第5話
夢小説設定
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切り裂きジャック事件の被害者には、“娼婦”、“子宮がない”ということ以外にも、ロンドンにあるマダム・レッドが勤めている病院で堕胎手術を行っているという共通点もあった。
そして、その手術を受けた人物を日付順に並べたリストを作ったところ、殺害された人物と順番が一致したと。
そのリストに名前が載っていて“残っている”人物はメアリ・ケリーだけだった。だからメアリの家を張っていれば2人が現れると確信していた。
シエ「救えはしなかったが・・・」
アン「残念ね、シエル、ナマエ。私の、姉さんの子・・・気づかなければまた一緒にチェスが打てたのに。
だけど、“今度は”譲らないわ!!」
マダム・レッドの叫び声とともに、エンジン音がする。
そしてシエルとナマエに向けられる刃。
ギャララララ!
それはチェーンソーだった。セバスチャンは2人を守り、チェーンソーの刃を手で止めた。
シエ「な、何だあれは!?」
セバ「死神は皆魂を狩るための道具を持っています。その名は“死神の鎌(デスサイズ)”」
死神の鎌は自分の好みにカスタマイズできるそうだ。
グレ「ずっと大人しくしてたから身体が鈍っちゃってるの。久々に激しい運動したいワ、アナタと♡」
セバ「気色悪いこと言わないでいただけますか?」
勤務中だからと突っぱねるセバスチャンに、グレルはキュンとしている。
続けて、自分の好みを話し始める。
グレルは赤が好きだと。髪も服も口紅も。
だからブスな女どもを綺麗な血で化粧してあげていると話す。
グレ「女は派手なら派手なほど毒花のように美しいでしょ?」
マダム・レッドのことだろうか。
女性のナマエは、グレルの持論に嫌悪感を覚え鳥肌を立てた。
グレ「きっと色男が薔薇色に着飾る姿は最高ヨ、セバスちゃん♡アタシがアナタの奥まで暴いて美しく飛び散る薔薇色で激しく掻き乱してアゲルわ、セバスちゃん♡」
セバ「死神とはただ静かに死に逝く者の魂を狩るもの、執事とは影のように主人に付き従うもの。その両者の美学に反するその悪趣味さに、反吐が出ますね。
それに、私は派手な女性には惹かれません」
グレルは、執事のときは化粧もオシャレも我慢して主人のために働いていたとブーブー怒っている。
何よりもオシャレを考えているグレルにため息を付く。
セバ「呆れた、貴方それでも執事ですか?」
その質問に、ニヤリと笑うと舌をペロッと出し
グレ「これでも執事DEATH★」
と楽しそうに答えていた。
シエルとナマエは、目を合わせるとそれぞれ眼帯と首に巻いていたマフラーを外し契約印を露出させた。
『セバスチャン』
シエ「女王と我が悪しき名において命令する!
奴らを狩れ!」
セバ「御意、ご主人様」
セバスチャンはキュッと手袋を噛んではめ直し、グレルを見据える。しかし
セバ「さて」
そう言ってセバスチャンは上着のボタンを外すと、シエルの頭から被せる。
ちら、とナマエを見るが自分は大丈夫だと言うように首を横に振った。
セバ「あまりお身体を冷やしませんように。街屋敷に戻ったらホットミルクでもお淹れいたしましょう」
シエ「・・・・」
シエルは黙ってセバスチャンの上着をぎゅっと掴んで被る。
寒かったからなのだろうか・・・。
『シエル、大丈夫だよ』
その時、グレルの死神の鎌がまた唸る。
グイッとナマエはシエルを引っ張りその場から離れると、
ガガガガガ!
とグレルがセバスチャンとシエルたちの間に死神の鎌を振り下ろした。
グレ「私は追われるより追うほうが好きヨ、セバスちゃん!ステキな鬼ごっこをしましょ!!」
至極楽しそうな様子でセバスチャンに向かっていくグレル。
セバ「気持ち悪いことを言わないでくださいと言ったはずです、が!」
グレルが振り下ろした死神の鎌を、引っこ抜いた街頭で防ぐ。しかし、死神の鎌は切れ味が抜群なようで、街頭も直ぐに真っ二つにされてしまった。
両手で街頭を持っていたセバスチャン。街頭を切られた勢いでセバスチャンの腕も傷付いた。
セバ「な・・・」
セバスチャンが斬られた場所からは映画のネガフィルムのようなものが出てくる。
“走馬灯劇場”と呼ばれる死神の能力らしい。
死神が走馬灯を見てその人間が死ぬべきか生きるべきか判断するとのこと。
グレルはセバスチャンの走馬灯も見たいと、再び死神の鎌を振り下ろす。周りに物が無かったことや、あっても直ぐに切られてしまうということから、セバスチャンは白刃取りで死神の鎌を受け止めた。
壁際に追い詰められたセバスチャン。
少しずつ押され、肩に少しずつ刃が当たり始める。