第14話
夢小説設定
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アクマの拳はナマエに入らなかった。
『痛ったぁ・・・』
ナマエの剣がアクマの脇腹に突き刺さる。
『ここだね、弱点』
剣の雨を降らせた時、頑なに脇は自分の手で剣を弾いていた。他は剣が当たっても気にしていなかったのに、だ。
だからそこならダメージが入ると確信し、隙を作って刺した。
「や、ヤメロっ!!ヤメロー!!」
『煽られて攻撃的になるなんて、ホント笑い方通り下品』
ナマエは剣に光を纏わせる。
そして
ザシュッ!!!
ドガァアン
『わぶっ!』
アクマは爆発し、消滅した。
すぐに透明な壁も無くなり、爆発の煙も晴れていった。
『って、ちょっ!船が、縦っ!?』
今まで四隅を壁で囲まれた中で戦っていたため、船がどの角度になろうが関係なかった。透明な壁も床になっていたからだ。
しかし、壁が無くなった今、垂直に沈み始めている船に乗り続けていなければならない。
『ラビっ!ラビ!?』
ナマエはラビを呼ぶが反応がない。
どこへ行ってしまったのだろうか、と周りを見渡していると何かがナマエの横を勢い良く通った。
ドパッ
ドサッ
それはラビを抱えたクロウリーだった。
ラビはアクマの血の弾丸に撃たれ海に落ち、ウイルスに侵されるところだったらしい。
ラビ「げほっ、ゴホッ!
あれ・・・?オレ、撃たれ・・・」
クロ「ふぅ、生き返った」
撃たれてアクマのウイルスに侵されたはずの自分、そして元気そうなクロウリーを見てラビはある仮説を頭に浮かべ、自分の首筋を見る。
ラビ「!!?」
首筋にはくっきり噛み跡があった。
それをクロウリーが追いかけ、アクマのウイルスが混ざる直前の血を飲み助けたようだ。
クロウリーもアクマの血が足りず力が出なくなっていたため一石二鳥だ。
クロ「貴様の血も少し飲んでしまったがな」
どういう感情なのか、呆気にとられたような、絶望したような複雑な顔をしているラビ。噛まれたことがそんなにショックだったのだろうか。
そこへ
ブック「馬鹿もん!!お前らいつまでグズグズやっとるか!!さっさと敵を倒さんか、ボケ!!」
ミランダの“刻盤”を守っているブックマンからラビとクロウリーに罵声が浴びせられる。
『ラビ!“木判”使って!そしたら私の弓で破壊できるから』
ラビ「お、ナマエ勝ったんか、良かったさぁ」
『そんなこと良いから早くして!』
ブック「このグズが!!まったく2匹揃ってバカとは。やってられんわ、マジ付き合いきれんわ」
ラビ「言い過ぎだぞパンダ」
呑気にナマエに話しかけ、木判を使うという手が頭に無かったと言うラビに、さらにブックマンは怒号を浴びせていた。
ラビ「とりあえず俺とクロちゃんでやるさ、ナマエは船を守っててくれ」
ラビとクロウリーは何か作戦を立てていたようだった。
ゴニョゴニョ2人で会話をしている。
クロ「なるほどな、だがこの不安定な足場では・・・」
ラビ「できなきゃこのままポッチャンさ」
クロ「はっ、ナマエもいる。そんな無様な死などないわ」
なにより、リナリーが戻ってきた時に船が無かったらカッコつかないと話すラビ。
『(リナリーは大丈夫なの・・・?)』
チラッとリナリーが残ったであろう海を見るとただの暗闇が広がるだけだった。
敵を視認できなければ“浄化の弓”のホーミング機能も使えない。自分は海上では戦えない。
早く船のアクマを破壊してリナリーの所へ向かわねばと思っていた。
その時
ザンッ
「「『!!?』」」
沈んでいた船が突然浮上した。
ラビ「なんで?」
クロ「好都合!」
『ラビ!』
ブック「行け!叩き落とせー!!!」
船が元の角度になったことで足場が安定し、ラビの木判も発動させやすくなる。
ラビ「木判、天地盤回」
槌を甲板に叩きつけると、床には“木”の文字が。
そしてそこから天に向かって光の柱が上がる。
ラビ「どいてくれ、雲よ」
ゴッ
光が雲に当たると、雲は消滅し船の周辺が晴れた。
月明かりに照らされ、アクマの正体が見える。
クロ「4時の方向」
ラビ「オッケィ、行って来いクロちゃん!」
クロウリーは飛び上がり、その後ろからラビの槌が見える。
ラビは槌でクロウリーを上空へ飛ばした。
上空ではアクマたちが攻撃の準備をしていた。
「なんだぁ?雲が突然晴れちまったよ!なんで?」
「あっ、でも人間ごときの目じゃ、こんな上空のワシらなんか見えんか!何だよー、ビックリして損・・・?」
一体のアクマが喋っていると、頭に何か違和感があったようでそちらを見る。しかし何もおらず頭に「?」を浮かべるだけだった。
「どうしたぁい。お前サボってるうちにオレどんどん殺して進化しちゃうよー?」
「なんか今来なかったー?」
「なぁー、あっちのレベル2が、なんか来てねってよ?」
「ん~~?“なにか”ってなーにー?」
3体のアクマが話していると、一体のアクマの上にクロウリーが立っていることに気づく。
「「「エクソシスト!!!!」」」
クロ「たった3体だったとは・・・」
3体のアクマに何人もの船員の命が奪われたことに嘆き怒りを覚えた。
ピキッ・・・
「な・・・なんだ、ボディが・・・おかしいぞ」
アクマはボディが内側から破壊されている感覚がしてくる。
クロ「私の血を注入した。一気に体液を飲み干してやりたいところだが、貴様らは私の連れを殺しすぎた。
その代価、同等の死をもって償え」
クロウリーの血はイノセンスに侵されている。
アクマにとっては毒になるだろう。
程なくして3体のアクマは破壊された。