第2話
夢小説設定
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『ふぅー、シエルはビリヤードも上手いよね』
シエルとナマエは客人を見送った後、執務室へ戻りながら話をしていた。
シエルはゲームが得意だが、ナマエはあんまりだった。ビリヤードも上手く玉を打てた試しがない。
シエ「あのくらいは余裕だ」
シエルとナマエが歩いていると、使用人たちがまだネズミを追い回しパニックに陥っていた。
『なにしてるの?』
シエ「さぁな。セバスチャン、今夜ランドル公の屋敷へ馬車を迎えに出せ。今夜は夜会を開く」
“夜会”という言葉に反応する。客人が来るということはそれ相応のもてなしをしなければならない。
セバ「かしこまりました。では馬車の手配を済ませましたら、お部屋にアフタヌーンティーをお持ち致します」
『おやつは?』
セバ「ふふ、本日のお茶菓子はリンゴとレーズンのディープパイをご用意しております。
焼き立てをご用意しますので少々お待ち下さい」
先程大人たちの中でピリついた雰囲気を醸し出していたナマエとは別人のように無邪気におやつが何か聞いていた。そんなナマエにセバスチャンは笑ってしまった。
『おやつまでもう少し仕事しよっか』
シエ「ああ」
2人は執務室まで向かった。
パタン、執務室に入り、使用人の騒がしさにため息を吐いていると
がばっ!!
シエ「!!?」
『!!!?』
シエルとナマエは後ろから羽交い締めにされ、口元に布を押し付けられる。布には強い薬品が染み込んでいたようで、すぐに意識が遠のいていった。
シエルとナマエを担いだ人間は、窓から去っていく。
数十分後、パイが焼けてアフタヌーンティーを運んできたセバスチャンが主人たちが攫われたことに気づく。
セバ「嗚呼、何ということだ・・・せっかくの紅茶が無駄になってしまった・・・」
ーーーー
一方、シエルとナマエは車に乗せられ、敵のアジトに連れて行かれた。
『ん・・・・』
先に目を覚ましたのはナマエだった。身体を少し動かしてみるが全く動かず、自分の状況を見ると、ベルトで身体をグルグルに巻かれ、手錠と足枷を付けられ動けないように拘束されていた。
シエルも隣で同じ状態で眠っていた。
「起きたか?嬢ちゃん」
『・・・アズーロ・ヴェネル』
ナマエは聞こえた声の方を向く。そこには、今日一緒にビリヤードをしていた男がいた。
イタリアのマフィア、フェッロファミリーの男。
アズ「今から弟も起こしてやるからよ」
ガンッ
シエ「ぐっ・・・」
『シエルッ』
シエルは男に蹴られ、目を覚ます。ナマエは座った状態でもシエルの前に出て守ろうとする。
アズ「ハッ、女に守られるたぁ、伯爵様は偉いもんだなぁ。
だが・・・・」
ドゴッ
『あぅっ!』
シエ「姉様!」
腹部を思いきり蹴られ、吹き飛ばされてしまった。
アズ「まず用があんのは弟の方だ。お姉ちゃんは後でオレらの慰み者にするか、売り捌くかすっから待ってろ。な?」
アズーロは、シエルがクラウスを使って手に入れた“ブツ”の在り処を聞こうと尋問していた。
自分たちが英国で売り捌こうとしていた麻薬を返せと。
その在り処を吐こうとしないシエルは何度も暴行を受けていた。
こうなってしまえば騒いでもどうにもならない。
シエルもナマエもアズーロを睨みつけながら尋問に耐えていた。
アズ「英国裏社会の秩序、逆らうものは絶対的な力で噛み殺す女王の番犬、何代にも渡って政府の汚れ役を引き受けてきた悪の貴族。
一体いくつの通り名を背負って、一体いくつのファミリーを潰してきた?」
アズーロはシエルが邪魔らしい。
自分たちは麻薬を売って英国で金を稼ぎたいのに、女王の番犬が睨みを効かせているから何一つ売ることができないと。
シエ「鼠と疫病はのさばらせるなと女王のお達しだ」
アズ「まさかクラウスを使ってまで手に入れてくるとは思わなかったよ。
さて、そろそろ吐いてくれよ。そしたら首は繋がったままお家に帰してやるよ。ま、お姉ちゃんは帰さねぇけどな」
シエルもナマエもこのような状況は初めてではない。命乞いをするなんてもっての外だ。
不敵な笑みを浮かべながら、自分たちが戻らなければクラウスから政府に証拠が渡るように手配していると話す。
苛立ったアズーロは遂に拳銃を手にシエルを脅し始めた。
アズ「大人をナメんなよ、クソガキどもが!
すでにお前の屋敷に部下を待たせている。早く吐かねぇと、1人ずつ使用人ブチ殺すぞ」
『・・・ふっ』
アズ「何笑ってやがる」
シエ「可愛い飼い犬がちゃんと“とってこい”をできればいいがな」
爽やかな笑みでアズーロを見るシエル。
アズーロは頭に血が上り、シエルを思いきり蹴ると、部下に使用人たちを殺すよう電話する。