第15話
夢小説設定
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ーーー
外は雨が振り始めた。
エクソシストとちょめ助はアニタに呼ばれ、甲板へ向かう。
ナマエたちが甲板に出ると、そこにいたのはアニタとマホジャ、そして3人の船員だけだった。
クロ「あの・・・船員方の姿が全然見えないであるぞ?」
ラビ「あっ、ホントだ」
リナリーはハッとする。
生き残ったのは今甲板にいる人たちだけなのだと。
アニタ「彼らには見送りは不要と伝えました。今は船内で宴会して騒いでます。
どうかお許しください、最期の時を各々の思うように過ごさせてやりたかったのです」
『っ・・・・守れなくて、ごめんなさい』
ミラ「・・・っ!!」
涙を流すリナリー、ミランダ、ナマエに優しい笑顔で語りかけるアニタ。
アニタ「良いのです。我ら同志の誰ひとり、後悔はしていません」
マホジャも、船員たちが繋いだ道をエクソシストたちが進んでくれることを喜んでいるのだと話す。
ブブッ
《勝ってくださいエクソシスト様!!!》
船内で宴会をしていたと思っていた船員が拡声器でメッセージを送ってくる。
《我らの分まで!!進んでいってください!!先へ!!》
《我らの命を未来へつなげてください!!生き残った我らの仲間を守ってください!!》
《生きて欲しいです!!平和な・・・未来で我らの同志が少しでも・・・》
《勝ってくださいエクソシスト様!!!!》
ナマエは胸のローズクロスをギュッと握りしめた。
ラビ「じじい・・・・・キツいさ・・・・」
ブックマンとラビも辛い顔をしている。
傍観者だと思おうとするほど、エクソシストの勝利を願う声に心を抉られるようだった。
ちょめ助「とりあえず近い伊豆へオイラが連れてってやるっちょ」
小舟を出し、生き残った人とエクソシストだけちょめ助に連れて行ってもらうことになった。
エクソシストが先にちょめ助の抱える小舟に乗る。
そして船員3人が続いて乗った。
リナ「アニタさん」
『マホジャさんも』
リナリーとナマエは、アニタとマホジャに向かって手を伸ばす。手を取って支えながら小舟へ乗り込んでもらおうと。
アニタも手を伸ばす。
しかし、その手はリナリーの手をすり抜け髪を撫でる。
アニタ「髪、また伸ばしてね。とても綺麗な黒髪なんだもの。戦争なんかに負けちゃダメよ?」
寂しそうに笑うアニタを見て理解した。
『え、うそ・・・』
マホジャにも目を向けると、微笑みながら首を横に振っている。
アニタとマホジャも助からなかったのか・・・。
リナリーとナマエの目からは涙が溢れ出す。
アニタ「2人とも、仲直りできて良かったわ。支え合いながら生きるのよ。
さようなら」
小舟が船から離れる。
アニタとマホジャは笑顔でエクソシストを送り出した。
リナ「アニタさんっ、そんなっ!・・・そんな」
『くっ・・・ぅ・・・』
小舟の中は雨の音と泣く声が響いていた。
遂にその時が来た。
ミランダがイノセンスの発動を止める。
吸い出した時間が戻ると、船は大破し、沈んでいく。
アニタたちもまた、身体中がアクマのウイルスに侵され、粉塵と化していた。
エクソシストたちにも傷が戻っていったが、そんなことなど今はどうでも良かった。
『前、向くよ』
いつまでも泣いていられない。
ナマエは全員に向けて声を掛ける。
それまで下を向き泣いていたエクソシストたちも沈んでいく船を見つめた。
リナ「必ず、必ず勝ちます・・・必ず・・・!」