第20話
夢小説設定
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『ん・・・・ここは・・・』
ナマエが目を覚ますと、そこは見覚えのある場所だった。
『ホームの、司令室前・・・?』
黒の教団本部の中にいたのだ。
しかし、見覚えの無い人も大勢いる。
どういうことだ、と座り込んでいる体勢から起き上がろうとすると
ジャラ
カシャンッ
『え・・・』
足首に鉄枷がかかっており、脚を大きく動かすことは叶わなかった。
どこに繋がっているのだと鉄枷をよく見ると、あり得ないことに鉄枷に付いている鎖はただの空間から出ていた。
『幻覚・・・?』
ノアが見せている幻覚なのだろうか、しかし体内に入れられたものは“記憶の玉”と呼ばれていた。
誰の記憶なのだろうか。
教団にいるということは、アクマやノアではなく、教団関係者なのか。
そう考えていると、教団に動きがあった。
フィオラ「ソウヤ、やっぱりナマエを連れて逃げるべきじゃない?」
ソウヤ「シッ!部屋以外でその話はするな」
男女が司令室から出てくる。
2人とも険しい顔をして早歩きだった。
『あっ、待って!』
ナマエは今の状況を理解しようと2人に声をかけるが、見えていないのか見向きもせずに歩き続けている。
さらに、視点はその2人を中心に動き始めた。
『わ、酔いそう・・・もう、何なの?
っていうか、フィオラとソウヤって・・・』
聞き覚えのある名前に目を丸くする。
クロスから聞いた自分の本当の両親の名だ。
まさか、両親のどちらかの記憶だというのだろうか。
2人が部屋に入ると、ナマエの視点も部屋の中になった。
フィオラ「ナマエ・・・良い子で寝ててくれたわね」
その部屋にはベビーベッドも付いていた。
そこには1人の赤ん坊がすやすや眠っている。
『あの赤ちゃんが、私・・・?』
フィオラは今“ナマエ”と赤ん坊を呼んだ。きっとあの赤ん坊は自分なのだろうと思った。
不謹慎にも、自分の本当の両親の顔を見ることができ、嬉しい気持ちもあった。
しかし、子どもが生まれて幸せいっぱいであるはずの両親はなぜこんなにも辛そうな顔をしているのだろうかと不審がる。
難しい任務を言い渡されたのだろうか、それとも他の原因か。
フィオラ「ごめんなさい、ソウヤ。やっぱり天使である私は、人間と一緒にはなれなかった・・・。
大好きな人間のために、イノセンスの適合者として戦って来たけど、あなた達に迷惑をかけてしまった・・・。
それにナマエだって・・・」
顔を手で覆い、静かに涙を流すフィオラ。
ソウヤはそんなフィオラを優しく抱き締めていた。
本当に天使だったんだ、とナマエは思っていた。様々な人間から母が天使だったと聞いていたが実際に会ったことがないナマエにはその事実を裏付けるものがなかったため、少し疑っている部分もあった。
しかし、母の口からそれを聞いたら認めざるを得ない。
母は天使でありながら、人間のためにエクソシストとしてアクマと戦ってきたようだ。
“大好きな人間”・・・この言い方は、父であるソウヤのことだけではないと思った。
人類全て。
そして今、その大好きだった人類に裏切られようとしている。
ソウヤ「・・・でも逃げたらお前は咎落ちになる」
『・・・』
ナマエはスーマンのことを思い出していた。
イノセンスと無理にシンクロしようとするだけでなく、神を裏切る者も咎落ちになってしまう。
エクソシストが教団から逃げるのも、神を裏切ることになってしまうのだろう。
フィオラ「私はっ・・・私はどうでもいい・・・
生まれてきたこの子だけは、護りたい、護らなきゃいけないの。終焉なんて関係ない・・・」
『終焉・・・』
自分がヘブラスカに言われた“終焉の鍵”と関係があるのだろうか。
『ねぇ、何でお母さんたちは教団から逃げようとしてるの?教団に殺されちゃった理由は何?
教えて・・・』
きっと母たちには聞こえていないだろうと思いつつも独り言のように話しかける。
しかし、その願いが叶ったのか場面が切り替わった。