第13話
夢小説設定
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夜、リナリーはシャワーを浴び、アニタのもとへ訪れていた。新しい団服を身に纏って。
リナ「夜遅くにごめんなさい。髪縛るもの・・・貸してもらえませんか?」
リナリーはアニタに髪を梳いてもらい、髪留めでいつものツインテールにしてもらっていた。
髪留めはアニタの母の形見らしい。
アニタが18歳になったら譲り受ける約束だったが、その前に母がアクマに殺されてしまい、付けられなくなってしまったと話す。
母がクロスに一目惚れをしてサポーターになった話をしていると、リナリーはクロスが生きていると思うか尋ねる。
アニタ「生きてると信じてます・・・それだけが、私の力だから」
少しの沈黙の後、次はアニタがリナリーに問いかけた。
アニタ「ナマエちゃんと仲直りはできた?」
リナ「・・・・いえ」
アニタ「私には戦いのことはわからないからアドバイスとかはできないけど、話なら聞くわよ」
リナリーは、まごまごしながらも相談した方が気持ちが楽になると思ってゆっくり話し出した。
リナ「ナマエを怒らせちゃったのは私なんです。自分のワガママで、都合良く“助けて”なんて言ったから」
スーマンが咎落ちになった時、兄からもナマエからも助けられないと言われていたのに、自分が「助けたい」と言ったからアレンもナマエも危険な目に合わせた。
結局スーマンも死んでしまった。
誰も助かっていない。自分だけが、他人に助けを求めた自分がのうのうと過ごしている。
リナ「ナマエはやっぱり凄いなぁって。
私より2歳お姉さんなだけなんですよ。でも、周りがよく見えてる。私なんて目の前のことで一喜一憂して・・・」
アニタ「・・・私はナマエちゃんもナマエちゃんなりに悩んでると思うわよ。それを表面に出さないだけなんだと思う」
元帥として弱音を吐けない部分や、感情より教団の勝利のために動かなければならない時があること、それでも守りたい仲間がいるためきっと悩んでいるだろうと。
リナ「・・・私、ナマエの力になってあげられるでしょうか」
ナマエが元帥になったことでどこか遠い所へ行ってしまった感覚がしていた。自分が置いていかれたような。
寂しさ、焦りを感じていたのかもしれない。
しかし、それはナマエも一緒だったのだ。仲間との距離が離れないために自分を犠牲にして仲間たちの思いを優先してくれたのだろう。
リナ「守られるだけじゃなくて、私がナマエを支える存在になりたいです」
アニタ「なれるわよ。だってあなたたち、本当はとっても仲良しでしょ?」
アニタの言葉に、リナリーは自信が付いた。
そしてナマエに謝ろうと、自分はもう大丈夫だよと伝えたいと思った。
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その頃、ナマエもシャワーを浴び、再び甲板に出ていた。
するとそこには先客が。
『ラビ・・・』
ラビ「お、奇遇さねー」
こちらを見て手をヒラヒラさせるラビも何処か元気が無かった。
日中リナリーに向かって怒鳴った時、ブックマンになる者の心得について、ブックマンから何か言われたのだろう。
ナマエはラビの横に並ぶと、ラビの顔は見ず空を眺めながら声をかけた。
『ありがとう』
ラビ「・・・・なにが?」
突然の感謝の言葉に不思議そうに首を傾げながら返事をするラビ。
『リナリーのこと。ラビが怒ってくれなかったら、私がブチ切れてた』
ラビ「ははっ、ナマエが本気で怒ったら怖いんだろうな」
ナマエは『失礼な』と頬を膨らませる。
リナリーの気持ちはわかるが、やはり進むべき時に足踏みするのは周りを更なる危険に巻き込む可能性もある。
そこはしっかり伝えたかった。
『でも、リナリーが羨ましく思うときもあるよ』
リナリーはとても純粋で素直だ。昔はそうではなかったが、今は喜怒哀楽が分かりやすく、困っていたら助けてもらえるし楽しそうにしていると周りまで幸せにできる。
自分にはできないことだった。
『まぁ、きっとその悩みはラビの方が強いんだろうけどね。ラビもアレンのことで悔しく思ってるの、知ってるよ』
ラビはナマエが甲板に来る前にちょうどそのことを考えていたようで、ぽつりぽつりと自分の気持ちを吐露した。
ラビ「じじいに、“いかなる時も傍観者であれ”ってよく言われるんさ」
『ブックマンだもんね。』
ラビ「味方じゃない、たまたま教団側にいる・・・記録のために紛れ込んでるだけ・・・
ブックマンに心はいらねェんさ」
ほぼ独り言のように手すりに腕をつき、顔を埋めた。
ナマエはそんな複雑な感情に押しつぶされそうになっているラビを見て、1つ疑問に思ったことを聞いた。
『それ、私に言っていいの?』
記録する対象である自分たちに直接そんな事を言って良いのだろうか。自分はラビとの信頼関係もあり、ブックマンのことも多少はわかっているため何も思わない。
しかし、人によっては傷つき戦争することに消極的になって戦況が変わってしまったり、最悪“ブックマン”という一族に恨みを抱きかねない。
そのため、ブックマンの内情は話さないよういつもブックマンにキツく言われているイメージだった。
ラビからは反応がない。
というより、「ヤバい」という思いから固まっているように思えた。
ラビ「まーたじじいに怒られるさ。
悪ぃ、気分悪くしたよな。味方じゃないとか。」
大きなため息をつくラビに、ナマエはクスッと笑った。
そして、以前ラビともずっと仲間でいたいと話したことを思い出す。
『別に私が一方的にラビを仲間だって思っとくから大丈夫。ラビが何と言おうとね。
ラビも辛いよね。聞くだけならできるし、いくらでも愚痴りなよ、私、口は堅いから安心して』
ふふふ、と笑いながら話すナマエに、ラビは顔を赤くする。
今はフォローの言葉よりどっしりと構えて受け入れてくれる言葉が欲しかった。
それを難なくくれるナマエにラビは信頼を置いていた。だから口が滑ってしまうのだろう。
ラビ「強ぇなーナマエは。
ユウと離れてる間にナマエのこと略奪しちゃいたいさ」
『心めちゃくちゃ出てる』
ラビ「結構マジだかんな」
『ははっ、ブックマンに怒られるよ』
ナマエはなんとなくラビに好意を向けられていることに気づいていた。しかし、神田とのこともあるためやんわりと断るように切り返している。
ラビもヘラヘラしているように見えて人の感情には敏感であり、なんだかんだ無理矢理ナマエと神田の間を割くようなことはしない。
そんな距離感がお互いに心地良かったりするのだ。
そんな2人で談笑して過ごしていた。
その時
タタッ
「『!!』」
ドンッ!!