第14話
夢小説設定
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真相を聞き、さらに混乱した様子のアーサーに、シエルは全て女王陛下の望みだからと言う。
シエ「今回の件は、女王が僕に番犬としての素質があるかどうかの再確認をするためのゲームに過ぎません」
事件のことは分かった。なぜジーメンスが殺されウッドリーが犯人になったのかも。
しかし、アーサーには1つだけどうしても納得できない、理解できない所があった。
アーサー「今までの話が本当なら・・・彼は、その執事は・・・」
シエ「“明白な事実ほど見誤りやすいものはない”ということですよ、先生」
セバ「そう・・・私が人間ではない、という事実がね」
セバスチャンは一瞬でアーサーの横に移動し、耳元で囁く。セバスチャンが人間でないと確信したアーサーは椅子から転がり落ち、そのまま走って逃げた。
セバ「このことを口外されればどうなるか、お分かりですね?私たちはいつでも見ていますよ」
ーーーーーー
セバ「さて、先生もお帰りになりましたし、私は昼食の準備を」
昼食の準備に行こうとするセバスチャンをシエルは制止した。フェルペス殺しの解明がまだだと。
『そういえばそうだったね』
セバ「実はゲストの皆様以外にもお客さまがおりまして」
セバスチャンはシエルとナマエが座っているテーブルの下から大きな箱を出した。
『ここに犯人が?』
セバ「ええ」
シエルが中を見せろと言うと、大丈夫かと確認するセバスチャン。
その箱を開けると、中から蛇が出てきて襲いかかってきた。
シエルに咬み付く前にセバスチャンが掴み、咬まれることは無かった。
シエ「な、なっ・・・・」
セバ「坊ちゃんを大層恨んでいらっしゃるようでしたので」
そして箱の中からは人が出てくる。
それは見たことのある顔だった。
『あなたは・・・』
シエ「スネーク!」
出てきたのは、サーカス団にいたスネークだった。
スネ「ブラックとスマイルがジョーカーたちのテントに侵入した翌日、あいつらはいなくなった。
絶対にお前らのせいだ!ってワイルドが言ってる」
蛇のオスカーがシエルの匂いを追ってここまで来たようだ。ロンドンの街屋敷にいたソーマとアグニにこの場所を教えてもらい馬車まで用意してもらったと言っていた。
『・・・・』
スネ「マリア、やはりお前も一緒だったのか・・・ってオスカーが言ってる」
スネークとオスカーを治療したことがあった。どこかスネークとオスカーが悲しそうにしているのはその情があるからなのだろうか。
シエ「彼らの失踪は僕らのせいだと?」
スネ「そうだ!お前たちが来てからあいつらの様子がおかしくなったんだ!ってワーズワスが言ってる」
スネークは、ジョーカーたちが何かしていることをなんとなくわかっていたようだ。しかし、周りと見た目が違う自分のことも仲間、家族だと言ってくれたことに恩義を感じていた。
スネ「それをお前らが奪った!!絶対に許さない!!ってワイルドが言ってる」
憎しみの籠もった目で声を張り上げるスネーク。
シエルはその目にも臆さず、淡々と話し始める。
ジョーカーたちは、巡業先で子どもたちを誘拐していたことを。当然スネークはその事実に驚愕し、受け入れられずにいた。
しかしスネークたちの平和を奪ったのも事実だが、彼らのせいで悲しむ子どもたちを助けたいと思っていた、などとツラツラそれっぽいことを述べていくシエル。
セバスチャンはそれを見て呆れていたようだが、ナマエがツン、とつつくといつもの表情に戻っていた。
シエ「もちろんお前も助けたい」
シエルはスネークの拘束を解くと、手を伸ばす。
シエ「僕の屋敷に来い」
その言葉にはナマエもセバスチャンも目を丸くした。
シエルは、自分たちと一緒にいればいずれジョーカーに会えるかもしれないと言う。
自分たちが既に亡きものにしているのだが、スネークを懐柔するために話しているようだ。
しかしそのことはスネークには知る由もない。自分を認めてくれる存在だと思いシエルの手を取った。
シエ「さて、仕事をせねばな。行くぞセバスチャン」
セバ「は」
シエルはセバスチャンを連れ先に温室を出ていった。スネークには、後日正式に使用人たちに紹介するから温室で待機していろと言って。
ナマエはボーっとしているスネークに声をかけた。
『スネーク、ごめんね嘘ついてて』
スネ「おぬしとスマイルが姉弟だったのだな・・・ってワーズワスが言ってる」
ナマエはセバスチャンが執事であることを伝えた。
スネ「マリアには恩があるから襲う気にはなれなかった・・・ってワイルドが言ってる」
スネークは余程優しくされてきた経験が少ないのだろう。少し優しくしただけで信頼を寄せている。
『・・・・・』
そんなスネークを一瞬だけ憐れみの目で見る。きっと彼はこれからもその純粋さで辛い思いをすることがあるかもしれないと思った。
『(いや・・・・羨ましい、のかな)』
純粋に人を信じられるスネークが自分とは対照的で眩しく見えたのかもしれない。
何にも染まっていない、肌と同じ白い内面を持っているスネークが。
シュル・・・
『わっ・・・』
突然数匹の蛇がナマエの頭に乗る。
失礼ではないのかとアワアワしているスネークだったが、ナマエは大丈夫だと言った。
『みんなもよろしくね』
スネ「よろしく・・・ってみんなが言ってる」
ナマエはスネークたちに手を振ると、温室を出てシエルの後を追った。
シエルは執務室に戻っており、書類とにらめっこをしていた。
シエ「姉様・・・あいつと話は終わったのか?」
『うん。で、スネークにあんな嘘ついてどうするの?』
ジョーカーたちを探しているという嘘をついたことに対して尋ねた。
シエルは嘘もつき通せば真実になると言う。ジョーカーたちが亡くなったことを知っているのはこの世で自分たちしかいない。
自分たちがいなくなる時にはセバスチャンに全て飲み込んでしまえばいいことだと。
『・・・・そうだね』
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