第20話
夢小説設定
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教団を出ると、探索部隊も一緒に出発した。
アクマの情報などがあったわけでもないのに一緒に行くというのはおかしい。
やはり、仕組まれているのかとフィオラとソウヤは思っていた。
ザザザザ・・・・
『・・・山?』
視点が変わり、何処か山の中に出た。
探索部隊が先導し、山の中に入ったようだ。
フィオラたちも不審感を覚えたようでしきりに周りを見ている。
そしてその時が来た。
アクマがゾロゾロと木の陰から出てきたのだ。
探索部隊の男はいつの間にかいなくなっていた。戦闘員でもない探索部隊が一瞬で消えることができるはずがない。
きっと探索部隊を装った暗殺部隊か何かだったのだろう。
アクマが大量にいる場所を事前に調べておき、フィオラたちには何も伝えず向かわせていたのだ。
ソウヤ「ついに来たか」
フィオラ「・・・ソウヤ、私から離れないで」
すでにアクマに周りを囲まれている。
戦う力の無いソウヤは逃げることもできなそうだ。
『ひどい・・・』
教団が父と母を嵌めたことはこれで確信に変わった。
母は必死に戦っていくが多勢に無勢。
どんどん押されていっている。
『お母さん・・・お父さん・・・』
もうすでに起きた出来事を見ているだけ。
自分は介入する術はない。今は発動できない“光の指輪”を握りしめることしか出来なかった。
ナマエは目から涙が止まらなくなっていた。
父母はきっとここでの戦いで亡くなるのだろう。
見たくない
見たくない
お母さんたちが傷つく所なんて・・・
その願いが通じたのか、母が見せないようにしたのか、場面が移り変わった。
フィオラ「は・・・・はぁ・・・・っ・・・ソウヤ・・・
(もう、身体に感覚が・・・)」
場面が変わった時に見えたものは、腹部から大量の血を流すソウヤと、ボロボロのフィオラだった。
周りにはまだたくさんのアクマがいる。
ソウヤ「フィオラ・・・俺はもう無理だ、フィオラだけでも、逃げろ」
フィオラ「いやっ!最期までソウヤを守っドドドドドド!!!
フィオラが話している時に、後方からアクマの弾丸が飛んできた。
フィオラ「あ“ぁっ、ぐ・・・・」
フィオラにもいくつか被弾する。
痛みに喘ぎ、目を瞑ってしまった。
そして弾丸の雨が止み、目を開けると
フィオラ「ソウヤぁあ!!」
ソウヤがフィオラを守るように立ち、たくさんの弾丸を受けていた。
ソウヤ「ごふっ・・・フィオラ・・・」
フィオラ「何でっ、いやっ、いやっ!消えないで!!ソウヤ!」
ソウヤ「最期、くらい・・・俺にも・・・カッコつけさせて、くれ・・・」
フィオラは天使の力で多少被弾しても、寄生型のエクソシストのようにアクマのウイルスを中和することができる。しかし、放たれた銃弾を全て受けてしまったらフィオラでも危なかっただろう。
それをソウヤが身を挺して守ったのだ。
ヴヴヴ・・・とソウヤの肌に五芒星が浮き出る。
アクマのウイルスを体内に入れてしまった者はウイルスに侵され、塵のように消える。
フィオラは崩れ落ちるソウヤの身体を抱き締め、泣きじゃくった。
ソウヤ「フィオラ・・・生まれ、変わる時、は・・・・
教団も、アクマも・・・何も無い、幸せな、世界・・・で、ナマエと・・・一緒、に・・・」
パキ・・・と肌がひび割れる。
フィオラ「いやっ!いやぁあ!!」
ズァアッ・・・・
そして遂にソウヤの身体が一気に粉塵と化し、崩れ落ちた。
フィオラ「っ、嫌い・・・大っ嫌い!!!」
フィオラは教団へ憎しみの声を上げる。
そしてキラッと光るイノセンスに視線を向けた。
フィオラ「“光の指輪”、あなたには・・・感謝してる、ありがとう・・・もし、ナマエが、この醜い戦争に・・・巻き込まれそうな時は・・・守って、あげて」
フィオラはイノセンスに口付けをすると、前を見据えた。
もうすでに意識は朦朧としている。
『っ・・・・“光の指輪”・・・お母さんとの、約束、守ってくれてたんだね・・・』
ナマエが涙を流しながらイノセンスに目を向けると、キラッと指輪が返事をしたように光った。