第3話
夢小説設定
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数日後
ドサッ
セバ「坊っちゃん、本日もお手紙が届いておりますよ」
セバスチャンは届いたたくさんの手紙をシエルに渡す。
どれも舞踏会や、夜遊びの誘いだった。
差出人の名前を見ながら、ほとんどお断りしていた。
『みんな舞踏会好きだねー』
シエ「暇人どもめ・・・」
と、その時、一通の手紙が目に入る。
その封蝋は女王からのものだった。
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シエル、ナマエ、セバスチャンの3人はロンドンの町屋敷に来ていた。
女王の手紙を読み、渋々ここへやってきたのだ。
ロンドンは人が多く、満足に歩けもしないためシエルはかなり嫌がっている。
屋敷に入り、セバスチャンが使用人たちもいないため静かに過ごせそうだとシエルを慰めながら扉を開けると、そこには見知った顔が。
『アン叔母様?』
シエ「劉!?何故ここに・・・」
先日、シエルたちとビリヤードをしていた内の2人、マダム・レッドど劉が勝手に屋敷に上がり込んでいたのだ。
そして勝手に部屋を漁ってお茶を探している。
部屋はもうゴチャゴチャだ。
アン「可愛い甥っ子と姪っ子がロンドンに来るっていうから、顔を見に来てあげたんじゃない」
シエルたちの母の妹であるアンジェリーナ・ダレス、通称マダム・レッドはロンドンの病院勤務の医師である。
劉「やあ伯爵、お嬢。我は何か面白そうなことがあると風の噂で聞いたものでね」
そしてマダム・レッドと一緒にいた糸目の男は中国貿易会社“崑崙”の英国支店長だ。
これ以上部屋をメチャクチャにされてはたまらないので、お茶にすることにした。
セバスチャンがアールグレイを淹れてくれ、マダム・レッドにも劉にも好評だった。
アン「同じアールグレイでも違うモンねぇ〜。グレルもちょっとは見習いなさいよ」
グレル「は、はぁ・・・」
困り顔で返事をしていたのは、マダム・レッドの執事であるグレル・サトクリフだった。
アン「それにしても・・・・何度見てもアンタ良い男ねぇ。田舎仕えなんか辞めてウチに来なさいよ!」
セバスチャンのお尻を撫でながらグフフ、と親父のように笑うマダム・レッド。流石のセバスチャンもタジタジだ。
そこへシエルが咳払いをする。
マダム・レッドはハッとし、ごめんと平謝りしていた。
シエ「ここからが本題だが・・・先日ホワイトチャペルで娼婦の殺人事件があった」
マダム・レッドは新聞に載っていたため知っていたようだった。そしてシエルたちが動くということはただの事件では無いのだろうと悟っていた。
『・・・猟奇的、っていうか、もはや異常って感じなんだよね』
シエ「ああ。それが“彼女”の悩みのタネだ」
シエルとナマエは、おやつのケーキを食べながら話をしていた。
セバスチャンはそれに詳しい説明をつけていく。
被害者の娼婦は特殊な刃物で原型を留めないほどめちゃくちゃに切り裂かれていたと。
だから市警や娼婦たちはその犯人を“切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)”と呼んでいるらしい。
シエ「僕も早く状況を確認せねばと思い、急ぎロンドンまで来たというわけだ」
劉「女王の番犬が何を嗅ぎつけられるのか、我もとても興味深いな。君たちにあの現場を見る覚悟があるのかい?」
グロテスクだから、ということだろうか。
しかし劉は、殺人事件の現場に充満する闇と獣の匂いに侵され、狂気に囚われるかもしれないと言う。
シエ「僕たちは“彼女”の憂いを掃うためにここに来た。くだらない質問をするな」
シエルはまっすぐ劉を見て答える。ナマエもまた、覚悟などとっくにしているという表情だ。
劉「そうと決まればすぐに行こうじゃないか!」
シエルとナマエの手を引いて行こうとする劉だが、現場の場所を知らなかったようだ。知らないのに現場を見る覚悟があるのかと聞いていたようで、周りの人間は呆れ返っていた。
シエ「落ち着け、誰も現場に行くとは言っていない」
はぁ、とため息を吐きながら言うシエル。
『現場は今野次馬でいっぱいだから、きっと調査なんてできないよ』
シエ「僕が行けば警察もいい顔はせんだろうしな」
じゃあどうするのだと問うマダム・レッドに、シエルとナマエは嫌そうな顔をしながら“ある場所”に行くと話す。