第10話
夢小説設定
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セバ「・・・・さて」
『お兄ちゃん、帰ろう』
誰が聞いているかわからない。設定を守りながら話すに越したことはないだろう。
2人は辺りを見廻しながらゆっくり歩いていく。
すると
「ここから先は立入禁止だ
ってワイルドが言ってる」
ヘビ使いの青年が話しかけてくる。首に巻かれていたヘビは威嚇するように口を開けていた。ジョーカーはスネークと先程呼んでいた。
スネーク「出口はあっち・・・ってゲーテが言ってる」
セバ「・・・ご親切にどうも」
『ありがとうございます』
スネーク「さよなら・・・ってゲーテが言ってる」
スネークの横を通り過ぎたときにそう聞こえたため、振り返ると、首に巻いていたヘビ一匹が尻尾を振っていた。ちょっと可愛いと思いながらナマエも手を振った。
『さようなら』
ーーーー
翌日
ジョー「こらまたエライ可愛い子連れて来はったなぁ。男の子どすやろ?」
シエ「お屋敷ではページボーイをしていました」
シエルたちはサーカス団の入団テストを受けるべく、テントに来ていた。
シエルは何の芸ができるのか試しにやってみることに。
まずはナイフ投げ。
シエルの力では届かないような距離に的を置かれている。
シエルが投げたナイフは半分の距離も行かずに落下の軌道に・・・と思いきやカクッと急に上に向かい的に突き刺さった。サーカス団のメンバーは目を丸くしている。
その後も10本ほどナイフを投げるがどれも同じように的に当たる。実はセバスチャンが落ちかけているナイフに小石をぶつけ、勢いと軌道を調節していたのだ。
ジョー「それじゃあ次はコレ!綱渡りどす!」
綱渡りでも、シエルがバランスを崩すたびにセバスチャンが小石をシエルの身体にぶつけて態勢を立て直させていた。
無事に渡りきったシエル。見事合格、かと思いきや
ジョー「坊には重要なものが欠けてるんどす」
シエ「!?」
ジョー「とびっきりの笑顔!はい笑って〜!!」
仕事のために笑顔を見せるシエルだった。
『(可愛い)』
その夜、新人3人の紹介があった。
ジョー「皆はーん、今日から新しい仲間が増えますえ。
新人のブラックと、それからこっちのちっこいのがスマイルどす!で、最後にこの女の子は医務室で先生の手伝いをすることになったマリアどす」
『え』
マリアなど大層な芸名を貰っても宝の持ち腐れのような感覚になる。
まあ、ずっといるわけではないため諦めて受け入れた。
挨拶を終えると、裏を案内してもらうことになった。
二軍メンバーが寝泊まりするテントやナマエが手伝いをする救護室のテントなどを教わると、奥に少し綺麗なテントが見える。
ジョー「ここから奥はメインキャストのプライベートテントどす」
一軍になると個室がもらえるらしい。だからみんなそれを狙って切磋琢磨しながら練習に励んでいるらしい。
ジョー「あれはスネークのテントどすから、近づかんほうが身のためどすえ」
テントの案内をしていると、突然ジョーカーがシエルに声をかける。
ジョー「そういえば、スマイルはその右目どないしはったん?」
シエ「あ、これは、事故で・・・」
濁しながら返事をするシエルに、災難だったと頭を撫でる。ジョーカーは辛い思いをした人に対してとても優しく接してくれている。
ジョー「ま、ココにおる奴等も訳ありばっかりさかい、仲良うけしよーや」
セバスチャンは、サーカスの団員はみんな巡業中に入団したのか聞く。
一軍メンバーはスネーク以外幼馴染だという。他は皆巡業中に入団したようだ。
ジョー「さて、ココがマリアの寝泊まりするテントどす。今のところ1人どすが、入団者が増えたらココを使うさかい、よろしゅう」
ジョーカーが指差したのは、スネークのテントの近く。
『え、お兄ちゃんは・・・』
ジョー「流石に兄妹でも男女は別のテントで許しとくれやす。それにブラックは演者でマリアは救護班どす。役割が違えば寝泊まりする場所も違うんどすえ」
『わかり、ました』
ジョー「ほな、マリアはテントに荷物置いたら救護室で先生に指示をもらって仕事始めとくれやすー」
もう別行動か、とシエルたち3人は目を合わせる。
それぞれ情報収集や探索などを進めていくことになるだろう。どこかのタイミングで合流できるようにしたい。
しかし、そんなにすぐに合流は難しいだろう。まずは言われたことをこなし、信頼を得ることが大切だ。
『お兄ちゃん、頑張ってね。スマイルも』
手を振って救護室に走っていくナマエ。
ジョーカーは、セバスチャンに「可愛らしい妹はんやね」と呟く。
シエ「・・・・」
シエルは設定であっても自分の姉をセバスチャンに取られたような気持ちになり睨みつけていた。セバスチャンもそれがわかり、見下すようにシエルを見ていた。
こうしてサーカス団への潜入が始まる。