第4話
夢小説設定
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ドォオオオン!
突然広間に現れる大きな影。
セバスチャンが手品師の格好をしてクローゼットを持ってきたのだ。
劉に協力を仰ぎ、手品を開始するとエリザベスはそちらに見入っていた。
今がチャンスだとシエルとナマエは目を合わせる。
シエ「子爵、私手品も見飽きてますの・・・」
『だから、ね?』
目をうるうるさせ、誘惑するようにドルイット子爵を見つめる。
ドルイット子爵には「わかったよ、私の駒鳥たち」と言われ鳥肌を立てる。
ドル「奥へどうぞ」
『!』
ドルイット子爵はカーテンを少しだけ広げる。そこには扉があり、奥の部屋へ通じているようだった。
シエル、ナマエは小さくガッツポーズをして子爵に誘われた中へ入っていく。
広間からは歓声が上がっており、セバスチャンが何かしているのだろうとわかる。
ドル「これから行くのはもっと楽しい所だよ」
ドルイット子爵が扉を開けるとふわりと甘い香りが広がる。
くらっ
シエ「っ・・・(しまった!)」
『(薬・・・?)』
部屋には薬の混じったアロマが焚かれていたようで、シエルとナマエはふらつく。
そしてドサッと2人は意識を失ってしまった。
『ん・・・・』
目を覚ますと目の前は真っ暗。
そして身体を動かそうにも全く動かない。どうやら目隠しをされ、身体も拘束されているようだ。
今はどういう状況だ、シエルは大丈夫なのだろうか。
シエ「姉様」
『シエル・・・』
ナマエが身じろいだ事に気づいたのか、シエルが小声で話しかけてくる。シエルが隣にいることで安堵した。
次は状況を把握したい。
目は見えない。耳をこらす。
ざわざわ・・・
何か人の話し声のようなものが聞こえる。
カン!カン!
ドル「ご静粛に。お集まりの皆様、次はお待ちかね、目玉商品です」
木槌のような音の後、ドルイット子爵の声が響く。
『(商品?まさか・・・)』
ドル「ではご覧ください」
バサッと布か何かが動く音がし、同時に周りの人の声も大きくなった。しかもどこか喜びのような感嘆の声が聞こえる。
ドル「観賞用として楽しむも良し、愛玩するも良し、儀式用にも映えるでしょう。バラ売りするのもお客様次第」
シエ「なっ・・・」
その言葉で一瞬で理解する。今自分たちがいるのは“闇オークション会場”で、商品として客の前にいるのだ。
きっと殺した娼婦たちの臓器はここで売られたのだろうと推測する。
ドル「ここまでの商品はなかなか手に入りませんよ。しかも2人。
2人とも商品の瞳の色は美しい、空を映した海と深き森のコントラスト」
ただいまお見せいたしましょう、とドルイット子爵が言うと、シエルとナマエの目隠しが外された。
ゆっくり目を開けると前を見据える。
やはり趣味の悪い金持ちたちが仮面をつけてこちらを見ている。
自分たちと金持ちたちの間には鉄の棒があった。檻か何かに閉じ込められているのだろう。
ドル「2人セットで、スタートは1000から!」
2000、3000・・・とどんどん金額がつり上がっていく。
シエルをちら、と見ると目が合ったため、頷いた。
セバスチャンを呼ぼうと。
シエ「セバスチャン、僕たちはここだ」
シエルがそう呟くと、フッとオークション会場のロウソクの火が消えた。
ドル「なんだ!?」
ざわつく会場。
ロウソクの火が消え、真っ暗になったことにどよめいていた。
ゴッ
「ぎゃ!」
バキッ
「ぐぁっ」
ゴキッ
「わぁっ」
どよめきと同時に聞こえる悲鳴と何かを殴打、折る音。
少しして静まり返ると、再びロウソクの灯りがついた。
「やれやれ」
そこに立っていたのは、セバスチャンたった一人だった。