第22話
夢小説設定
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夢の中のラビは、たくさんの棺桶から、エクソシストや黒の教団のメンバーが出てきたことに動揺していた。
ラビ「(これは、幻だ・・・)」
ブック「そうだ、幻だ。我らが記す歴史の影・・・“人間”という名の紙上のインク」
インクは書き手に語りかけない、ラビが教団のメンバーをインクと思っていないことをブックマンは指摘していた。
ブック「我ら一族の“役目”とは何か? “ラビ”。
何を捨ててでもその1つのために、世界の枠の外で生き続けるのが我らブックマンであろうが」
その時、ラビが抱きかかえていたリナリーが小さくラビの名前を呼ぶ。
リナ「ラ、ビ・・・わた、しは・・・まだ・・・せかいのなかにイる・・・?」
ラビ「!」
ハッとし、飛び退けるラビ。
リナリーの手には大きなナイフが握られ、ラビの頭目掛けて振り下ろされていたのだ。
寸前で避けたが、バンダナが切れてハラリと落ちる。
リナ「ラビ・・・どうしてぇ・・・
私たちを捨てるの・・・?仲間じゃないって言うの?
私たちは紙の上のインクなんかじゃない!!!!」
リナリーの叫び声とともに、周りにいた教団のメンバーも襲いかかってくる。それを拳で払い、近くに落ちていたナイフを拾う。
ラビ「(これは・・・幻だ!)」
ブック「生き抜く術は叩き込んである。
薙ぎ払え、“ラビ”」
ラビは戦場で生き抜くために、昔から戦闘ができるよう身体に叩き込まれてきた。そのためイノセンスが無くても戦うことはできる。
ラビ「(ここで視覚は惑わされるだけだ、目は棄てて冷静を保て!!)」
ラビは目を閉じ、団員を薙ぎ払っていく。
自分を呼ぶ声も悲鳴も聞かないよう無視しながら。
『っぁ・・・はぁぅ・・・』
ラビの動揺が強くなった時、ナマエは息苦しくなり胸元を押さえた。
ロード「ナマエ、苦しい?アレンがティッキーをいじめたからだよぉ?」
アレ「っ・・・」
アレンは下唇を噛んでいた。
自分のせいだと思っているのだろう。
『アレンの、せいじゃ、ないでしょ・・・』
もとはといえば、ロードの能力に飲まれた自分がいけないのだ。
ロード「ふふ、ナマエもどこまで耐えられるかなぁ?」
ーーー
「あなた方がブックマンの血筋の方ですね。
ようこそ、黒の教団へ。科学班室長のコムイ・リーです」
目を瞑って戦っていたラビは、昔の記憶を思い出していた。
コムイと挨拶を交わした場所の下は教会になっていた。
そこには棺が100個あまりあった。棺の周りで泣いている人も多数だ。
ラビ「(生きてる方も怪我人だらけ。
こりゃ、“負け戦”だねぇ)」
その時、ラビたちの気配を感じたのか、ボロボロのリナリーがラビを見た。その瞳にラビはなぜか衝撃を受けていた。
ラビ「どこへ行っても戦、戦、戦。人間が馬鹿だってことはよく分かったさ」
書庫で資料を読んでいたラビとブックマンは黒の教団の第一印象を話していた。
“ラビ”は49番目の名前だ。今まで48の戦を見て分かったことはそれだった。
ブック「波風立たんようにせえよ」
ラビ「へいへい、当分の寝屋だしね。いつもみたいにヘラっとして仲良くなるさ」