第13話
夢小説設定
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ビリヤード対決では、全員お酒が入っているにも関わらず熱戦が繰り広げられていた。
『・・・・・』
アイ「ナマエさんも眠いんじゃなくて?」
ボーっとビリヤードをしている面々を見ていたナマエは、瞼が重くなってきていた。時計を見るともう1時。いつもならもう夢の中だ。
『眠いです。やっぱりまだ子どもだと思い知らされますね』
そんな話をしていると、突然廊下からどこかの扉を叩く音と大声が聞こえてくる。
『なに?』
グレ「何かあったのかも。行ってみよう」
ビリヤード室にいたメンバーは、音のする方へ向かった。劉たちも騒ぎに気づいたようで途中で合流した。
廊下にはメイリンとセバスチャンがいた。ジーメンスが泊まる部屋のドアを叩いて呼びかけている。
『どうしたの!?』
セバ「蹴破りましょう」
返事をしないセバスチャンに、緊迫した状況であると理解する。ジーメンスに何かあったのだろうか。
セバスチャンが思い切りドアを蹴り破る。
暗い部屋で何も見えなかったが、その瞬間雷が光り、ジーメンスの身体を照らす。
ソファに座っていたジーメンスは、目と口を開け、腹部が真っ赤に染まっていた。
『なっ』
アイ「きゃぁぁああ!」
フェル「うわぁあああ!」
あまりの衝撃にふらつき気を失うフェルペス。他の客人も悲鳴を上げたり絶句したりしていた。
『(血の匂いがしない・・・)』
ナマエも、雷で突然ぐったりしたジーメンスが現れた時には驚いていたが、腹部に多量の血がついていたにも関わらず酒の匂いしか漂っていない。
アーサー「失礼!」
アーサーは医師でもあるため、すぐにジーメンスのもとへ向かい脈を測った。
アーサー「・・・・死んでる!!」
脈は無かったようで、アーサーは死んでいると断定していた。医師がそう言っていることと、この状況で、誰もその言葉を疑うものはいなかった。
そして物音を聞きつけた使用人たちも、シエルとタナカもやってくる。
シエ「一体何の騒ぎだ?」
シエルはジーメンスの状況を見て驚く。しかし次の瞬間には、セバスチャンとナマエにアイコンタクトを送っていた。
今はまだ動くべき時ではないと。
グリムズビーは、警察が来るまで現場をそのままにしておいたほうが良いのではと言うが、バルドが暖炉の火を見、暑い室内に置いておくと痛みが早くなると言ったため、地下に移動させることになった。
バルドとフィニはジーメンスを担架に乗せ、運んでいく。
劉「でもしばらく警察は来ないだろうね」
そう呟く劉に視線が集まる。
この嵐で警察の馬車が来れるとは思わない。
ということは、帰りの馬車も呼べないということ。ウッドリーは人殺しがあった屋敷から帰れないことに絶望していた。
劉「ここは陸の孤島・・・つまり犯人もまだ屋敷内にいる可能性が高い」
グレ「てゆーか、フツーに考えてこの中の誰かが犯人何じゃないの?」
アイリーンは、窓から誰かが侵入してジーメンスを殺害し、時間稼ぎのために施錠をして逃亡したのではないかと推測するが、雨の中外から来たら足跡が残ると否定された。
グリムズビーは、廊下に出て施錠してから逃亡したのではと言うが、それも特別な鍵を使用しており、その鍵は執事であるセバスチャンしか持ち出しができないと言われた。
そして、部屋の内側からも鍵がかけられるような造りになっている。
外からも侵入、逃亡が不可能で、鍵も内側からしかかけることができない密室殺人だということになった。
ウッド「そんな馬鹿な!小説じゃあるまいし!」
シエ「確かに、こんな稚拙な密室劇を発表しては苦情が来るだろうな。
先生もそう思いませんか?」
シエルはアーサーに向けて問いかけた。シエルは密室を解く方法を思いついたのだろう。
アーサー「あっ!そうか・・・確かに、アレを使えば・・・」
劉「どういうこと?」
『針と糸、とかじゃない?』
シエ「ああ」
針と糸を使い、部屋から出たあとに施錠する方法を説明した。簡単に密室を作れるということは、誰でも殺人が可能だったということ。
自分は違うとグリムズビーやウッドリーが激しく否定する。
とりあえずその時のアリバイを洗ってみることにした。