第7話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
AM10:00ヴァイオリンの時間
ロンドンに滞在中は家庭教師を呼べないので、セバスチャンが代わりに教えることになっている。
そのため、勉強はいつもシエルとナマエ別々だが、ロンドンにいる間は一緒に行っていた。
年齢も違うため、熟練度が異なるがうまく教えていた。まぁ、シエルにはスパルタだったが。
シエルとナマエがヴァイオリンを弾いていると、聞こえてくる他の弦楽器や打楽器の音。
見ると、ソーマとアグニも演奏をしていた。
セバ「何をしているんです?」
ソーマ「今日1日はシエルとナマエに付き合うのもいいかと思ってな。俺も弦楽器は得意だし」
劉はアグニが叩いていた楽器に興味津々の様子だった。
シエ「出てけ!」
ペイっと追い出されるソーマとアグニだった。
AM11:00絵画のお時間
シエルとナマエがテーブルに置かれたフルーツ皿とボトルを描いていると
ソーマ「何だ?こんなビンなんか描いてもつまらん!絵画といえば裸婦だろう!というわけでナマエ、脱げ!」
『はぁ!?』
シエ「!?」
インドの王宮ではどんな教育をしていたのだろうかと心配になるくらい横暴だ。シエルも横暴ではあるが、仮にも王子という身分。
そんなことを召使いや民にしてきたのだろうか。
シエ「出てけっ!!」
先程よりも強めに部屋の外へ投げ出されたソーマたち。
PM1:00ファントム社のお仕事
クリスマス限定商品のサンプルの確認をしていた。
ぬいぐるみやおもちゃなど様々な商品を触ったり試したりして確認する。
本社からの商品企画や売れ行きの報告等も聞いていると、
ソーマ「お前のために俺が新しい企画を考えてやったぞ!見ろ!!」
そう言ってソーマが出した紙には商品の企画なのだろう、象の絵が描いてあった。
ソーマ「なんとこの象の人形、鼻が、動く」
アグニは、ジャン、と2枚目の紙を出す。一枚目の象より鼻が少し上がっていた。5歳児でも考えられるだろう案だ。
シエ「出でけ!!!」
PM2:00フェンシングのお時間
ソーマ「なーーー、いつになったら終わるんだ?」
『だから忙しいって言ったじゃない』
ソーマ「なーーー、それは何をしてるんだ?」
『フェンシング』
ソーマ「なーーー、なーー」
シエ「あぁああ!うるさーい!!気が散るだろうが!!」
フェンシングの稽古をしていたシエルは、後ろから聞こえるソーマとナマエの会話に怒号を浴びせた。
もちろん怒っているのは話しかけ続けているソーマにだ。ナマエはフェンシングは見学だ。椅子に座っているナマエが迷惑そうにしていてもお構い無しだったのだ。
ソーマは何度も怒られているにも関わらず、「そんなに怒らなくてもいいじゃないか」とぶーたれている。
シエ「もういい、わかった」
苛立ちがピークになったシエル。セバスチャンから剣を奪い取るとソーマに渡した。
シエ「そんなに構ってほしいなら相手してやる」
ソーマはフェンシングをしたことがないようだが、自信満々に、勝てば遊べるのかと聞いていた。シエルも負ける気は無いようで、「勝てれば」と強調して言っていた。
剣を向け合い、試合が始まった。
ソーマはすぐに間合いを詰め、足に向かって剣を突き出す。
ぐにゃん
ソーマは曲がる剣に驚愕していた。
シエ「足はフルーレ(フェンシング)の有効面じゃない。
残念だったな!!」
ビッ、ビッ!とルールを知らないソーマに向かって容赦無く剣を突いていく。
ソーマは必死に剣を避け、卑怯者!と抗議していた。
シエ「ルールを知らないお前が悪い。勝負は勝負だ」
ニヤリと笑うシエルに、ソーマはぐぬぬと悔しそうに歯軋りをしていた。
劉「伯爵、悪いねー」
『相当イライラしたんだろうね』
シエルはソーマにフェンシングの剣は薙ぐものではなく突くものだと話し、有効面である胴に剣を向けた。
その時、バッとソーマの前にアグニが立ちふさがる。
アグニ「王子!危ない!!」
ドッ
シエルの腕にアグニの手刀が入る。
いきなりのことに驚いたのもあるが、手が痺れて剣を落としてしまった。がくんと跪くシエル。
しーん・・・・
アグニ「はっ!シ、シエル様!申し訳ありません!王子が負けてしまうと思ったら身体が勝手に!」
セバ「大丈夫ですか?」
セバスチャンがシエルの心配をしていると、ソーマはアグニを褒め、アグニは自分の執事で自分のものだ、だから自分の勝ちだと主張する。
シエ「そっ・・・」
ソーマ「さぁ、遊んでもらうぞー」
劉「おやおや、これは君がご主人様の仇をとらないとね、執事くん」
劉はセバスチャンに向けて、フェンシングの剣を投げ渡した。
ソーマ「なんだやるのか、シエルの執事よ!」
セバ「はぁ。ルールを知らない素人に意地悪するからですよ。ですが、主人を傷つけられたとあっては、ファントムハイヴ家執事としては黙っているわけにはいきませんね」
シエルに小言を言ったあと、アグニに向き直るセバスチャン。何よりも予定を10分も押していると本音を漏らす。
セバスチャンとアグニが対峙する。
ソーマ「アグニ、カーリー女神の名にかけて絶対に負けるな!」
シエ「セバスチャン、命令だ、あのガキを黙らせろ」
『セバスチャン、負けないで』
アグニ「御意のままに」
セバ「御意、ご主人様」
アグニとセバスチャンは互角の戦いをする。お互い剣を眼前まで突き、寸前で躱すを繰り返していた。
最終的に、剣先と剣先がぶつかる。
力が同じようで、剣はそのまま曲がり、そして2本とも折れた。
2人の動きに目を奪われていたシエルたちはハッと我に返った。
劉「それじゃあ続きはできないね、試合は引き分けか」
“引き分け”、その言葉にシエルとナマエは目を合わせる。
悪魔であるセバスチャンと互角の戦いをするなんて、もしかしたらアグニも人間ではないのではないかと。
セバスチャンとアグニはお互いに褒め合っていたが、シエルとナマエは難しい顔をして2人を見ていた。
『セバスチャン、ちょっと・・・』
ナマエはセバスチャンの服を掴み、ソーマたちから離れた場所に連れて行く。
シエ「あの男、一体何者だ?まさかまた・・・」
シエルとナマエの頭には、死神であるグレルが浮かんでいた。
セバ「いえ、あの方は人間ですよ、私達が持ち得ぬ力を持った、ね」