第12話
夢小説設定
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『リナリーっ!』
少し走った所にリナリーがいた。
ボロボロの女の子を抱えている。
リナ「ナマエっ!!」
『状況を詳しく』
リナリーは、スーマンが咎落ちになったこと、アクマたちはスーマンを殺そうと向かっていたこと、アレンはスーマンを助けようと戦っていることを話した。
『“助ける”って言ってるけど、咎落ちになった人は助けられない。もう無理だよ、アレンと撤退する』
リナ「・・・兄さんにも聞いた、でも、スーマンを見殺しにできないっ」
『アレンは!?スーマンを助けるために死んだら意味ないでしょ!!巻き戻しの街の時と一緒だよ!?』
リナ「っ・・・・」
大声でナマエに詰め寄られ、肩をビクつかせるリナリー。
肩を震わせ、涙を流しながら「スーマン・・・」と何度も呟く。
『・・・2人とも助けられる自信はないからね。危なかったらアレンを優先するから』
そう言って返事を待たずに走っていく。
残されたリナリーは静かに涙を流していた。
リナリーの言い分もわかる。
リナリーにとってスーマンも大切な世界の1つだ。
それが消えてしまうことが恐ろしいのだろう。
『わかるから、辛いんじゃん・・・』
ナマエも迷っていた。
ナマエもスーマンとはよく話をしていた。娘がいること、いつか会わせてあげたいと話していたことなど、全て覚えている。
そんなことを考えながら走っていると、咎落ちになったスーマンが見えた。
『あれが、咎落ちになった人・・・初めて見た』
胴体だけの巨人。それが空に浮かんで光線を放っている。
辺りは一面火の海と化しており、破壊行動の威力が伺えた。
アレンはどこにいるかわからない。
スーマンの近くにいるのだろうか。
不安はあるがスーマンの近くへ向かう。
アクマをなるべく破壊しながらとは思うが、やはり数が多いうえに、体力も残しておかなければならない。
まずはアレンと合流することを目指して走った。
『はぁっ、はあっ・・・・アレンは・・・!?』
スーマンの破壊行動は、村まで届いている。全てを焼き尽くす熱線や腕のように伸ばしたものを鞭のように振るい、家屋をなぎ倒している。
それらを避け、息を切らしながらスーマンのすぐ下に来ると、アレンの対アクマ武器が見えた。
巨大なスーマンの身体を掴むほどの大きな左手。
村を破壊しに行っているスーマンを止めようとしているように思えた。
しかし、普段の対アクマ武器の形ではない。進化している感じにも思えない。
『無理に解放してる・・・?』
アレンも体力や気力がギリギリなのかもしれない。
対アクマ武器の根本にアレンはいるはず。
ヂッ
『っあ“!』
アレンを探そうとしていたらスーマンの光線が肩を掠め、翼が3分の1程抉られた。
『アレン!!!』
轟音が轟く中、アレンを探して大声を出すと小さく返事があった。
それと同時に、スーマンはアレンの左手によって近くの山岳に叩きつけられた。
『アレン!スーマンは・・・って、右手もボロボロだよ』
隙を見てアレンの隣に向かう。
アレンの怪我の多さに息を呑む。右手は、力が入らないようでブラブラしている。
アレン「右手は多分折れてます。
ナマエ、スーマンは生きたかったんです」
アレンは一度スーマンの中に取り込まれ、スーマンの感情が流れ込んできたと話す。
死にたくないと、地元に置いてきた家族に恋い焦がれて敵に仲間の情報を売ってしまったことを話した。
アレ「ナマエ、僕はスーマンを助けたい・・・」
『咎落ちは、助からないって言っても?』
アレンは真っ直ぐナマエを見て答える。
アレ「そんなの、わかりませんよ。
ただ、僕はスーマンに生きてほしい。生きてまた家族に会いに行ってほしいんです」
『・・・・・わかった、私も手伝う』
弟弟子と妹のような存在の2人の気持ちを優先した。『ユウに聞かれたら、また怒られるんだろうな』と呟いて自嘲した。
目の前には再び動き出したスーマンが見える。
巨大で、破壊力もある。どうやったら助けられるのだろうと想像するが、何も思いつかない。
『策はあるの?』
アレ「スーマンの中に右腕に寄生したイノセンスがあったんです。それを切り離せばって思ったんですが」
『・・・やる価値はあるかもね』
イノセンスを無理矢理切り離せば破壊行動も終わるかもしれない、片腕は無くなっても生きることはできるのではないかと。
『イノセンス発動』
ナマエは光を纏った剣を装備する。
アレンもイノセンスを再び発動させようとして
パンッ
アレンの左腕から何かが切れる音がした。
『え!?』
アレ「あぁぁああ・・・だれかっ・・・あぁ、あああ」
そして震える左腕、苦しむアレン。
『(無理に発動したから反動が来てる!?)
アレン!!』
ナマエは背中の羽根を数本勢い良く毟る。
そしてアレンの動かなくなった左腕に羽根を乗せて手をかざす。
ポゥ・・・
アレ「ぁあ・・・くっ・・・」
ナマエの羽根は光り輝きイノセンスを治癒していく。
左腕は依然として赤黒く変色しているが震えは減っている。しかし痛みは強いようでアレンはまだ悶えていた。