第2話
夢小説設定
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街まで来ると、まず1つ目の汽車に乗る。
その間に任務に関する資料を読んでおいてほしいと、同行していた探索部隊のトマが話す。
『・・・マテール』
今回の任務は、マテールという街で起きている奇怪について調べるというものだった。
マテールの歴史や今までの調査結果などが何枚もの資料になっていた。
しかし、半分も読みきらないうちに汽車を降りる。
トマ「次に乗る汽車はもう出発してしまっています!この汽車を逃したら明日まで待たないといけないので走りましょう!」
乗り換えがうまくいかずに走ることになった一同。
道路は人通りも多いため、屋根の上を最短距離で飛び移っていく。
アレ「ちょっとひとつ、わからないことがあるんですけど」
アレンは走りながら手元の資料に目を向ける。
しかし、今は汽車に乗るために急いでいる。神田、ナマエ、そしてトマも今は返事できないと話し走ることに集中する。
陸橋の上で少し待つと聞こえる汽車の音。
アレ「でぇえっ!?これに乗るんですか!」
思ったより汽車のスピードが速かったのか、視界に入った汽車を見て叫ぶアレン。
『ほら、跳ぶよ』
ダンッと4人は陸橋を蹴って汽車に向かって飛び降りる。
なんとか着地し、汽車の中に入ることができた。
物音を聞きつけたのか乗務員が先におり、ここは上級車両なので一般の方は二等車両に行くように伝えてくる。
『いきなりすみません、ですが私たち“黒の教団”なんです』
トマ「一室用意してください」
ナマエとトマが乗務員に伝えると、乗務員はエクソシスト3人の団服についているローズクロスを見てハッとし、頭を下げて部屋を用意すると言っていた。
アレ「何です今の?」
アレンは今のやり取りを不思議に思ったようだ。
トマは、胸のローズクロスは、ヴァチカンの名において全ての場所への入場が認められていると話す。
『まぁ、上級でなくても良かったけど、今は任務の資料も見なきゃだからね。個室で集中できる方が良いでしょ』
アレ「へぇ」
部屋を用意してもらうと、早速資料を広げる。
アレンは先程聞きたかったことを再び聞いた。
マテールの奇怪伝説とイノセンスは何の関わりがあるのかと。
マテールには亡霊が出るという伝説がある。
亡霊はかつてのマテールの住人で、町を捨てて移住した仲間たちを怨み、その顔は恐ろしく醜やか、そして孤独を癒やすため町に近づいた子どもを引きずり込むと。
神「おい、ナマエ」
『ユウが説明してもいいじゃん』
神田は自分は関係ないとでも言うように資料に目を向けた。アレンに説明するのはナマエになりそうだ。
ナマエは、イノセンスは様々な形状になっていることがあることや、必ず奇怪を起こすことを話した。
アレ「じゃあ、この“マテールの亡霊”はイノセンスが原因かもしれないってこと?」
『そう。だから教団は奇怪が起きている場所を調べて、イノセンスがある可能性があると判断したらエクソシストを派遣する』
イノセンスが奇怪を起こしているのであれば、マテールの亡霊とは何だとアレンは考えながら資料に目を通していた。
『・・・あ』
アレ「!」
神「これは」
エクソシスト3人は、資料を読んでいてあることに気づいた。
読んでいた部分は、マテールの歴史。
昔、マテールはその土地の環境の険しさから「神に見放された地」と言われていた。住民たちは絶望を忘れるため、歌い踊る快楽人形を作った。
しかし、それでも住民は耐えられず移住していった。人形を残して。
置いていかれた人形は、500年経った今でも動き続けているということだった。
『亡霊の正体は人形・・・』
神「イノセンスを使って造られたのならあり得ない話じゃない」
汽車は目的地に着いた。
しかし、駅からまた長距離移動した場所にマテールはある。
ナマエたちが到着したことを、先にマテールに着いていた探索部隊たちに連絡を入れるようトマに促す。
しかし、無線は通じず。
嫌な予感がし、全員で走りながらマテールを目指す。