第7話
夢小説設定
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セバスチャンが手袋をはめ直していると、男たちは続けて怒鳴り声をあげた。
自分たちインド人を連れてきてモノのように捨てた英国人は勝手だと。英国人のせいでドブ鼠のような生活をしなくてはならなくなった、お前らも略奪される屈辱を味わえ、と。
「そんなことよりお前たちに尋ねたいことがある」
「そうだ!まずは尋ねたいことがある!」
「役立ったら褒美に美味いものを食わせてやろう」
「そうだ、美味いものだ!!」
「魚がいい!」
「ちょうど腹ペコだったんだ!」
英国人への怒りの言葉を述べていた男たち。
自分たちの仲間が言ったことに対して「そうだそうだ!」と相槌を打っていたが、途中から怒りの言葉ではなくなっていることに気づいた。
「って、違ーーーう!」
チンピラたちがツッコんだ先には黒髪と白髪の二人組の男がいた。
人探しをしているようで、人の絵が描かれた紙をペラッと見せていた。
すると、二人組の男のうち、黒髪の方がシエルたちに目を向けた。
「執事を連れている・・・お前、英国貴族か。そこの女は?」
シエ「だったら何だ」
『その貴族の姉ですけど』
「ならばこの戦、我が同胞に加勢しよう。
アグニ、奴らを倒せ。だが女には手を出すな、可哀想だ」
アグニと呼ばれた人物は黒髪の男の付き人なのか、返事をして右手の包帯を取る。
そしてセバスチャンの顔めがけて拳を振った。
バキッ!
セバスチャンは腕で拳をガードし、すぐにシエルを抱きかかえる。
セバ「お嬢様、お命はお護りしますが・・・」
『うん、大丈夫』
アグニは素早い動きで攻撃を与えてくる。
両手にシエルとナマエを抱えていたら戦えないだろう。
シエルとナマエには優先順位がある。
どちらの命も護れるなら護るが、どちらも危険に晒されているときにはファントムハイヴ伯爵であるシエルを優先することにしている。
それに黒髪の男はナマエには手を出さないと言っている。であればまずはシエルを護ることを第一に考えるべきだ。
ナマエはセバスチャンたちの邪魔にならないようにそっと脇に寄った。
セバスチャンに弾丸のような手刀を何発も食らわせるアグニ。
そこへ、インド人の男がナイフを持ってナマエに向かってきた。
「俺達もいるぜぇ!!」
『!』
セバ「お嬢様!頭を下げてください!」
セバスチャンがそう言うと、ナマエはすぐにしゃがみ込む。すると走ってきたセバスチャンがナマエの上を飛び越え、インド人の男の顔面に蹴りを入れた。
セバ「お嬢様、ご無礼をお許しください」
『大丈夫、わっ』
話している途中で突然セバスチャンに押され、後ろに下がった。
セバスチャンの目の前にはアグニの手があり、再び腕でガードしていた。
アグニ「先程から何度も急所を突いている。普通なら腕が麻痺しているはずだ。お前なぜ動ける?」
アグニは攻撃の手を止め、セバスチャンに聞いた。
それをチャンスだと思ったシエルは黒髪の男に声をかけた。
シエ「僕らはここを通ったのをコイツらに絡まれただけだ!インド人は英国人と見ると見境なく襲う野蛮人なのか!?」
その言葉に黒髪の男が反応した。理由もなく襲うのはいけないと。チンピラたちに理由なく襲ったのか確認すると、黙り込む男たち。
「それはいかん!理由なき戦いは仕掛けたほうが愚かなのだ。それに女から狙うなど男としてありえん!
今回は我が同胞たちが悪い!チビどもの味方をしろ!」
あっさり寝返る黒髪の男とアグニ、そしてこれまたあっさりアグニに倒されるチンピラたち。
アグニ「終わりました、ソーマ様!」
ソーマと呼ばれた黒髪の男は満足そうにしていた。
ソーマは落ちていた帽子をシエルに返すと、子どもがウロウロしていると危ないと注意喚起をし、人探しをしに行くと言って去っていった。
残されたシエルたち。なんだったのだと呆然としている。
劉「やーー、凄かったねあの2人」
劉の声が頭上から聞こえる。近くの家の屋根に避難していたようだ。
シエ「今まで何をしてたんだ、お前は」
劉「やだなぁ、機を見て助けに入ろうとしてたんだよ?」
劉は悪びれもせずストっと屋根から降りてきた。
『何者なんだろうね、あの2人』
劉「やたら身なりも良かったし」
セバ「なにはともあれ、まずはこの方たちを市警へ届けるのが最初の仕事になりそうですね」
アグニが倒して伸びているチンピラたちを見る。インド帰りの英国人が襲われた事件の犯人がこの中にいるかもしれないし、違ってもこのまま放っておけば、いつか英国人が襲われ事件になってしまうだろう。
セバスチャンが全員を担いで市警に届けた。