【D灰】3万Hit記念
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3万Hit記念小説は全作品“春”をテーマにしています。
方舟編前
原作の時系列とは一緒にいるエクソシストに矛盾はありますがご承知おきください。
神田とナマエ、ラビは任務に出ていた。汽車に乗って移動中、道端の花が咲き始めていることに気づいた。
『最近少し暖かくなってきたね』
ラ「春か・・・ナマエが昔いた日本は桜が綺麗なんだっけ?」
『そう。綺麗なピンクの花がいっぱい』
ナマエは昔を懐かしむように話をする。教団本部の近くにも桜が咲くが、日本のものとはまた違う。
任務先でも綺麗な桜が見られたら良いなと思いながら汽車に揺られていた。
汽車に乗ること2時間ほどして、目的地に着いた。
時刻は20時。もう空は真っ暗だ。
『えっと、奇怪が起きてるのはこの街の外れにある寺院だったよね』
神「ああ。どうにも夜な夜な笑い声が聞こえるらしい」
ラビ「うへぇぇ、俺らじゃなくて祈祷師呼んだほうが良かったんじゃ・・・」
顔を青くしながら話すラビ。こういう系は苦手なようだ。
しかし、ただの幽霊ならまだしも、AKUMAの仕業であれば祈祷師では太刀打ちできない。
『ほら!行くよ』
怖いよー、と弱音を吐くラビを引き摺りながら歩く。
神田は「迷惑かけんな」とイライラを募らせている。喧嘩にならないといいのだが。
目的の寺院に着く。
神主が出てきてナマエたちに挨拶した。
「今日はよろしくお願いします。しかし、今日はまだ笑い声が聞こえていないんです」
いつもなら奇怪が起きている時間なのに、まだ何も起きていないという。
『・・・とりあえず周りを見させていただきます』
寺院の周りで何か起きているのかもしれないと思い、辺りを歩き回ってみることにした。
『裏には桜があるんですね』
「ええ。ちょうど月明かりと街灯とで照らされて綺麗なんですよ」
寺院の裏には、桜の木が何本かあった。神主が言うように、月明かりに照らされている。
しかも近くには池があり、そこに映る桜と、水面に浮かぶ桜の花びらも綺麗だ。
様子を見ながら歩いていると、
神「!」
ラビ「気づいたさ?」
『・・・アクマ、いるね』
クスクス、クスクス・・・と笑い声がする。
これが奇怪なのだろうか。
しかし、こちらには気づいていないがアクマが奥で座り込んでいるのが見えた。
レベル2と3が数体ずつだろう。
「「『イノセンス、発動』」」
3人はイノセンスを発動し、アクマがいる場所へ向かった。
『浄化の弓』
スパァアン
ナマエが矢を放ち、その矢に紛れて神田とラビが接近戦で叩くという作戦だ。
「「ぎゃああ!」」
「あぁ?」
数体のアクマは一撃で倒すことができた、しかしレベル3は攻撃を防ぎ、避けたためまだ生きている。
「オマエらエクソシストだな!オレらの邪魔するな」
「今お楽しみの途中だったんだよ!」
『・・・?』
アクマのお楽しみとは何だ、とアクマの後ろの方を見て絶句した。
“ふっ、うえええ”
“たすけてぇ”
“こわいよぉ、ぅう・・・”
『祈祷師も呼んどいたほうが良かったかもね』
ラビ「え、あれ、マジ?」
アクマの後ろには、透けている子どもたちが。この世のものではないと瞬時に理解できる。
「生身の人間は血が汚くて堪らねぇ。こういうヤツらは血が出ねーからな。いくらでもいたぶって楽しめる。それによ・・・」
ズアッ
アクマは桜の木に向かって炎を飛ばす。
すると桜の木が燃え始めた。
“いやああ!あつい!”
“あついよぉ!”
『!!あの子たちが・・・』
桜の木が燃えると同時に、子どもたちの霊も苦しみ始めた。この桜の木に宿ってしまった魂なのだろうか。
ラビ「天地盤回、木判!」
ラビは対アクマ武器である槌で池の水を操作し、桜の木にかけた。すぐに鎮火できる大きさの火ではなかったため、ラビはそちらに集中する。
ラビ「そっちは任せたさ!」
『うん!行くよユウ!』
神「ああ」
ナマエは弓を剣に変え、神田とともに接近戦で戦っていく。
「人間の血は汚くていけねぇ」
『私たちに血を出させるほどの力があると思わないけどね』
未だにナマエも神田も無傷だ。
煽られたアクマは苛立ち、ナマエの方へ向かってくる。
「うるせえ!汚ぇ血ぶち撒けやが・・・れ?」
ドッ
アクマは真っ二つになる。
アクマの後ろにいた神田によって斬られたのだ。
『油断しすぎでしょ』
そして残りのレベル3もものの数分で片付いた。