第13話
夢小説設定
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ナマエが名前を呼ぶと、ミランダは微笑み返してくれた。
巻き戻しの街で会ったときよりも美人になった気がするのは気のせいだろうか、と思っていた。
よく寝れているのだろうか。
ミランダは深呼吸をすると、置時計から作られた対アクマ武器である“刻盤(タイムレコード)”を発動させた。
ミラ「対象空間を包囲、確定」
そう言うと船の周りに光の輪ができる。
ミラ「これより私の発動停止まで秩序を亡失し、時間回復します」
一瞬にして船の傷は消えていた。
置時計の頃も時間を吸い取って傷を治していたため、それを改造して使いやすくしたのだろう。
船の時間を戻したミランダは、うまく発動できたことに胸を撫で下ろしていた。
しかし、他のエクソシストらが船が直ったことに驚愕し言葉を失っていると、自分が出しゃばって引いているのではとネガティブに捉えてしまい、
ミラ「ごめんなさいごめんなさい〜〜!!」
バッチャーーン、と大きな水しぶきを立てて水に落ちていた。
アニ「なにやってるんですかぁー」
ミラ「ほっといて!私なんかほっといてぇぇええ。
ゴボゴボボボボボボ」
ラビ「あ、ヤバい、沈んでってる」
ブック「行け、ラビ」
ラビ「えーーーーーっ!!!俺にはナマエを支える仕事が・・・」
『行ってきて』
再度「えーーーー」と言うが、自分しかいないと思ったのか海に飛び込むラビ。
沈むミランダを助けて浮き上がってきていた。
『・・・・・』
このやりとりも無表情で一点を見つめているリナリー。
ずっとアレンのことを引き摺っているようだ。
ナマエだって気にしていないわけではない、自分がもっとこうしていれば、ああしていればと悔やんでいる。
しかし悔やんでいても進まなければならない時があると割り切るしかないのだ。他の犠牲者を出さないためにも。
「出航ーーーー!」
ミランダのおかげで無事出航することができ、一安心の一同。
ミランダは、コムイから新しい団服を預かってきたと話す。持っていたトランクを開けると人数分の服が綺麗に畳まれていた。
ミラ「ナマエちゃんとリナリーちゃんのもあるから、あっちの部屋で着替えましょ」
リナ「・・・・」
『・・・・』
ナマエは自分の分の団服を持つと、リナリーには声をかけず隣の部屋に向かった。
ボロボロの団服を脱ぎ、新しい団服に袖を通す。
アレンとの別れ、教団にいる科学班らのメンバーのことを想うと涙が出そうになったが、ぐっと堪えた。
着替え終わり、みんなのいる部屋へ入ると、ラビがピョンピョン跳ねている。
動きやすくて気に入ったようだ。
『クロウリーは初の団服だね』
クロ「丈夫そうである!」
ミラ「リナリーちゃん・・・」
着替えて談笑しているメンバーから少し離れた所に、静かに座っているリナリーがいた。
ミランダが心配そうに見ていると、ブックマンが心の整理ができていないのだろうと話した。
『っ、いい加減に・・・』
ガシャン!!!
『!?』
ナマエがリナリーを叱ろうと思った時、ガラスが割れる音がする。見ると、ラビがガラスを叩き割っていた。
ラビ「いい加減にしろよ・・・」
それでも反応を示さないリナリーにラビは歯軋りをし、ナマエは失望の気持ちを隠せないでいた。
ラビ「仕方ないことだったんさ・・・っ、オレらは昨日必死に戦った、どうしても助けらんなかったんだよ!
戦争なんざしょうがねェだろ!!諦めて立てよ!!!」
ラビも気持ちが高ぶってきたのか目には涙が滲んでいた。
リナリーの目からも涙が溢れ、ブックマンやミランダからは“泣かせた”という視線がラビに注がれる。
ラビにも思うところがあるはずなのに、こういう役回りになってしまいがちなのが残念だ。
『・・・・・・』
ナマエはブックマンにキツくお仕置きされているラビを横目に静かに立ち上がると、船室を出ていった。
アニタ「ナマエちゃん、皆さんの部屋で何があったの?」
ガラスの音を聞いたのか、アニタとマホジャが船室の方へ向かってきていた。
ナマエは、『みんな葛藤してるんです、ごめんなさい』と答え、外の空気を吸いたいと言ってすれ違った。
ナマエは気持ちを落ち着かせようと甲板から海を見ている。
しばらくすると、ミランダが甲板にやってきた。
ミラ「ナマエちゃん、ここにいたのね」
『うん、ごめんね、勝手に出てきて』
ミランダは、自分の対アクマ武器である“刻盤”について説明したかったと話す。
置時計だった時と同様、発動を止めたら時間は戻り、回復した傷も再度負ってしまうと。
そういえば自分の身体の痛みも無くなっていた。
ナマエは教えてくれてありがとう、とお礼を述べると再び海に視線を向けた。