【銀魂】3万Hit記念
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まだ花見をしていたのか、と大きくため息をつくと、その集団に近づいていった。
このまま帰っても良かったが、それで周りの本当の善良な市民に迷惑がかかるのは嫌だ。
『ちょっと、何してるんですか。もう暗くなってますよ』
睨み合っていた集団はその声に振り向いた。
近藤がいない。もう屯所に戻ったのか、酔ってお妙のストーカーに行ったのか。
銀「あ、名前ちゃーん、俺たちこのチンピラ集団に絡まれて困ってんだよね。どうにかしてくんない?」
『土方さん、万事屋さんたちはまた喧嘩しないようにって時間を調整してきてくれたらしいですよ。それで喧嘩吹っ掛けたら、ただの迷惑な酔っ払いと一緒』
土「ぐ・・・」
銀時が絡むとなぜこうも倫理観がおかしくなるのだろうか。お酒も入っているため、いつもの冷静な判断もできなくなってきているのだろう。
銀「今なら名前置いてってくれれば許すからよ」
沖「ただのとんでもねェ悪漢になってますぜ」
土「んなの聞けるわけねーだろ」
再度バチバチと火花を散らす土方と銀時。今回は銀時がシラフなこともあり、余裕そうな立ち回りをしている。このままでは土方が迷惑行為をして結局負けてしまうだろう。
土方には悪いが、銀時の方がチャランポランだが何枚も上手だ。こういう時の立ち回りも上手いだろう。
『はぁ・・・土方さん、みなさん、明日も仕事でしょ。ほらもう帰った帰った』
グイグイ背中を押しながら公園の出口へ行くよう促した。銀時の相手はしておくからと。
他の隊士も、銀時に名前を任せるのは嫌だったようでブーブー文句をたれていたが、これ以上醜態を晒すのは嫌だと一睨みし、有無を言わせず帰ってもらった。
土「門限は19時だ。それ以上は認めねェ」
『いや、あと15分しかないし』
土「・・・名前に何かしたら叩っ斬るからな」
銀「おーこわ。何?鬼の副長は花見をそんなふしだらなものだと思ってるんですか〜?イヤーン男子エロい〜」
土「テメー今すぐ斬ってやらァァ!!」
『みなさん、本当にこの人が何かしでかす前に帰ってください。周りに白い目で見られます』
名前が無表情で隊士たちに伝えると怒る寸前だと気付いたようで、結局土方を抑えながら帰っていった。
『ごめんなさい万事屋さん、うちの隊士たちが』
銀「ま、名前がデートしてくれるっていうから無かったことにしてやるよ」
『デートじゃなくて花見ね。新八くんと神楽ちゃんも一緒だし・・・あれ?』
周りを見ると、新八と神楽の姿がなかった。真選組がワイワイしていた時にはいたのだが。
『迷子?』
銀「そんなガキじゃあるめーし、その辺食いもん探してブラブラしてんだろ」
銀時はあまり気にしている様子はなかった。新八も神楽も意外としっかりしているから大丈夫だろう。
銀「ほら、アイツらの迷惑料。お酌頼むわ」
銀時はレジャーシートと酒の瓶を持って名前にアピールする。隊士に迷惑をかけられたんだからお酌をしてくれと。
しかし、その言い方に名前は頬を膨らませる。
『迷惑料とか言わないでください。せっかく気持ちを切り替えて万事屋さんと楽しく飲もうと思ったのに』
銀時は、以前吉原を救った後に一緒に飲んだ際『みんなと飲む酒が楽しい』と言っていたことを思い出した。飲むことを義務にしてしまっては名前も楽しくないだろう。
銀時も名前と楽しく飲みたかったため、冗談の内容を考えなくてはと反省していた。
銀「じゃ、この綺麗な桜に乾杯」
『くさ・・・』
銀「あれ?楽しく飲みたいって言ったの名前ちゃんだよね?」
『楽しいですよ、万事屋さんのくだらない話』
銀「あれ、お酒ってこんなに塩っぱかったっけ」
『ああ、私塩入れておきましたから』
銀「俺の涙じゃねーの?ホントの塩かよ」
『あははっ、冗談ですよ・・・・っ、はっくしょい!』
銀時と楽しく会話をしていると、突然鼻がムズムズしてくしゃみをしてしまった。鼻の近くに桜の花びらが落ちてきたようだ。
銀「ぶっ、可愛げのねェくしゃみ」
『うるさいです。別にくしゃみで可愛さとか求めてないですから』
可愛いくしゃみをする人はどうやっているのだろうか。
そう考えていると銀時の手が近づき、突然のことに驚いて目を閉じる。
銀「なんだよ、別に叩いたりしねーって。ほら」
『?』
銀時の指には花びらが摘まれていた。名前の頭に花びらが乗っていたようだ。
銀時がそれを指で弾くと、名前が飲んでいたお猪口の中にヒラヒラと入った。お酒の上でフワフワと浮く花びら。
『万事屋さんたちとの花見も楽しいのに・・・』
万事屋をライバル視している隊士が多いため、一緒に花見など夢のまた夢だろう。
神楽と沖田が相対すれば一面が破壊されてしまう。
銀「ククッ、じゃあこれから毎年名前だけ誘うわ。真選組の花見の日を教えてくれれば日にちズラせるだろ」
『ああ、その手がありましたね。そうしたらみんなそれぞれ楽しく飲めますね。妙ちゃんも平和に花見できるかも』
銀「結構乗り気だな」
断られると思っていたのか、銀時は思った反応と異なることを話す名前に不思議な顔をしていた。
『まぁ、私も酒好きですから。楽しく飲めそうならどこへでも行きますよ。後片付けはお任せあれ』
酔わないからテキパキ動けますよ、と胸を張る名前に銀時は小さく笑った。
銀「じゃあ酒は俺が用意するわ」
『ふふっ、きっと安酒ですね』
銀「悪ィか?」
『ううん、大好き』
銀「ん?銀さんが?」
『お酒が』
冗談を言い合いながらのんびりお酒を飲んでいた。
そしてそれをこっそり覗く2つの影。
神「なんでくっつかないか疑問で仕方がないネ。名前もあんなに楽しそうなんだから銀ちゃんに好意あるはずヨ」
新「でも無いんだろうね。名前さんは誰にでも優しいし愛想が良いから」
その後、新八と神楽も合流し、万事屋と名前で楽しく花見をしたそうだ。
おわり
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