第14話
夢小説設定
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『ふぁあ・・・終わったね』
シエ「ああ。姉様もアドリブで動いてくれて助かった」
ガチャ・・・
シエルとナマエが客人の見送りを終え、玄関ホールで話をしているとジェレミーが戻ってきた。
シエ「ご苦労だったな」
ジェレ「さて、紅茶でも用意致しましょうか」
『まだ執事はじいやだよ』
ジェレ「ああ、そうでしたね」
そんな話をしていると勢い良く玄関の扉が開いた。
アーサーが息を切らしながら入ってきたのだ。
ジェレ「そんな慌ててどうしました?何か忘れ物でも?」
アーサー「真実を確かめるために戻りました、ジェレミー牧師・・・いや、執事セバスチャン!」
ジェレミーはその言葉にニヤリと笑うと、マスクを取りセバスチャンの姿に戻った。
アーサーは確信があったわけではなく“セバスチャンかもしれない”という段階だったようで、実際にジェレミーがセバスチャンが変装した姿だと知ると啞然としていた。
アーサー「もし俺が感じた違和感がただの違和感じゃないとしたら、警察の馬車を追いかけなくてはならない!」
冤罪で逮捕してしまったかもしれないと思ったのだろう。シエルはアーサーの正義感の強さに感心していた。
シエ「真相を知れば帰れなくなるとは思わなかったのですか?」
『よくあるでしょう?“あなたは知りすぎてしまった”って言われて口封じされる・・・』
アーサー「えっ!?」
ドキッとするアーサーに、シエルとナマエはクスクス笑いながら冗談だと言う。
しかし、アーサーは安心などできなかった。自分がこれから暴こうとしている真実は、消されても仕方ないと思えるほど非現実的で事態をひっくり返すようなものなのだから。
シエ「お察しの通り、ウッドリーは犯人ではありません。“今回の事件”では・・・ね」
しかし警察に捕まる人物であると伝える。
『シエル、お茶でも飲みながらゆっくり話さない?』
シエ「そうだな」
セバスチャンに紅茶を用意してもらい、温室で話をすることにした。
温室の円卓に座ると、お茶菓子と紅茶が目の前に置かれる。
アーサーは疑っているのか口をつけようとしなかった。
シエ「毒は入っていませんから、どうぞ召し上がってください」
シエルとナマエは紅茶を啜る。
シエ「で?先生はなぜこいつが生きていると?」
アーサーは、セバスチャンとジェレミー牧師が完璧すぎることに違和感を覚えたという。
そして、セバスチャンが死んでいないという非現実的な可能性によって自分たちの推理は覆されるのだと。
セバ「それで、私のどこがそんなに?」
アーサーはセバスチャンの違和感について話していく。
ジーメンス殺しの時に対応せず様子を見ていたことや、シエルが疑われても黙っていたことを上げた。
きっとシエル次の殺しが起きてシエルの疑いが晴れると分かっていたのだろうと。
セバスチャンはにこやかに肯定する。
セバ「坊ちゃんを庇わなかったのは、それが理由ではありませんが」
シエ「どうせいい気味だとでも思ってたんだろう?」
セバ「いいえ?何か仕掛けられていると予測していながらも、あっさり眠気に負け、お客様の対応をお嬢様に任せたことと面倒を背負われたことに呆れていたのです」
『私は別に・・・』
“予測していた”ということに驚くアーサー。しかし、事前にシエルをいたぶりたい人間が混ざっていることはわかっていたのだ。
そして事件が起きることも、自分が殺されることも分かっていたと伝えると、椅子から立ち上がって驚愕している。
『ジーメンス卿を最初に見つけた時、血の匂いがしませんでした。セバスチャンは私たちよりも鼻が利くのできっと瞬時に分かったでしょう』
セバスチャンは、悲鳴とともに何かが割れる音も聞こえたがその割れたものが見当たらなかったため、暖炉の中にでも隠したのだろうと思ったことを話した。
アーサー「なぜそれをすぐに言わなかったんです!?」
セバ「坊ちゃんとお嬢様が様子を窺っていたようなので私もそのように」
シエルは相手のしっぽを掴んでから動く予定だったと話す。
そしてセバスチャンに無人の暖炉の灰掻きをさせ、シエルをいたぶるためにやってきたグレイに狙い通り殺されたと。
セバスチャンはその後、食事の準備や使用人たちへの指示出しなどをし、再度自分の体に剣を刺して死んだふりをした。
そして死体としてのアリバイと自由を手に入れたセバスチャンは様々な準備をし、ジェレミーとして戻ってきたのだ。
死体を調べる時に1人ずつ別の部屋に移動させたのもセバスチャンが動きやすくするためだ。
セバスチャンの死体を調べる時には、フェルペスの死体にセバスチャンの服を着せ調べているように見せただけだった。
後はウッドリーに罪を着せ事件は解決した。