第22話
夢小説設定
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『あれ、こんにちは、見ない顔ですね』
ブックマンとラビが食堂に向かって歩いていると、前からやってくるラビと同い年くらいの少女。
ブック「お初お目にかかる。私はブックマン。エクソシストとして教団に来た」
ラビ「ストライク!」
『わぁ!?』
バキッ
いきなり飛びかかってきたラビに驚く少女。しかし、ラビが少女に抱きつく前にブックマンが殴った。
『え、大丈夫?えーっと・・・』
ラビ「ラビっす、大丈夫」
ヘラっと笑うラビ。我ながら完璧な人懐っこい笑みだと思っていたが
ギュッ
ラビ「いででで!」
いきなり頬を抓られた。
『・・・・やだ、その顔』
ラビは耳を疑った。
今までこの笑みで全てうまくやってきたのだ。否定されたことなど無かった。
ラビはわざとスッと真顔に変える。
『・・・それが本当の顔?』
そうだ、だからもうオレに近づかないでくれ。
ヘラヘラしているオレを嫌がる奴が近くにいては“ブックマンJr.”としての仕事に支障をきたすこともある。
もうこの少女とは関わらないようにしなければ、と思っていたが、少女の返事は思ったものと違った。
『はは、良かった』
ラビ「は?」
『自分を偽ってる人見るの辛いもん』
それが誰にも心を許さないブックマンという立場であっても?
という疑問が涌いたが、さすがにそれを初対面で言うのは気が引けた。
何も言葉が浮かばず言葉に詰まっていると、少女が声を上げた。
『あ、私任務入ってるんだった!じゃね、ブックマンとラビ!』
ラビ「あ!お、おい!(足速ぇ・・・)」
ハッとして走り去る少女にラビは声をかけた。
少女は遠くで振り返り、「なーにー?」と返事をしている。
ラビ「あ、えと、名前っ」
『ナマエだよ、苗字ナマエ!よろしくね!』
ブックマンがラビを睨んでいたが、ラビはナマエの背中を見続けていた。
その後、食堂では科学班にサイズの合った団服の必要性について熱く語られた。その場にいたリナリーには「みんなは仲間になったラビを守りたい」と話す。
ラビ「(オレに希望をよせても無駄だぞー)」
戦争が終わればこの場所、立場ともおさらばだ。
情など移してはならない。
それなのに
1年、2年と教団の中での時間が過ぎていく。
ラビ「ナマエ!さっきアレンがオレの焼肉定食にワサビ塗りたくったんさ!」
『えー、酷いねぇ』
アレ「ラビが僕のデザート食べたからでしょ!仕返しです!
ラビのほうがいけないんです!ね、ナマエ?」
『んー?ラビも謝ったら?』
ラビ「でもナマエー、オレのほうが可哀想さ?慰めてー」
『うぇぇ・・・』
神田「ちっ、うるせぇな。クソウサギとモヤシの喧嘩なんぞどうでもいい。行くぞ、ナマエ」
『ちょ、ユウッ』
リナ「こら!みんなしてナマエを困らせないの!」
楽しい教団での出来事。
オレは自分の笑い顔がウソかホントかわからなくなってきた。
じじいの言葉が辛いと感じるようになった。
ラビ「やめろっ・・・覗くな・・・」
前からやってくる科学班らを薙ぎ払った後、過去の記憶を思い出さないよう必死に頭を押さえた。
ドサ、バシャンッ
何かが目の前に倒れる音がしてそちらを見ると、ナマエが血塗れで倒れていた。
ブック「“ラビ”、お前をブックマンの役目から遠ざける人間など我らの邪魔だ。排除しても良いだろう」
ラビ「ナマエっ!!!」
ナマエに近づこうとすると、とぷんと沈んで行く。
そして代わりに現れるスペードのエースのトランプ。ラビの服から落ちたようだ。
アレ「僕の落とし物・・・ブックマンに黙ってずっと持っていてくれたんですね。」
アレンがやってきてスペードのエースを拾った瞬間
パンッ
ブックマンJr.が現れ、アレンの顔を潰した。
激しく動揺するラビにブックマンJr.は、こんなものも黙って見ていられないのであれば、ブックマン失格だと話す。
そして
ドッ
リナリー、神田、クロウリーに刺され、その場に崩れ落ちた。
Jr「安心しろ、“お前”が死んでもブックマンは絶えない。“オレ”こそ本当の“お前”だからな。
ブックマンは“オレ”が継ぐ。“お前”は消えろ、“ラビ”」