第2話
夢小説設定
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『リジー、呼んだ?』
ナマエはエリザベスがいる客間に入る。
中には既にメイリンによってお召し替え済みのエリザベスが見えた。
1人で待っている間に落ち着いたのか、ソファに座ってお茶を飲んでいた。
静かにしていると可愛らしいのだが、と思いながら声を掛ける。
リジ「あ、お姉様!見て見て!お姉様に似合いそうな服持ってきたの!」
1人で内緒で来たというが、どうやって持ってきたのだろうと不思議そうにしている間に、エリザベスはナマエの身体に服を何着も押し当ててピッタリの服を探していた。
リジ「お姉様はやっぱりこれかしら!」
エリザベスが見せてきたのは、淡い黄色地に大きなオレンジ色のリボンが腰についたものだった。
リジ「お姉様の綺麗なお肌の色が強調されて素敵!!」
エリザベスとメイリンにより、服を着替えさせられるナマエ。特に服の好みなどはなかったため、されるがままにしていた。
リジ「んー・・・」
着替え終わったナマエを見て悩むエリザベス。
すると
リジ「これも変えましょ!」
シュル・・・
『あっ、だめ!!』
ナマエが付けている白のチョーカーの柄がドレスと合わないと思ったのか、結び目を解くエリザベス。
咄嗟にナマエは首元を押さえ、チョーカーが完全に取られることはなかった。
驚いているエリザベスにナマエは優しく声を掛ける。
『リジーに言わなかったっけ?私、首に誰にも見られたくない傷があるの・・・だから、ゴメンね。
チョーカーを変えたいなら私が自分で付けるよ』
リジ「ごめんなさい・・・こっちのほうが良いかなって思ったの・・・」
シュンとしてしまったエリザベスの頭を撫で、気にしなくて大丈夫だと話すと自分でエリザベスが選んでくれたチョーカーを付けた。
『どう?可愛い?』
リジ「お姉様・・・可愛いっ、可愛い!」
エリザベスはギュッと抱きついてきたため、背中を撫でてあげた。
自分より少し小さいエリザベス。仏頂面の婚約者であるシエルを笑顔にしてあげようと頑張っているのはわかっている。だから強く怒れないのだ。
エリザベスが広間でバルドやフィニ、タナカに可愛いドレス(?)を着せていても苦笑いで見ていた。
半分は面白がっていたが。
バルドに助けてと言われても『ごめん、無理』と舌をペロッと出してスルーした。
その時、エリザベスが選んだ服を身に纏ったシエルがセバスチャンとともに広間にやってきた。
エリザベスはシエルの手を取って嬉しそうにブンブン振り回していた。
リジ「あら?シエル!あたしが用意した指輪は!?お洋服に合わせた可愛いのがあったでしょ?」
手に自分が選んだ指輪が嵌っていないことに不満げな顔をするエリザベス。
シエルは親指に既に指輪を嵌めており、それで十分だと話す。
リジ「イヤよ!せっかく全部可愛くしたのに!指輪だけ全然可愛くない!」
『リジー、この指輪は・・・』
リジ「あたしが持ってきたヤツはしたくないって言うのね、シエル!!ひどーい!わーーん!」
エリザベスが泣くと、シエルは困ったように指輪の説明をしようとした。しかしその瞬間
リジ「なんちゃって♡」
ばっ!とシエルの手から指輪が抜き取られる。
リジ「取ーった!やっぱり指輪すごくブカブカじゃない!あたしが選んだのはサイズもピッタリ・・・」
シエ「返せッ!」
突然大声を出すシエルに、エリザベスだけでなく使用人たちもビクッと肩を震わせる。
ナマエとセバスチャンは静かにシエルの様子を見ていた。
シエ「それを返せ・・・エリザベス!」
リジ「なっ、なんでそんな怒るの?あたし、せっかく・・・」
先程とは違い、本当に泣きそうな雰囲気になるエリザベス。しかし、ナマエも今はフォローできなかった。
リジ「あたし、可愛くしてあげようとしただけじゃない!なのになんでそんなに怒るの!?ひどいっ
こんな指輪なんかキライっ!!!」
『リジー!!!』
ナマエがエリザベスを大声で呼ぶが時すでに遅し。
エリザベスはシエルから奪った指輪を床に叩きつけ、割れてしまった。
シエ「!!!」
シエルは怒りの感情が抑えきれなくなり、エリザベスに向け手を振り上げる。
叩かれる、とエリザベスが肩を震わせるが、シエルの手が当たることはなかった。
セバスチャンがシエルの手を押さえていたのだ。
『リジー、あの指輪はシエルにとってとても大切なものなの。それをあなたは壊した、酷いのはあなただよ』
ナマエも怒った雰囲気でエリザベスに話す。ナマエにこのように怒られたことがなかったエリザベスはさらに目に涙を浮かべた。
セバ「申し訳ありません、ミス・エリザベス。
これはファントムハイヴ家当主が代々受け継いでいる世界でたった一つの指輪だったのです。
主人の無礼をお許しください」
大切な指輪だったと知ったエリザベスは後悔の念に駆られていた。
リジ「シエル・・・お姉様、あたし・・・」
シエルにエリザベスが謝ろうとしていたようだが、シエルは無言でバラバラになった指輪を拾い上げると窓の外に投げた。