第12話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
スーマンはまた動き出し、近くの村に鞭のように伸ばした腕を振り下ろしていく。灼熱の腕で、村をさらに焼いていく。
『っ、スーマン、やめて』
アレンを守るように立つナマエも強い衝撃波に押しつぶされそうになっていた。
ギュォオオ
ドォォオオッ
『っぐ・・・・!』
スーマンの鞭はナマエに向かって振り下ろされる。
剣で弾き、間一髪直撃は免れたものの、背中から地面に叩きつけられる。あまりの勢いに、地面は割れた。
アレ「ナマエ・・・・やめ・・・ろ」
アレンもスーマンに止まるよう声を振り絞って訴える。
その時
コチン
ドンッ!!
天からスーマンに向かって強い光の柱ができる。
光の柱は近くにある瓦礫などを吸い上げていく。
アレ「崩れて、いく?どうして・・・スーマンは・・・」
光の柱の中にいたスーマンは、巨大な胴体がボロボロ崩れ始めていた。
破壊行動が終了に向かっているのだろうか。
『スーマンがっ・・・イノセンスに破壊されちゃう。アレン』
ナマエがよろけながら立ち上がる。
アレンの方を見ると、痛みに耐えかね地に伏していた。
『アレン!』
ナマエがアレンを大声で呼ぶと、近くに来ていたティムキャンピーがアレンの頬を叩き、耳を噛んだ。
ガブッ
アレン「イダダダダダダ!」
『っ・・・スーマンを、助けるんじゃなかったの!?』
ナマエは諦めそうになっているアレンに大声を上げる。
自分が“助けたい”って言ったのだろうと。
ティムキャンピーもきっと同じ気持ちだったのだ。
歯を剥き出して怒っているように思った。
アレ「わかった!ごめんなさい!!がんばるよ!!
がんばる」
涙を浮かべながら笑うアレン。
そんなアレンを見てナマエも安堵していた。このまま諦めそうだったら一緒に撤退しようと思っていたからだ。
『スーマンの所に行こう』
ナマエは痛む身体に鞭打ち、アレンに肩を貸しながらスーマンの場所を目指した。巨大な胴体の心臓部にスーマンの身体が埋まっていると聞いていたため、そこへ向かう。
『っ・・・はぁ、はぁ・・・』
衝撃を避けながら、自分よりも身体の大きいアレンを支え、不安定な足場を登っていく。
翼も使い、うまく風を起こしてバランスを保とうとするが、欠けた翼は使用する度に羽根が抜け落ちていく。
アレ「すみません、ナマエ。翼も怪我してるのに」
『謝んないで。怒るよ』
それから無言で登っていると、白い人影が見えた。
スーマンの本体だろう。
しかし、咎落ちになったからか、色は白く髪も耳も無い骨格に皮がついただけのような見た目をしていた。
『スーマンっ、ナマエだよ』
スーマン「ナマエ・・・・?苗字ナマエ、か・・・」
スーマンはナマエを見て名前を呼ぶ。記憶がないわけではなかった。
スーマン「命が・・・尽きたみたいだ。
俺は死ぬ・・・この化け物の姿も・・・消えるだろう
すまない・・・家族に会いたかったんだ・・・
申し訳ない」
涙を流し、アレンとナマエに謝るスーマン。
アレンは動かない左腕を無理矢理発動させた。スーマンのために、崩れても良いと思っているのかもしれない。
急がなければアレンのイノセンスも危ない。
『スーマン、私とアレンでスーマンの右腕のイノセンスを切り離すね』
アレ「そのときあなたを引っ張り出しますが、僕の右手は折れてて力が入らない。
噛んでください。絶対に放さないで」
アレンの真っ直ぐな目に、スーマンの心が揺れ動く。
そして
ドッ
『イノセンスに、届いて!』
ナマエはスーマンの肩に剣を突き刺しグイッと横に引く。
『アレンっ』
剣で付けた傷はバチバチと音を立て、広がっていた。
アレンはそこに左腕を勢い良く差し込む。
アレンが左腕を伸ばし、スーマンの中心部にあるイノセンスに触れる。
その時、イノセンスは“触れるな”と拒絶するようにアレンとナマエにスーマンと同様の衝撃波を与えていく。
アレ「がっ、あ“あ“あ“あ“あ“あ“!!」
『っきゃぁああ!!』
激しい電流を浴びせられたような痛みに叫ぶ。
スーマン「やめろ・・・君たちまで命を取られるぞ」
スーマンは自分はたくさん人間や仲間を殺したと言う。
だから裁きを受けて当然だとでも言うのだろうか。
『っぁあ“、い、生きるのっ・・・その人たちの、分もっ・・・』
アレンはスーマンに向かって右手を出す。噛めということなのだろう。
アレ「ぼ・・・ぼくはっ・・・あなだの幸せを・・・ねねっ願って・・・ます」
ガブッ!!
スーマンは決心し、アレンの右手を強く噛んだ。
スーマン「生きたい・・・っ、生きたい!!!」
『イノセンスお願い!!スーマンを赦して!!!』
アレンのイノセンスが、スーマンのイノセンスを掴んだ。
先程まであんなに拒まれていたのに突然拒絶されなくなったのだ。
アレ「(拒絶が緩んだ!!)
うおおおおおおお!!!!」
ピシッ
パキィイン
スーマンの中に埋め込まれていたイノセンスが切り離される。それと同時にスーマンの身体は強い光を帯び、爆発した。
アレンは右腕を引き、スーマンを思い切り引き抜く。
『きゃぁあ!』
アレ「ナマエ!!!」
ナマエは爆発に巻き込まれ、弾き飛ばされた。