第9話
夢小説設定
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その出来事を見ていた女王陛下。
女王「どうやら一件落着のようですね。良かったわね、ぼうや、お姉ちゃん」
「「「ぼうや?お姉ちゃん?」」」
女王に幼い頃のような呼び方をされた2人は顔を赤くしてその呼び方はやめてほしいと訴える。
女王「でも2人は私にとってはずっと可愛い子どもだわ」
シエルはプププ、と笑い続ける使用人たちに拳骨を落とすと、ゲフンと咳払いをした。
『陛下はなぜこのような所へ?』
女王「今日は聖ソフィア学園の聖歌隊コンサートを見に行くところだったの。だけど、ぼうやの会社がカリーの品評会に出るというから2人たちに会いに来たのよ」
いつも手紙ばかりで会えないから、と言う。
手紙とは、ファントムハイヴ伯爵として動いてほしい内容のものが多く、ただの世間話程度の手紙のやり取りなどしたことがない。
シエルは俯き目を背けた。
シエ「・・・僕のような者が、あまり陛下のお目にかかるわけには・・・」
英国の象徴である女王陛下は表の人間からの指示も厚い。そして裏社会の番人であるファントムハイヴ家の伯爵である自分はあまり公衆の面前で関わるべきではないという。
その言葉にナマエも顔を歪める。
ポン、とシエルとナマエの頭の上に女王陛下の手が乗る。
女王「そんな言い方なさらないで。ぼうやは小さいのにお父上のように立派にお務めを果たしているわ。お姉ちゃんもまだ甘えたい時期でしょうに、ぼうやのサポートをしてくれて偉いわね」
そう言うと、もう出発しなければと馬に乗る女王。
ジョンとともに嵐のように去っていった。
シエ「相変わらずだなあの方も・・・」
『うん』
ソーマ「シエル、ナマエ」
シエルたちが女王陛下と話し終えるのを待っていたのか、ソーマが声をかけてきた。
品評会に勝ってくれてありがとう、シエルたちに会わなければ世間知らずで我侭なままだったと。
ソーマ「いつか、誰にも負けないくらい良い男になってみせるぞ!」
シエ「言うだけだったら誰でもできるしな」
『あ、またそういうこと言って』
ソーマ「なるったらなるんだ!」
シエ「あーハイハイ」
ソーマ「ナマエー!!」
シエルに言い負かされナマエに泣きつくソーマ。良い男になると宣言した態度はどこへ行ってしまったのだろうか。
『シエルも素直じゃないから。何故かそういう言い方になるんだよね』
ソーマ「そうか!じゃあやっぱり俺のこと応援してくれてるんだな!」
ガバっとシエルの肩を抱いた。「なぜそうなる!」とキレられていたがお構い無しだ。
少し話をしていると、外は夕暮れ。もう帰ろうという話になった。
綺麗な夕日に全員見とれていると、突然ソーマがシエルに抱きつく。
ソーマ「うっ・・・
うわぁあああああああ、ミーナァァ・・・」
そしてミーナを想って泣き出した。
アグニ「本当に英国に来て良かった。王子も私も、最高の友人に出会うことができました」
セバ「友人、ですか。
そんなことを人間(ヒト)に言われたのは初めてです」
ーーーーー
シエ「いつまでも泣いてるんじゃない!」
『ソーマ、17歳って言ってなかった?私よりも年上だよ?しっかりしてお兄さん』
大泣きはしなくなったものの、まだポロポロと涙が溢れてくるため、ソーマは袖で涙と鼻水を拭っていた。
シエ「これで拭いて・・・ん?」
シエルがポケットからハンカチを出そうとすると、ハンカチの他に手紙が入っていることに気づいた。
それは女王陛下からの手紙だった。
『もらった記憶ないの?』
シエ「ああ。いつの間に」
セバ「嗚呼、先程女王陛下の従者の方が入れていましたよ」
シエ「なぜ言わない!」
セバ「聞かれませんでしたので」
『出た』
封筒の中には、サーカスのチケットが入っていた。
セバ「クリスマスプレゼントではないですか?ぼうやへの」
シエ「殺すぞ」
『まぁまぁ。屋敷に帰って紅茶でも飲もうよ、ね?』
セバスチャンは了承し、夕食はカリーにすると冗談を言っていたためシエルに怒られていた。
インド帰りの英国人を狙った事件とソーマの従者失踪事件は一度幕を閉じた。
翌日、事件解決の知らせを聞きに警視総監であるランドルがファントムハイヴ邸へ来ることになった。
アグニはやはり自首したほうが良いのではと警察に出頭しようとするが、そんなことをしてしまったらシエルたちまであらぬ疑いをかけられランドルにぐちぐち言われてしまう。
迷惑を被るわけにいかないので、シエルたちで誤魔化しながらなんとか自首しない方向に持っていくことができた。
そしてソーマとアグニはロンドンにあるタウンハウスの管理を任される。シエルに本邸から体よく追い出されたわけだが、頼られたことなどに気を良くし、意気揚々とロンドンに向かう準備を始めていた。
シエ「これでやっと静かに寝れる」