第11話
夢小説設定
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カサ・・・
『!』
布が擦れる小さな音がしてそちらを見る。そこにはシエルと同じテントで寝泊まりしているドールがいた。
ドールは一軍だが一人部屋は淋しいということで新人のフリをしてシエルと同室にしてもらっていたのだと聞いていたため特に驚かなかった。
ドール「スマイルは?」
『まだ辛そうです。ドールさんは寝れなくて?』
ドール「ああ。こんなこと普段だったら先生に怒られるけど、マリアなら許してくれるかなと思ってさ」
頭をポリポリ掻きながら気まずそうに話す。
シエルのことを気にかけてくれる人がいてくれたことを嬉しく思う。
『ふふっ、じゃあスマイルの様子見ててくれます?使ったタオルとか片付けてきたいので』
ドール「サンキュー!」
ドールはいそいそとシエルの布団に上がり込んだ。
『・・・・・え?』
ドール「ん?」
『・・・・い、いえ、何でも』
距離感がおかしくないか?と思ったが今はシエルとは前職場が一緒だっただけの仲という設定だ。ドールが何をしようが関係ない。
ドールにシエルを任せてタオルを片付けに向かった。
ーーーー
ジョー「・・・なんやて、ブラックとスマイルが侵入?」目的は?」
スネーク「さあ・・・そこまでは知らんってワーズワスが言ってる」
ここは公演用テントの裏。そこにはドール以外の一軍メンバーが集まっていた。
先程シエルとセバスチャンが一軍メンバーのテントに潜入したことをスネークが報告していた。
ジョー「・・・ごくろうはん、帰ってええよ」
スネーク「おやすみーってワーズワスが言ってる」
スネークが去ると、ジョーカーは真剣な顔で残りの一軍メンバーに話しかける。
ジョー「・・・もしかしたら知られたかもしれへんな」
ピーター「早々に処理するか、今夜にでも」
ジャンボ「ちょっと待ってください」
ジョー「そやな。あの2人がもし警察関係のモンなら始末しはると厄介なことになる。それにブラック、スマイルと一緒におったマリアも仲間かもしれへん。
ここは父さんに相談しましょ」
ーーーー
数分後、救護室に戻るとドールは幸せそうにシエルを抱き枕にして寝ていた。
『・・・ぇえ・・・』
シエルにはエリザベスがいるのだが・・・、と思ったが見なかったことにし2人の様子を見ていた。
シエ「ゲホッ、コホッ・・・・ン」
すると、シエルが咳き込んだ拍子に目を覚ました。そして自分がドールに抱き枕にされている状況に目を丸くしている。
シエ「・・・姉様・・・」
『?』
シエルはナマエを近くに呼び、手の平を出すよう伝えると、「セバスチャンに指示を出すとともに姉様にも現状を伝える」と指で手の平にメッセージを書いた。
シエ「来い、セバスチャン」
小声でシエルがセバスチャンを呼ぶと、一瞬でテントに姿を現した。
そしてナマエにしたようにセバスチャンにも手の平に文字を書いていき指示を出した。シエルたちの情報を共有するためにナマエもそれをじっと見る。
ジョーカーのテントに、シエルとナマエに宛てる手紙があったということだった。その手紙の差出人を特定するべく、封筒についていたシールリングを調べて来るようセバスチャンに命じていたのだ。
『(私たちに、手紙?)』
シエ「(ああ。このサーカスと僕らを繋いでいるものが分かれば良いんだが)」
まずは差出人を知らないことには動くことができない。
セバスチャンは命令通りシールリングの主が誰なのか調査しに出かけた。
シエ「姉様」
『なに?』
シエ「姉様も疲れてるだろう・・・ゴホッ・・・少し楽になってきたから、姉様も休めっケホッ・・・」
自分の方が体調が悪いのに姉のことを心配するシエル。その様子を見ると、ナマエはシエルの頭を撫でた。
『シエルが寝たら私も休むよ』
シエ「・・・」
シエルは疑いの目で見ていたが、自分が回復しないことには姉も看病をやめないだろうと判断し、目を閉じることにした。
もちろん、ナマエは朝まで様子を見続けていた。