第22話
夢小説設定
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『いやぁああっ!ぁあ!げほっ!』
パタタッ
リナ「ナマエっ、血が、ナマエ!!!」
アレ「どうしました!!?」
先程まで胸を押さえて苦しそうにしていただけだったが、突然叫び声を上げ、激しく吐血した。
身体の中がグチャグチャになる感覚がする。
きっと実際には傷は出来ていないのだろうが、痛みで頭がおかしくなりそうだ。
ロードは口角をニィイと上げる。
ロード「(さぁ、おいで。キミはもう自由だ)」
『ぜぇっ、ぜぇっ・・・っ、ぁあ、ぐ・・・』
ナマエとラビを結ぶ鎖はパリンと割れ、ロードは2人を閉じ込めていた壁の扉を開けた。
ラビの顔には何か模様が浮かんでいる。夢の中で刺された影響なのか、心が壊れた影響なのか・・・。
『ラ・・・ビ、ダメ・・・』
ナマエが手を伸ばそうとするも叶わず、ラビは歩き出した。
ラビはスッと地面に降り立つと、何も感じていないような瞳でアレンを見据えていた。
アレ「ラ、ラビ・・・?」
ロード「アレン、悲しいお知らせが届いたよ。
“ラビ”の精神が、今死んじゃったみたい」
だからナマエもあんなに苦しそうなんだね、とロードが言うと、アレンもリナリーたちもナマエに目線を向ける。
ナマエは浅い息を繰り返しながら再び閉じた箱の中でぐったりしている。
ロード「ナマエとリナリー、そこの人間を助けたかったら、“それ”を殺さなくちゃね、アレン」
ラビはアレンに向かっていく。
そして思いきり攻撃をする。アレンが吹き飛ぶほどに、血が出るほどに。
アレンはラビに何かが憑いていると考えた。それなら退魔の剣で滅することができるのではないかと。
アレンはラビに退魔の剣を突き刺すが、全く効果は無く、さらに攻撃を受けただけになった。
ロード「殺さずの退魔の剣じゃ効かないよ〜?ラビは今心を失っただけで、魔が憑いたわけじゃないからね?
攻撃するなら、爪の左腕にしなきゃアレン!!」
爪の左腕にするということは、身体にもダメージを与えろということ。そんなことはできないと分かっているが、ロードは爪の武器にしなければリナリーを殺すと言って脅している。
『はっ、はぁっ、く・・・ラビ・・・どんだけ、心、痛めてんの・・・ぅ・・・しんど・・・』
ナマエはまだ痛む胸と頭を押さえながら箱の中で座り込んだ。戦況を見るに、やはり攻撃したくないと思っているアレンが大分押されている。
アレ「ラビ・・・僕の声、聞こえてませんか・・・?
ここで、リナリーとチャオジーを守れるのは・・・ナマエを助けられるのは、僕たちだけだって、クロウリーが言ってたでしょ・・・!」
ラビを正気に戻そうと語りかけるアレンに、容赦無くラビの拳が振り下ろされる。
その度にリナリーが小さく「やめて」と震えながら懇願する。
アレ「リナリーが・・・、僕らを世界よりも大事に思ってくれているリナリーが、泣いてしまいますよ・・・っ」
ラビ「オレは・・・ナカマじゃない・・・」
ラビは渾身の一撃をアレンに食らわせようとする。
リナ「やめてぇぇぇえええ!!!」
グイッ
ズサッ
ラビ「・・・・・」
しかし、ラビの拳は空振りに終わった。
『はぁっ、はぁ、あっぶなぁー・・・・っ・・・』
ナマエが身体を必死に動かし箱から脱出した後、アレンを引っ張った。急にアレンを引っ張られたラビはバランスを崩している。
ロード「まだ動けたんだ、凄いねぇ。
でも、今その子に何を言っても無駄だよ!だって仲間じゃないもん!
ブックマンはただの傍観者!記録のためにアンタたちの中に入り込んだだけ!それがその子の本心なんだよッ!」
ロードの言葉にリナリーは目に涙を溜める。
追い打ちをかけるようにラビは鉄槌から火を出しながら何の感情も示さずに話した。
ラビ「お前らを仲間と思ったことは一度もない。
“オレ”はブックマン次期後継者。それ以外何者でもない」
『だから、何?・・・もう、知ってる、そんなこと』
ロード「キャハハハ!!
じゃあ話は早いでしょ。殺しちゃいなよー!」
楽しげに笑うロード。
ティキのノアを破壊されてムカついていたはずが、いつの間にか楽しさを求めているようだ。
ラビは火判で炎の蛇を出し、アレンとナマエを飲み込もうとする。
アレ「“神ノ道化”」
『“浄化の剣”』
アレンとナマエは対アクマ武器で蛇を真っ二つに割る。
しかし、その割れた蛇がそのまま襲いかかってきた。
アレンもナマエもそれぞれ一体を引き付け、イノセンスで弾いていく。しかし、アレンの退魔の剣はイノセンスに対しては無力であった。
蛇に弾かれるアレン。
『アレン、ラビをっ・・・』
ナマエは火の蛇を、浄化の剣で斬っていく。
その間にアレンはラビと武器を交えていた。
ラビ「天判」
ズガァ!!とアレンに向かって雷が落ちた。
あまりのダメージに倒れ込むアレン。
こんなに本気で攻撃してくるなんて、さすがに想像以上だ。
ナマエは火の蛇を全て破壊し、ラビとアレンのもとへ向かう。
ラビは倒れているアレンに向かってゆっくり歩いていた。
アレンの下には“火”の文字。
火判を至近距離で使うようだ。
『ラビ・・・私、言ったよね。
ラビが仲間じゃないって言っても、関係ないって・・・。
私が、一方的に、仲間だって思ってるからって』
ナマエはラビとアレンの間に入りながらラビに語りかける。胸の痛みは大分落ち着いてきているがまだズキズキしている。
『大丈夫だから。“ラビ”は、“ラビ”のままでいいから・・・!戻ってきて!』
ラビ「劫火・・・灰燼・・・」
『っ・・・』
足元から炎が上がる。
このまま逃げたら、ラビからも逃げることになる。
ナマエはまっすぐ前を見据え、ラビと目を合わせた。
そして
ドン!!
アレンとナマエは火判の蛇に飲み込まれた。