第12話
夢小説設定
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『子どもたち・・・?』
そこには仮面をつけた子どもたちが並んでいる。
ジョー「ようおこしやした、ファントムハイヴ伯爵、ミス・ナマエ。今宵は特別にめくるめく歓喜の世界へとお連れいたしますえ」
無表情のシエルとナマエとは対照的に、ニコやかに拍手をしているケルヴィン男爵。
どんどんサーカスの準備が整えられていく。
ジョー「まずは綱渡りにございます」
ジョーカーの合図で綱渡りが始まる。
綱渡りをしている子どもは躊躇いなく綱に向かって足を伸ばす。
ジョー「命綱などは一切無し、正真正銘の・・・」
命綱をしていない子どもが綱渡りなどできるはずがなく、バランスを崩し静かに落下していく。
ドシャッ
『っ・・・』
シエ「なっ・・・」
シエルとナマエは頭から落下し、すでに手遅れであろう子どもを見て絶句する。セバスチャンも何も面白くないとでも言うかのように眉を顰めていた。
ジョーカーはこんなことをしたくない、と思っているのか俯いて震えている。
そしてケルヴィン男爵はというと
ケル「あははははは!」
拍手をして大笑いしていた。
『何で・・・楽しそうなの・・・』
ジョー「お次は猛獣使い」
子どもたちは檻を持ってくる。その檻の中にいたのはライオンだった。その檻の中に入れられる直立不動の子ども。
ジョー「獰猛なライオンを見事・・・・」
ガブッ
もちろん手懐けられるわけもなく、ライオンに食べられてしまった。
それを見てケルヴィン男爵はさらに大笑い。
サーカスはどんどん進んでいく。
ジョー「さぁ、お次はナイフ投げ!」
磔にされた少女とナイフを持った少年が現れる。
そして少年が少女に向かってナイフを投げようとした瞬間、シエルはあることに気づく。
シエ「止めろセバスチャン!!」
そう叫ぶが、すでにナイフは投げられている。
少女の頭にナイフが刺さるその瞬間
ビシッ・・・
『・・・はぁー・・・』
息を止めていたナマエは、安堵に息を吐く。
セバスチャンは磔にされた少女の仮面を取ると、警察から借りてきた資料と照らし合わせる。それは資料にあった被害者の少女で間違いなかった。
ケルヴィン男爵は、攫った子どもたちをそのまま出演させ、失敗し命を落とす様子を楽しんでいたのだ。
ケル「ごっ、ごめん、これも気に入らなかった?ジョーカー、すぐに片付けて!」
ケルヴィン男爵は子どもたちが亡くなったことよりもシエルたちが面白がっていないことに焦りを感じていた。
それを見るとシエルは「もうやめた」と冷たく言い放つ。
シエ「家畜にも劣るクズと同じテーブルにつく趣味はない」
シエルは椅子から立ち上がり、ケルヴィン男爵にゆっくり近づいていく。ナマエはシエルの後ろからついていく。
シエ「女王陛下への報告はこれだけでいい。
低俗で、醜悪で、変態な最低の下衆はこの僕が始末したと」
ケルヴィン男爵を睨みつけるシエルは懐から拳銃を出す。それと同時に動き出すジョーカーとセバスチャン。
ザッ
シエルがケルヴィンに拳銃を、ジョーカーがシエルに剣を、セバスチャンがジョーカーにナイフを向ける状況。
ナマエは害が無いと思われているのか剣は向けられていなかった。そのため、悠々と拳銃を出してケルヴィン男爵に向けた。
それを見てジョーカーがケルヴィン男爵に叫ぶ。
ジョー「お父様!」
ケル「ジョーカー!伯爵にそんな危ない物を向けるのはやめなさい!」
しかし自分が拳銃2つに狙われているにも関わらず、シエルの心配をするケルヴィン男爵。
ジョーカーは一度食い下がるも、自分の話が聞けないのかとケルヴィン男爵に強く言われ、剣を下ろした。
シエ「ケルヴィン男爵、誘拐した子どもたちはどこだ」
ケル「なーんだ!あの子たちに会いたかったのか!地下にいるからすぐ案内するよ。
それに地下には君たちに見せたいものがあるんだ!」
『・・・』
ナマエは未だに楽しそうに話をするケルヴィン男爵に嫌悪感を抱き、ずっと眉間にシワを寄せていた。何を考えているのか全くわからない。わかりたくもないが。
ケルヴィン男爵は地下へシエルたちを案内するために移動し始めた。
シエルはケルヴィン男爵に拳銃を向け、セバスチャンはジョーカーの首にナイフを突きつけながら歩く。
ナマエはシエルの後ろを歩いていた。
ケル「君たちと並んで歩いてるなんて夢みたいだ。
あの日から僕はずっと後悔してた。何故あの日あの場所・・・君たちの傍にいられなかったんだろうって」
シエ「あの日?僕たちの傍・・・?」
『意味がわからない』
ケル「どれだけ後悔しても時間は戻らない。でも僕は気づいたんだ。戻らないならもう一度やり直せばいいって」
ケルヴィン男爵が話している間にとある部屋の前に着き、従えている子どもたちの手によって扉が開かれる。
何かに気づいた様子のセバスチャンはピクッと反応する。
ケル「ほら見て!準備に3年もかかってしまった」
シエ「『!!??』」
扉の先にあったものを見て絶句するシエルとナマエ。
そこには2人のトラウマとも言える場所、儀式を行う施設ができあがっていた。