第11話
夢小説設定
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翌日
新人演者は朝早くに起きてまかないを作る仕事があるようで、外がガヤガヤしている。
ナマエは、朝の全員の体調確認があるため朝食作りや朝食争奪戦を免れていた。
『おはようございます。皆さん元気ですか?』
一同「はーーい」
団員たちの様子を聞きながらセバスチャンとシエルを探す。シエルは団員の1人とともに朝食を取っていたようだが、お皿の上はパンのみだった。
『おはよう、スマイル。体調どう?』
シエ「姉・・・マリア、おはよう。僕は平気です」
『ボロボロだけど大丈夫?』
「ハハハッ!スマイルはブラックにもマリアにも甘やかされてんのな。同じ屋敷で働いてたんだっけ?」
眼の前で朝食を取っていた団員が声をかけてくる。シエルと同じテントの団員だそうだ。
『ええ。弟みたいな子なので、気にかけていただけると嬉しいです』
「オッケー!じゃあオレのおかず分けてやるからいっぱい食えよ!」
スマイルはその団員をソバカスと呼んでいた。ソバカスはシエルの皿にお肉などを分けていた。
『じゃあ、スマイル、練習頑張ってね。何かあったら救護室に来るのよ?』
シエ「ああ」
ーーーー
医師「マリア、僕はちょっと外に出てくるよ」
『え、あ、はい』
医師は何か用事があるようで救護室を出ていった。
『・・・・今のうち?』
救護室には木箱や本等怪しそうなものがいくつかあった。
医師が外に出ている間に見てみることにした。
『・・・全部医療に関するものか』
木箱の中は消毒液やガーゼ、本は医学書のようなものばかりだった。
特に変わったものはない。
バサッ
「先生ー」
『っ!??』
その時誰かが救護室に入ってくる。ナマエは驚き持っていた医学書を机に置いた。
ジョー「先生腕の調子が・・・って、マリアだけどすか?」
『え、ええ。先生は外に出て行かれましたよ』
ジョー「・・・・さようでっか」
『?』
ジョーカーの顔が曇ったのは気のせいだろうか。ジョーカーはテーブルに置かれた医学書を一瞥するとナマエの方を向く。マズかっただろうか。
ジョー「仕事熱心で偉いどすなぁ」
ジョーカーはニコッと笑うとナマエの頭を撫でた。
『私も先生のようになりたいと思って』
ナマエもニコリと笑い返す。ジョーカーは無理しないように言ってテントを出ていった。
『ふう・・・』
なんとか誤魔化すことができた。まぁ結局何も無かったのだからただ備品の整理をしていただけに思われただろうが。
ジョーカーが帰った後は、本当にテーブルや備品の整理などをして過ごす。
パサ・・・
『・・・・?』
救護テントの入口が少しだけ開いた。
誰か来たのかなとそちらを見ると、誰もいない。
『どなたです?怪我とか、具合悪いとか、ですか?』
誰も入ってくる気配が無かったため声をかけることに。すると入口の布が少しだけ動いた。
そして
「・・・・・」
おずおずと顔を出す1人の男性。綺麗な銀髪に白い肌。
『あーっと・・・一軍のスネークさん、ですよね』
声を掛けると、ピーン!と頭の浮き毛が真っすぐになる。緊張しているようだ。
ナマエは一度目をパチクリさせるが、微笑んで手招きする。
『すみません、今先生は留守なんです。簡単な怪我なら私が診ますよ』
スネ「つ、躓いて転んでしまって・・・」
『あら。擦り傷ですかね』
スネ「あと、俺の上にコイツが落ちてきて・・・ってオスカーが言ってる」
『わっ・・・』
スネークの後ろから蛇が出てくる。いきなりで驚いたが、スネークが蛇を使う人だと知っていたためすぐに蛇、オスカーの様子を見た。
『えっと?スネークさんが転んでしまって、オスカーさん?がその下敷きになってしまったと』
スネ「そうだ・・・ってオスカーが言ってる」
『・・・・喋ってるのはスネークさんですよね?』
スネ「・・・・」
プルプル震えながら顔を赤くするスネークを見て、かなりの人見知りなのだろうと思った。
蛇の言葉がわかるため蛇の代弁はするが、自分の事となるとなかなか言えないらしい。
『ふふっ、とりあえずスネークさんから見ますか』
肘と膝に擦り傷があった。普通に歩けていたため、消毒と絆創膏を貼って終わりにする。
『はい、終わりです。絆創膏に血が滲んできたらまた来てください。貼り替えますので。
じゃあ、次はオスカーさんですね』
蛇のオスカーに声を掛けると、ちゃんと理解しているようで視線をこちらに向けてきた。
『・・・・咬みません?』
スネ「咬まん!・・・ってオスカーが言ってる」
『冗談ですよ。痛いところはありませんか?』
スネ「痛くはない・・・ってオスカーが言ってる」
蛇に痛覚というものはあるのだろうかと首を捻る。見たところ普通に動いているが、と隅々まで身体を診ていく。
『あ』
スネ「?」
『ここ、小さいキズ出来てますよ』
きっと痛覚があったとしてもあまりわからないくらいのキズ。しかし、人間よりも小さな生き物はこの程度のキズでもバイ菌が入って病気になってしまうかもしれない。
『オスカーさんも包帯巻いときましょう』
くるくると蛇の身体に包帯を巻きつけていく。
その様子をマジマジと見るスネーク。
『どうしました?』
スネ「・・・気味悪がらないのか?・・・ってオスカーが言ってる」
それは本当にオスカーが言った言葉なのか、スネーク自身の言葉かは定かではなかった。
しかし、それにナマエは微笑んで答える。
『なぜ?色んな人がいて良いと思いますよ。蛇の言葉を聞けるなんて、凄いじゃないですか』
スネークはナマエの言葉に頬を赤らめる。
スネ「・・・ありがとう・・・ってオスカーが言ってる」
『ふふっ、また来てくださいね。あ、でも怪我じゃなくて世間話とかしにですよ?』
スネ「みんなにもマリアのこと紹介しておく・・・ってオスカーが言ってる」
そう言うとスネークは小さく手を振り、オスカーは尻尾を振りテントを出ていった。