第7話
夢小説設定
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ロンドンでは切り裂きジャック騒動も収まり、落ち着きを取り戻していた。
そう思ったのも束の間・・・
ロンドン中でインド帰りの英国人が襲われて身ぐるみを剥がされ、逆さ吊りにされるという事件が続いた。
その被害者の身体には、皆英国や英国人を批判し馬鹿にするような内容の張り紙が貼られていた。
ラン「まただ!これで20件目だぞ!まだ犯人を捕まえられんのか、アバーライン!」
アバ「申し訳ございません!」
事件現場には、スコットランド警察警視総監のランドル卿とその部下のアバーラインがいた。
ラン「切り裂きジャックも捕まえられずあんなガキどもに手柄を横取りされて・・・」
ランドルはアバーラインにグチグチと自分たちの失態について話をしていた。
シエ「ガキで悪かったな」
そこに現れたのはシエルとナマエ、セバスチャンだった。
一般人だと思い、どこから入ったのか聞くアバーラインをランドルは手で制し、何しに来たのか聞く。
シエ「はっ、決まってる。モタモタしている猟犬の尻拭いをしに来てやったんだ。
なるほど、インド帰りばかりが狙われる事件か。死人はまだ出ていないようだな」
シエルはアバーラインの手からサッと事件の資料を奪い取り、資料を読み上げる。
ランドルはその行動に怒りを覚え、声を上げようとするが
スッ
『ただの追い剥ぎならファントムハイヴ伯爵は出てきませんが、王室が侮辱され続けたら黙っていられないですよね』
女王からの手紙を見せ、独断で来ているわけではないことをアピールした。
女王の手紙を見せられてはランドルも黙るしかない。
シエ「僕もインド成金はいなくなったほうがこの国も多少はマシになると思うがね」
当時、イギリスの植民地であったインド帝国には大量のイギリス人が住み着いていた。
本国では豪勢な生活ができないイギリス人でも、インドでは貴族のような生活ができた。
インドから帰国したものは、インドでの贅沢で怠惰な暮らしから抜け出せず「インド成金」と呼ばれることもあった。
ランドルは、いくら怠惰な生活を送っていた者でも大英帝国の上流階級だから守るべきだと話す。
シエ「上流階級ね・・・くだらない」
『このベロみたいなマークは?』
張り紙には文字の他に舌を出しているような絵が描いてあった。ランドルはそれを英国人と女王を馬鹿にしていると怒りを露わにする。
犯人は下劣なインド人だと。
シエ「それで僕が呼ばれたわけか」
密航したインド人が住み着いているのはイーストエンドの暗黒街であり、そこは市警もなかなか踏み込めずにいる。
そのため、裏の力を持つファントムハイヴ家に調査をお願いしたのだろう。
『私たちは私たちで調査しようか』
シエ「そうだな。行くぞ、セバスチャン」
シエルとナマエは踵を返し、あるところへ向かった。
ーーーー
セバ「坊っちゃん、お嬢様、着きましたよ」
3人は地下に続く階段の前に来ていた。
シエ「ここで間違いないな?」
セバ「ええ。足元にお気をつけて」
セバスチャンに先導され、階段を降りていく。
階段の先には扉が。その扉を開けると、むあっと、不快な匂いが鼻をつく。
シエ「酷い匂いだ」
『・・・気持ち悪くなりそう』
「とうとうここが見つかってしまったね、伯爵」
そこにいたのは、たくさんの女性に囲まれている劉だった。呑気に「いらっしゃい、伯爵」なんて言っている。
シエ「お前に1つ聞きたいことがある」
劉「ああ、伯爵とお嬢がこの阿片窟くんだりまでお出ましになるってことは、アレだろ?」
『もう話が回ってきてるんだ、話が早いね』
劉はただの貿易商ではない。
上海マフィア「青幇」の幹部だった。東洋人街の出入りの人数などは劉がしっかり把握しているため、その情報を聞きに来たのだ。
劉「それよりも、我も伯爵に1つだけ聞きたいことがある。
その事件って何?」
ガクッと肩を落とすシエルたち。適当に相槌を打っていたようだ。
劉に事件の詳細を話しながら、インド人がよく泊まる宿に向かうことにした。
しかし劉は話に夢中で道に迷った様子。
イライラしたシエルが歩き出すと
ドン
通りすがりの人にぶつかってしまった。
シエルが咄嗟に謝ろうとするが、ぶつかられた男は
「いってぇええ!肋骨にヒビが入ったぁあ!」
シエ「なっ」
『えっ』
戸惑っているシエルたちの周りをすぐに囲い始める男たち。囲っている人たちは皆ボロボロの服を着ている。だいぶ貧しい生活をしていたようだ。
「こんなトコにしちゃあ、ヤケに身なりが良いお坊ちゃんとお嬢ちゃんだな、貴族か?」
シエルの胸ぐらを掴む男。シエルは無表情でその手を叩き落としていた。
「ぶつかられた慰謝料もらわないとな!!身ぐるみ一式置いていきな!!」
セバ「これまたベタなチンピラに捕まりましたね、坊っちゃん」
『どうする?』
シエ「どうもしない、セバスチャン、早く片付けろ」