第20話
夢小説設定
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ティキ「ロード、なにお前・・・・?少年のことそんなに好きだったの?」
「「「!?」」」
空間の奥から聞こえるもう一つの声にエクソシストたちは驚き、そちらに目を向けた。
そこには、ベッドに腰掛けて目を丸くしているティキがおり、アレンとロードを見ていた。
そしてその腕の中には、ジャスデビの部屋で連れ去られたナマエがいることに気づきさらに驚きを隠せずにいた。
アレ「ナマエ!」
ラビ「ナマエに何しやがった!」
光を失った目をしているナマエを見て、何かされたのではないかと頭に血が上るエクソシストたち。
ティキ「現実を突きつけてあげただけだって。そしたら俺に縋っちゃってさ」
ギュッとティキの背中を握りしめるナマエ。
虚ろな目からは涙の痕が見えた。
リナ「現実・・・・?」
ティキ「そう、ナマエの両親の最期を教えてやった」
ラビ「!!!」
ラビにはナマエが抜け殻のようになる理由に心当たりがあった。
ブックマンJr.としてナマエの両親のことも記録していたのだ。
ロード「ブックマンはやっぱり知ってるんだぁー。
可哀想だよね、ナマエ。だから僕らが救ってあげようと思ってるんだ、邪魔しないで」
ラビ「っ・・・」
ラビは何も言えなかった。
「ナマエはエクソシストだ」?
「俺たちの仲間だ」?
自分にそんなことを言う権利があるのか。
ナマエの過去を知りつつ、ナマエを助けることもなく傍観し続けた自分に。
アレ「ナマエ!!目を覚ましてください!!」
ラビが言葉に詰まっていると周りのエクソシストから声が上がった。
リナ「ナマエは私たちの大事な仲間よ!!」
ナマエの目が少しだけアレンとリナリーを捉えた。
ティキ「ナマエは教団なんて嫌いだって言ってたぜ?」
リナ「そんなこと、どうでもいい!」
ティキ「え、どうでも?」
リナリーの怒鳴り声に圧倒され、「そうなの?」と固まったまま冷や汗を流すティキ。
ナマエが教団を嫌いと言ったことにもっと動揺すると思っていたが、そうではなかった。
アレ「そうですよ。
ナマエ、神田はどうするんですか?そんな裏表のありそうな胡散臭い男が好きになったんですか!?」
“神田”という言葉にピクッとナマエが反応する。
ティキは「失礼だな」と言い青筋を立てた。
しかしアレンはそんなことはお構い無しで続ける。
アレ「神田が追いついた時にナマエが他の男に抱きついてるなんて知られたら・・・
僕たちが神田に殺されるんですからねっ!!!?」
ドドンッ!と効果音が付きそうな程鬼気迫る表情と言い方をするアレン。
ノア2人は「えぇーー・・・」と困惑した表情になっていた。
『・・・ユウ・・・みんな・・・』
ロード「あ〜ぁ」
ティキの背中に回していた手が下ろされた。
そして視点が定まらない目で何度も瞬きを繰り返しながら辺りを見回している。
ロードはナマエが正気に戻りかけていることに気づいた。
やはり、もともとナマエは教団自体好きではなかったのだと。
教団に絶望させて自分たちの方に引き込もうとしたが、失敗に終わった。今は。
“仲間は好き”とはそういうことだったのだ、ナマエは仲間がいるからエクソシストとして戦えていたのだろう。
アレ「ナマエ!!一緒に神田を待つんでしょう!?」
アレンの一際大きな声がすると、ナマエの目とアレンの目が合った。そしてナマエの瞳に光が戻る。
『っ・・・や、放して!!』
ティキ「うおっ!?」
いきなりイノセンスを発動し、剣を振るナマエに驚きの声を上げるティキ。寸前で避け、後ろへ下がった。
ナマエもアレンたちのもとへ走る。
アレ「大丈夫ですか?」
『うん。外傷は無し。ゴメンね迷惑かけた』
ナーバスになってただけだよ、とアレンたちに笑ってみせたが誰一人その笑みを心からの笑みだとは思わなかった。
アレ「帰ったら神田に慰めてもらってください」
ティキ「“神田”って、あの長髪のイケメンくん?ナマエのことが大好きな」
アレ「・・・・・・まぁそうです。認めたくない言葉もありましたが」
“イケメン”、“ナマエのことが大好きな”という言葉に苛立ちを覚え眉を顰めると、ティキは「お前ら仲悪いの?」とキョトンとしていた。
しかし、その口元はすぐに弧を描いた。
ティキ「そいつ、今どうなってっかな」
ロード「外、絶景だよぉ」
ティキは椅子に座りながら、ロードはテーブルに腰掛けながら話す。
外を見てみろと。
エクソシストたちは建物の端に行き、外を見て驚愕する。
そこにはあったはずの街が全て崩壊していた。
『ユウ・・・』
残してきた神田とクロウリーを思うエクソシストたち。
しかし、戻ることは許さないと言わんばかりにロードはアレンたちが入ってきた扉を乱暴に閉め、頑丈に鍵をかけた。
ロード「座りなよ」
ティキ「座れよエクソシスト」
アレン、ナマエ、ラビはティキを睨みつけ、リナリーとチャオジーは若干怯えた表情を浮かべている。
アレンとナマエは目を合わせたあと、ガタンと椅子に座った。覚悟を決めたように。
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