第14話
夢小説設定
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3人が応接室に入り少しするとグレイが「迷っちゃってた」と可愛く舌を出しながら部屋に入ってくる。
その話し方的に、セバスチャンが誤魔化せたのであろうと理解する。もし誤魔化せていなかったらここぞとばかりにシエルを責め立てていただろうから。
少しして晩餐の準備が整ったようで食堂に呼ばれた。
今日の夕食はハンバーグだったが、さっぱりした味付けで食いしん坊のグレイは何回もおかわりをしていた。
劉「さて、お腹も満たされたことだし、そろそろもったいぶらずに事件の真相を話してくれても良いんじゃないかい、牧師さん?」
ジェレミーは優雅に口を拭きながら、その前に用意したいものがあると言う。
ジェレ「協力お願いできますかな、伯爵?」
シエ「ああ、何をすればいい?」
ジェレ「では伯爵・・・服を脱いで」
シエルは驚き食べようとしていたハンバーグの欠片を落とした。
ーーーーーー
タナカ「失礼します。犯人確保に成功致しました」
シエルの部屋から離れた、ウッドリーの部屋にタナカは入って来た。
そこには、アーサー、グレイ、ジェレミー以外の人物が集まっている。
そして真ん中には、裸にセバスチャンの服を着たシエル。
使用人たちはそのシエルとナマエを守るように立っていた。しかし、犯人を確保したと聞き、ホッとして武器を下ろした。
そこに犯人確保のためシエルの部屋に行っていたアーサー、ジェレミー、グレイが戻ってきた。
ジェレミーの手には、何と蛇が握られていた。この蛇がシエルの服を着た藍猫を狙ってきたという。
『(あれ、蛇・・・?)』
何か引っかかる。シエルのみを狙う蛇。
一同はこの蛇が密輸されたものだという話を進めていた。この蛇はアフリカに生息しているため、アフリカ系企業とのパイプがある人物が蛇の持ち主なのではないかと。
そしてアフリカといえば金やダイヤ。それを扱っているのはウッドリーだろうと全員の視線が向いた。
ウッド「違うぞ、俺じゃない!
貿易なら“崑崙”だってしてる!」
劉を指差して怒鳴るが、劉はアフリカ系とは取り引きしていないと言う。
そしてジーメンス殺しの時にはアリバイがあると。
ジェレ「執事たちが発見した死体が“死体ではなかった”としたら?」
アーサーは脈がなかったと言うが、ジェレミーは胸の傷はしっかり見たのか問う。
アーサーは傷口までは見れていなかったと答えた。
ジェレミーは続けて、仮死状態にするフグ毒があること、ジーメンスの死体から海の香りがしたことを話す。
シエ「・・・狂言か」
ジェレ「ええ。しかし、先ほど死体を調べたところ、彼は確かに刺殺だった」
狂言のはずが本当に殺されてしまったのだろう。
シエルを陥れるために。
立食の時にでもその狂言殺人を持ちかけたのかもしれない。そして口封じに殺された。
グレイ「毒を飲んだならそれ入れてた瓶とかはどこいったの?」
『暖炉の中とか?』
アーサー「確かにそこなら見つからない」
ほとぼりが冷めた頃に瓶を回収する予定だったのだろうが、セバスチャンが暖炉の灰を掻きに来てしまった。
だからセバスチャンを殺害し、証拠の瓶を回収して自室に隠したのだろうと推測する。
ウッド「じゃあそれを持ってる奴が犯人だ!!俺はそんなもの持ってない!!調べただろう!?」
シエ「ああ、そうだな。暖炉の中以外は」
ちょうどここはウッドリーの部屋だ。きっとそれを見越してこの部屋に待機したのだろうが。
グリムズビーが暖炉に向かい、灰掻きで灰を掻き出す。
グリ「げほっ、げほっ・・・あっ!ガラスの破片!」
暖炉からは、ガラスの破片が出てきた。
ウッドリーは驚き絶句している。ジェレミーは床に散らばった欠片を集めると手際良く直していく。
ジェレ「できた」
それは薬のアンプルのようだった。
それがウッドリーの部屋の暖炉にあったということはウッドリーが犯人ということになる。
アーサー「子どもを陥れようとするなんて・・・」
劉「しかもフェルペス殺しの時にはナマエ嬢まで犯人にしようとしてたしね」
ウッド「俺はっ・・・」
シエ「ダイヤモンド」
やっていないと主張しようとしたようだが、シエルによって遮られた。
ダイヤモンド産業最大手のローズ社とファントム社が共同でジュエリー産業に乗り出す計画だったが、ローズ社の社長が何者かによって殺されてしまった。
そしてファントム社の社長であるシエルも殺してしまえばウッドリーの会社が最大手となれる。
シエ「なんともお粗末な考えだ」
ウッド「俺はやってない!信じてくれ!!俺は嵌められたんだ!コイツに・・・女王の番・・・」
再度ウッドリーの言葉が遮られる。今度はグレイがウッドリーの首筋に剣を向けていたのだ。
グレイ「言い訳はいいよ、話は牢屋でゆっくり聞いてあげるから」
シエ「グレイ伯爵、僕がちょうどイイものを持ってますよ。使ったらどうです?」
シエルは、昨晩アーサーと繋がれた手錠をグレイに見せる。
きっとグレイはシエルにこの手錠をはめようとしていたのだろう。しかし、結局違う男に手錠をはめることになった。
シエルとグレイは睨み合うが、すぐにプイッと顔を逸らしグレイはウッドリーを他の部屋に連れて行った。
こうして事件は解決した。
朝にはすっかり雨も止み、客人たちは帰路についたのだった。もちろんウッドリーはグレイとともに警察に向かった。