはり沖矢昴ではなく赤井秀一の姿。
沖矢昴は、死を偽装した赤井秀一が身を隠すために変装した姿だったのだ。
工藤有希子の指導のもと変装し、阿笠が作ったチョーカー型変成器で声を変える。
『次、私お風呂行ってきますね』
赤「ああ」
名前がお風呂から出てリビングに行くと、赤井がバーボンを飲んでいた。
『(そういえば・・・新一が“バーボン”っていうコードネームの男が動き出したっていう情報を手に入れたって言ってたなぁ)』
しかし赤井に聞いてもわからないか、はぐらかされるかどちらかだろう。
赤「名前も一緒に飲むか?」
『いえ、大丈夫です』
赤「好きじゃないのか?」
『あーっと・・・体質的に合わないみたいで、飲むと身体がおかしくなります』
お酒が飲める年齢になった時に父母に誘われてアメリカの自宅で飲んだことがあった。その時気持ちが悪くなってしまい、すぐ飲むのをやめた。
初めてだったからかと思い、後日今度は学校の友だちと飲んだら、すぐに眠くなって寝てしまった。
赤「そうなのか。じゃあ飲ませないよう気をつけなければ」
『はい、すみません』
赤「謝ることはないさ。ただ、話し相手にはなってくれないか?」
『話し相手くらいならできますよ』
名前はそう言うとキッチンに行き麦茶を持ってくると眠くなってくるまで話した。
だいたいはアメリカでの話や大学の話。お互いに今は踏み込まず程よい距離感を保っていた。
『ふぁあ・・・・』
赤「昼寝したのにもう眠いのか」
欠伸をしたら赤井にクスクス笑われ、軽く口を尖らせる。
眠いものは仕方がないと。
『お休みなさい』
赤「名前」
自室に向かおうとすると呼び止められた。
振り返って赤井を見る。
赤「“酒”には気をつけろ」
『・・・・肝に銘じておきますよ』
そのやりとりをすると名前は自室に戻って行った。