第14話
夢小説設定
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シエルの準備が終わり、食堂へ向かうと朝食の準備が始まった。セバスチャンが食事の下ごしらえなどを済ませておいてくれたこともあり、すぐに朝食にすることができた。
グレイは楽しそうに食べているが、他の者は静かに食事を進めていた。
アイリーンは食欲が無かったようで手を付けられずにいる。それもそうだろう、ショッキングな出来事が続いているのだ。普通の人間、しかも女性には辛いだろう。
グレイ「ねぇ、それ余ってるならボクもらって良い?」
アイリーンが自分の皿を渡そうとするが、それではなく、その隣の皿だと言う。
『・・・フェルペスさんは?』
そういえば朝から見ていない。
大騒ぎをしていたため気づいていないわけでは無いと思うが、ウッドリーは朝寝坊だろうと笑っていた。
アーサー「あのっ!見に行きませんか?伯爵の部屋」
アーサーの緊迫した雰囲気に、周りの人々は察した。何かあったのだろうと。
全員で急いでシエルの部屋に向かう。
アーサー「フェルペスさん!いるなら返事をしてください!」
ドンドンと扉を叩くアーサー。
返事が無かったため、ドアを開けようとする。しかし、扉には鍵が掛かっており開かなかった。
アーサー「伯爵!鍵は何処に!?」
シエ「わかりません」
シエルの部屋の鍵などはセバスチャンが管理しており、本人しか保管場所がわからない。
その時、グレイが来て扉を破壊する。
中に入れるようになったため、アーサーを先頭に寝室のほうへ向かっていく。
バンッと扉を開け中に入ろうとしたアーサー。しかし、足に何かがぶつかり、先に進むことはできなかった。
足にぶつかったもの、それは息絶えたフェルペスだった。
シエ「なぜ・・・」
ウッドリー「そこの令嬢だろ!!この部屋から一番近いのは令嬢だ!!さっき1人で出てきた時とか、朝食の前とかに殺せたんじゃないか!?
令嬢なら鍵を執事から預かることだってできたかもしれない!」
『・・・・私は、やっていません』
ナマエに向かって怒鳴り散らすウッドリーに、冷静に答える。しかし納得いっていない様子のウッドリーにアーサーはフェルペスの死体についてわかったことを話す。
既に死後硬直は始まっており、亡くなってから時間が経っているということだった。
グレイ「でもさ、夜みんなが寝てる時だったらどう?」
夜中抜け出して殺害することができたのではないかというグレイ。それなら死後硬直が始まっていても不思議ではないと。
『まぁ、それを否定しても証拠はないですし、とりあえずもう少し調べてみるのはいかがですか?
寝てる時であれば、鍵を持ってれば誰でもフェルペスさんを殺害できますよね』
アーサーがフェルペスの遺体を見ていると、首筋に2つ何かを刺したような痕があることに気付いた。
針のようなもので毒を身体に入れたのかもしれないという推測や、噛み跡にも見え、吸血鬼カーミラにやられたようだという話が出た。
『先生、あれ・・・・』
ナマエは、ベッドの横に落ちていた時計に目を向ける。今の時刻と違うようだ。じっと見ていても動く気配がない。
そのことをアーサーに伝えると、時計を手に取るアーサー。
アーサー「2時38分」
それはフェルペスの死亡時刻なのだろう。
そこで、一度状況を整理するべく応接室で紅茶を飲みながら話すことに。
死亡時刻は、ジーメンスが午前1時10分ころ、セバスチャンは不明、フェルペスは午前2時38分ころ。
セバスチャンとフェルペスが死亡したと思われる時間にアーサーとシエルは鎖で繋がれていたためアリバイがある。
そこで使用人たちが、2時50分ころにセバスチャンと話をしたと言う。
バルドは食材の在庫確認、フィニは暖炉の掃除の指示、メイリンには伝書鳩ならぬ梟を預けに来たと。
シエ「梟?」
梟には手紙が付いていたが、その中身は見ずに飛ばしたという。
セバスチャンが誰かとグルになってジーメンスとフェルペスを殺害したあと、セバスチャンも口封じに殺された可能性なども考える。
グレイ「それこそ令嬢じゃないの?」
フィニ「そんなっ、お嬢様がセバスチャンさんを・・・こ、殺すなんてっ」
シエ「劉、お前は針を持っていたな?」
ナマエが疑われる中、シエルは劉が以前針を使って敵を倒していたことを思い出し、話題に出していた。
フェルペスは首に針か何かで刺された痕がある。劉が針を使って殺したのではとざわつく。
シエ「まぁどうせ、セバスチャンとグルになったところで、誰にも3人全員は殺せない。からかっただけだ。
姉様だってそうだ」
アーサー「・・・確かに」
アーサーは、全員のアリバイリストを作る。
その結果、ジーメンスを殺せるのはシエルのみ、フェルペスはセバスチャンのみ、セバスチャンはシエルとアーサー以外全員ということになっていた。
セバスチャンと共謀しても、3人全員を殺すことは無理なのだ。
シエ「姉様を疑っているようだが、ジーメンス卿を殺せない」
グレイ「んー・・・まぁ、そうなるね」
なんとかグレイも納得したようだ。